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'''ユーティリティープレイヤー'''({{lang-en-short|Utility Player}}、UT)は、[[野球]]などの[[チームスポーツ]]において複数の[[Template:野球のポジション|ポジション]]をこなす選手を指す言葉<ref name="コトバンク">{{Cite web ja |url=https://kotobank.jp/word/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A4%E3%83%BC-651021 |title=ユーティリティープレーヤー |website=コトバンク |date= |accessdate=2021-01-13}}</ref>。スポーツ以外の分野でも複数の役割をこなせる人を指すことがあるが{{R|コトバンク}}、本項目においてはスポーツ界における用法として説明する
 
『Utility』という語句には「役に立つ」「万能」などの意味があり、派生語の『ユーティリティープレイヤー』は古くから「複数のポジションをこなせる万能選手」という意味合いで使われてきた<ref name="読書の力">{{Cite web ja |url=https://www.digital-dokusho.jp/sports-dictionary/polyvalent-utility/ |title=サッカー用語 : ポリバレントとユーティリティー(プレーヤー)の意味の比較,違い |website=読書の力 |date= |accessdate=2021-01-13}}</ref>。一方で『Utility』には「使い勝手がいい」という意味もあることから、『ユーティリティープレイヤー』には選手を軽視したネガティブな意味合いも含まれていた{{R|読書の力}}。
 
ユーティリティープレイヤーの存在は、チーム運営上の様々な状況への対応が可能となるために重要視される{{R|読書の力}}。特にプロスポーツでは、試合中に選手交代枠を使い切ったあとでも怪我などのアクシデントへの対応が可能となり、またリーグ戦などの長期間の連戦ではレギュラー選手の欠場があっても柔軟に対応できるため重宝される{{R|読書の力}}。また選手枠の限られる代表チームなどでは、ユーティリティープレイヤーがいることで他のポジションの選手を多く選出できることも利点となる<ref name="SPAIA">{{Cite web ja |url=https://spaia.jp/column/baseball/npb/6080 |title=ポスト・キムタクは誰だ?2018年注目のユーティリティープレイヤー |website=SPAIA |date=2018-04-02 |accessdate=2021-01-14}}</ref>。
 
選手側の利点としては出場機会を得やすいことが挙げられる<ref name="FC">{{Cite web ja |url=https://full-count.jp/2020/12/13/post999594/ |title=現役No.1ユーティリティは? “稀代の万能型”森野氏が「杉谷ではない」と語る理由 |website=Full-Count |date=2020-12-13 |accessdate=2021-01-14}}</ref><ref name="野球太郎">{{Cite web ja |url=https://yakyutaro.jp/r.php?hash=iyAWT |title=味のある男たち。大城滉二、小島脩平ら内外野を守るオリックスのユーティリティープレーヤーたち |website=週野球太郎 |date=2017-07-09 |accessdate=2021-01-14}}</ref>。
 
== 野球 ==
{{Anchors|野球においてのユーティリティープレイヤー}}
[[野球]]では[[内野#野球においてはける内野|内野]][[外野#野球|外野]]の両方を守ることができる選手を「ユーティリティープレイヤー」と呼ぶ{{R|野球太郎}}。広義には内外野を問わずに複数のポジションを守ることができる選手を指すが、[[メジャーリーグベースボール|MLB]]では内野のみで複数のポジションを守る選手は「ユーティリティーインフィールダー(Utility Infielder、略称:UI)」と呼んで区別される<ref name="野球用語辞典">{{Cite web ja |url=https://full-count.jp/2021/02/01/post1079004/ |title=ユーティリティ【意外と知らない野球用語】 |website=Full-Count |date=2021-02-01 |accessdate=2021-01-14}}</ref>。[[捕手]]と[[投手]]は専門性が高い{{R|野球太郎}}ため兼務する選手は少ないが、捕手出身の選手が打撃面を買われて他のポジションを兼任して出場するというケースは古くから少なからず存在した<ref>{{Cite web ja |url=https://pacificleague.com/news/24242 |title=内外野もこなす「ユーティリティー捕手」栗原陵矢は飛躍なるか。過去に複数ポジションを兼任した捕手たちを振り返る |publisher=パ・リーグ.com |date=2020-04-28 |accessdate=2022-02-04}}</ref>。
 
かつては[[コンバート (野球)|コンバート]]によって完全に別のポジションへと移されることも多かったが、[[日本野球連盟 (プロ野球)|NPB]]では2020年ごろから状況によって複数のポジションで併用される選手が増えたとされる<ref>{{Cite web ja |url=https://www.hb-nippon.com/2022/12/11/1632547/ |title=野手のユーティリティー化、投手は中長期的な運用戦略がポイントの近年のプロ野球 |website=高校野球ドットコム |date=2022-12-11 |accessdate=2024-06-10}}</ref>。特に専門性の高い投手と野手(または打者)の兼任は「[[二刀流#野球における二刀流|二刀流]]」と呼ばれることが多い{{R|野球用語辞典}}が、21世紀以降にNPBで二刀流として出場した選手は[[大谷翔平]](2013年にプロ入り)まで存在しなかった。
[[柴原洋]]はユーティリティープレイヤーと呼ばれる選手の条件として「本職が二遊間の[[内野手]]であること」と分析しており、その理由の1つとして内野手特有のグラブ捌きを挙げている<ref name="柴原">{{Cite web |url=https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20181006-11 |title=ユーティリティープレーヤーの特徴は?/元ソフトバンク・柴原洋に聞く |website=ベースボールONLINE |date=2018-10-06 |accessdate=2021-01-14}}</ref>。柴原は[[外野手]]が本職の選手に難易度が高い二遊間を長年守っている選手と同レベルの技術を期待することは酷であり、一方で外野手としての打球への対応は守備練習によって克服できる部分は多いという見解を示している{{R|柴原}}。また、柴原は守備範囲に広さに直結する脚力もユーティリティープレイヤーとしての重要な条件だとしている{{R|柴原}}。
 
