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{{Infobox valley
[[Image:Gobi_106.49229E_41.93582N.png|thumb|250px|right|衛星からの写真]]
| name = ゴビ砂漠
[[Image:OmnogoviLandscape.jpg|thumb|250px|right|モンゴル・[[ウムヌゴビ県]]での風景]]▼
| native_name = {{lang|zh|戈壁 (沙漠)}}<br />Gēbì (shāmò)<br />{{lang|mn|Говь}} ({{lang|mn|ᠭᠣᠪᠢ}})
[[Image:Gobi Desert.jpg|thumb|250px|right|中国での風景]]▼
{{Commons&cat|Gobi Desert|photo = Gobi Desert}} dunes.jpg
| map =
'''ゴビ砂漠'''（戈壁,Gēbì）は、[[中華人民共和国|中国]]の[[内モンゴル自治区]]から[[モンゴル国|モンゴル]]にかけて広がる[[砂漠]]。東西約1600km、南北約970km、総面積は約130万km<sup>2</sup>で、[[:en:List of deserts by area|世界で4番目の大きさを誇る]]。古くから[[匈奴]]を始め、[[柔然]]、[[突厥]]、[[回鶻]]、[[モンゴル帝国]]などの活躍の場であり、[[シルクロード]]の重要な拠点都市が幾つか存在した。また、[[黄砂]]（こうさ）とはこの地などから巻き上げられ気流に乗り運ばれる砂の事であり、春先には[[日本]]にも多く飛来する。
| map_image = GobiTaklamakanMap.jpg
| map_caption = ゴビ砂漠の範囲(黄色部分)
| location =
| country = [[中国]]
| country1 = [[モンゴル]]
| state_type =
| state5 = [[スフバートル県]]
| state6 = [[ウムヌゴビ県]]
| region_type = 自治区
| region = [[内モンゴル自治区]]
| coordinates = {{Coord|42.59|103.43|dim:1000000|display=title,inline}}
| length_km = 1500
| width_km = 800
| area =
| area_mi2 =
| area_km2 = 1295000
}}
▲[[ImageFile:OmnogoviLandscape.jpg|thumb|250px|right|モンゴル・[[ウムヌゴビ県]]での風景]]
[[File:Trans mongolian gobi.jpg|thumb|right|250px|ゴビ砂漠を行く[[モンゴル縦貫鉄道]]]]
▲[[ImageFile:Gobi Desert.jpg|thumb|250px|right|中国での風景]]
'''ゴビ砂漠'''（ゴビさばく、[[モンゴル文字]]表記：{{mongol|ᠭᠣᠪᠢ}}、{{翻字併記|mn|Говь|Govi|n}}、{{Lang-ru-short|Гоби}}、{{Lang-zh-short|戈壁}}<small>（Gēbì コービィ）</small>、 {{Lang-en-short|Gobi}}）は、[[中華人民共和国|中国]]の[[内モンゴル自治区]]から[[モンゴル国|モンゴル]]にかけて広がる[[砂漠]]。東西約1600km、南北約970km、総面積は約130万km{{sup|2}}で、[[砂漠#世界の10大砂漠|世界で4番目の大きさを誇る]]。
 
== 名称 ==
'''ゴビ''' (（{{翻字併記|mn|Говь,|Govi) |n}}）とは[[モンゴル語]]で「沙漠、乾燥した土地、礫が広がる草原」などを意味すし、「ゴビ砂漠」は「乾燥砂漠」という[[重複表現]]だが、日本では「ゴビ砂漠」で定着している。
 
中国においては古くは[[秦|秦朝]]の頃から"大漠"と史書に記されている。'''瀚海'''（かんかい）<ref>『新漢字林』（大修館書店）</ref>とも言い、瀚海沙漠、戈壁灘、戈壁（音読み：かへき）沙漠とも表記される。
この様に、'''ゴビ'''はある種の砂漠を意味する。「ゴビ砂漠」は「砂漠砂漠」という[[畳語]]表現だが、日本では「ゴビ砂漠」で定着している。中国においても瀚海沙漠、戈壁{{lang|zh|滩}}、戈壁沙漠とも表記され、古くは[[秦|秦朝]]の頃から"大漠"と史書に記されている。
 
== 気候 ==
ゴビ砂漠は、[[雨雲]]が[[ヒマラヤ山脈]]に遮られる為非常に乾いた風が吹き付ける。ゴビ砂漠は内陸にあるため[[大陸性気候]]であり、他の砂漠と比べ非常に高緯度（[[北緯]]43度付近、日本の[[札幌市]]に相当）であるにもかかわらず[[夏]]である[[5月]]～〜[[9月]]までの間の[[最高気温]]は45度を超えることもある。しかし[[冬]]である[[12月]]～〜[[3月]]の間は、砂漠の年中灼熱といったイメージとはかけ離れた寒風吹きすさむ厳冬の地である。特に[[1月]]末から[[2月]]にかけては[[最低気温]]がマイナス40度を割り込むことも少なくない。他にも[[恐竜]][[化石黄砂]]（こうさ）とは、この世界的発掘地であなどから巻き上げられ気流に乗り運ばれること砂の事であり、春先には[[日本]]にも知られてい多く飛来する。
 
== 生物相 ==
砂漠の他に山地[[ステップ (植生)|ステップ]]の植生が見られ、[[ユキヒョウ]]、{{仮リンク|シベリアアイベックス|en|Siberian ibex}}、[[フタコブラクダ]]、[[ゴビヒグマ]]、[[アジアノロバ]]、[[アルガリ]]、{{仮リンク|コウジョウセンガゼル|en|Gazella subgutturosa}}、[[フサエリショウノガン]]、[[オオハクチョウ]]、{{仮リンク|ハシナガサバクガラス|en|Podoces hendersoni}}、[[トカゲ]]、{{仮リンク|タタールスナボア|en|Eryx tataricus}}、{{仮リンク|ホソユビヤモリ|en|Cyrtodactylus}}など多くの動物が生息している。1990年にモンゴル国内のゴビ砂漠の一部は[[ユネスコ]]の「大ゴビ[[生物圏保護区]]」に指定された<ref>{{Cite web |title=Great Gobi Biosphere Reserve, Mongolia |url=https://en.unesco.org/biosphere/aspac/great-gobi |website=UNESCO |date=2020-4 |access-date=2023-01-31 |language=en}}</ref>。
 
== 歴史 ==
古くから[[匈奴]]を始め、[[柔然]]、[[突厥]]、[[回鶻]]、[[モンゴル帝国]]などの活躍の場であり、[[シルクロード]]の重要な拠点都市が幾つか存在した。
 
現在は砂漠だが、[[中生代]]は植物の豊かな地域であり、大型恐竜が多く生息した。そのため、[[恐竜]][[化石]]の世界的発掘地として知られている。卵を抱いた[[オビラプトル]]や、[[プロトケラトプスとヴェロキラプトルの格闘の化石|プロトケラトプスとヴェロキラプトルの闘争化石]]など珍しい化石も産出する。
 
2021年、中国はゴビ砂漠に[[原子力発電所]]を設置する計画を発表。発電所の[[原子炉]]はトリウム[[溶融塩原子炉]]で、冷却装置が不要の次世代型とされている<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20210720095344/https://japanese.joins.com/JArticle/280982 |title=原発開発に打って出る中国…砂漠にも建てられる新型原子炉が登場 |publisher=中央日報 |date=2021-07-20 |accessdate=2021-07-20}}</ref>。
 
2010年ごろより太陽光発電及び風力発電の適地である事から設置が進められてきた。加速度的に設置容量は増してきており世界で2024年現在もっとも多くの再生可能エネルギーを生み出している地域となっている。
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist}}
<!--For ease of standardization, use a citation template from http://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Template_messages/Sources_of_articles#Citations_of_generic_sources
-->
* {{EB1911 |wstitle=Gobi |volume=12 |page=165|inline=1}}
* {{1911}}
 
== 参考文献 ==
<div class="references-small">
* Cable, Mildred and French, Francesca (1943) ''The Gobi Desert'' London. Landsborough Publications, [http://worldcat.org/oclc/411792 OCLC 411792]
* Man, John (1997) ''Gobi: Tracking the Desert'' Yale University Press, New Haven, ISBN 0-300-07609-6
* Stewart, Stanley (2001) ''In the Empire of Genghis Khan: A Journey among Nomads'' HarperCollins''Publishers'', London, ISBN 0-00-653027-3.
* Thayer, Helen (2007) ''Walking the Gobi: 1,600 Mile-trek Across a Desert of Hope and Despair'' Mountaineer Books, Seattle, WA, ISBN 978-1-59485-064-6
</div>
 
== 関連項目 ==
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== 外部リンク ==
{{Commons&cat|Gobi Desert|Gobi Desert}}
* [{{wayback|url=http://www.chinapage.com/map/map.html#desert Map|date=20160422015922|title=Maps of China, Ditu 地图}}<!--, from "China the Beautiful"]-->
* [httphttps://www.flickr.com/photos/tags/gobi Flickr: Photos tagged with gobi]
* [http://bbs.keyhole.com/ubb/download.php?Number=521894 Gobi Desert in Google Earth] Requires [http://earth.google.com/ Google Earth]
* [http://ru.vom.mn/i/1323 НАЦИОНАЛЬНЫЙ ПРИРОДНЫЙ ПАРК ГОВЬ ГУРВАНСАЙХАН]
 
{{砂漠}}
{{China-geo-stub}}
{{authority control}}
 
{{DEFAULTSORT:こひさはく}}
[[Category:中国の砂漠]]
[[Category:内モンゴル自治区の地形]]
[[Category:モンゴル国の地理]]
[[Category:モンゴルの国立公園]]
[[Category:東アジアの地形]]
[[Category:中央ユーラシアの歴史的地域]]
[[Category:生物圏保護区]]
[[Category:化石の産地]]
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