[[柴原洋]]はユーティリティープレイヤーと呼ばれる選手の条件として「本職が二遊間の[[内野手]]であること」と分析しており、その理由の1つとして内野手特有のグラブ捌きを挙げている<ref name="柴原">{{Cite web ja |url=https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20181006-11 |title=ユーティリティープレーヤーの特徴は?/元ソフトバンク・柴原洋に聞く |website=週刊ベースボールONLINE |date=2018-10-06 |accessdate=2021-01-14}}</ref>。柴原はその理由の1つとして内野手特有のグラブ捌きを挙げて、[[外野手]]が本職の選手に難易度が高い二遊間を長年守っている選手と同レベルの技術を期待・要求することは酷であり、一方で外野手としての打球への対応は守備練習によって克服できる部分は多いという見解を示している{{R|柴原}}。また、柴原は守備範囲広さに直結する脚力もユーティリティープレイヤーとしての重要な条件だとしている{{R|柴原}}。
ユーティリティープレイヤーとして活躍した日本人選手の代表例としては、[[遊撃手]]、[[二塁手]]、外野手の内外野3つのポジションで[[ベストナイン]]を獲得した[[真弓明信]]が挙げられる<ref name="Sportsnavi20100411">{{cite web |url=https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201004110010-spnavi |title=木村拓也の足跡とユーティリティープレーヤーの系譜=プロ野球ニュース通信簿 Vol.2 |website=Sportsnavi |date=2010-04-12 |accessdate=2021-01-14}}</ref>。[[捕手]]と[[投手]]は専門性が高い{{R|野球太郎}}ため兼務する選手は少ないが、捕手出身の選手が打撃面を買われて他のポジションを兼任して出場するというケースも少なからず存在し<ref>{{Cite web |url=https://pacificleague.com/news/24242 |title=内外野もこなす「ユーティリティー捕手」栗原陵矢は飛躍なるか。過去に複数ポジションを兼任した捕手たちを振り返る |publisher=パ・リーグ.com |date=2020-04-28 |accessdate=2022-02-04}}</ref>、非常にまれな例としては[[高橋博士]]と[[五十嵐章人]]の2人が投手を含めた全てのポジションでの出場を達成している{{R|Sportsnavi20100411}}<ref>{{Cite web |url=https://baseballking.jp/ns/column/261664 |title=球史に2人だけ!投手も含めた「9つのポジション」を守った男とは… |publisher=BASEBALL KING |date=2021-02-02 |accessdate=2022-02-04}}</ref>。なお、[[投手]]と打者の両方で出場する選手は「[[二刀流#野球における二刀流|二刀流]]」と呼ばれる{{R|野球用語辞典}}。
 
日本人選手のユーティリティープレイヤーとして活躍した日本人選手の代表例としては、[[遊撃二塁手]][[二塁遊撃手]]外野手の内外野3つのポジションで[[ベストナイン (日本プロ野球)|ベストナイン]]を獲得した[[真弓明信]]や、ユーティリティープレイヤーの代名詞として名前が挙がる[[木村拓也]]が挙げられる<ref name="Sportsnavi20100411">{{citeCite web ja |url=https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201004110010-spnavi |title=木村拓也の足跡とユーティリティープレーヤーの系譜=プロ野球ニュース通信簿 Vol.2 |website=Sportsnaviスポーツナビ |date=2010-04-12 |accessdate=2021-01-14}}</ref>。[[捕手]]非常にまれな例[[して投手]]は専門性が高い{{R|野球太郎}}を含めめ兼務する選手は少ないが、捕手出身の選手が打撃面を買われのポジションを兼任してでの出場するというケースも少なからず存在し<ref>{{Cite web |url=https://pacificleague.com/news/24242 |title=内外野もこなす「ユーティリティー捕手」栗原陵矢は飛躍なるか。過去に複数ポジション兼任達成した捕手たちを振り返る |publisher=パ・リーグ.com |date=2020-04-28 |accessdate=2022-02-04}}</ref>、非常にまれな例としては[[高橋博士]]と[[五十嵐章人]]の2人がいるが、捕を含めと内外野で幅広く活躍してい全てのポジションでの出場選手記録達成してのために登板させたという意味合いが強{{R|Sportsnavi20100411}}<ref>{{Cite web ja |url=https://baseballking.jp/ns/column/261664 |title=球史に2人だけ!投手も含めた「9つのポジション」を守った男とは… |publisherwebsite=BASEBALL KING |date=2021-02-02 |accessdate=2022-02-04}}</ref>。なお、[[投手]]と打者の両方で出場する選手は「[[二刀流#野球における二刀流|二刀流]]」と呼ばれる{{R|野球用語辞典}}
<!--選手の一覧は追加しないでください。ノート参照。-->
 
== サッカー ==
現代[[サッカー]]においては広いピッチ上に様々なポジションが存在し、それぞれの選手が各ポジションに求められる役割を専門的にこなすことが一般的である<ref name="Activel">{{Cite web ja |url=https://activel.jp/football/HOBBR |title=ユーティリティープレイヤーとは?サッカーでも重要であるその理由 |website=Activel |date=2021-12-16 |accessdate=2021-01-13}}</ref><ref name="WEZZY">{{Cite web ja |url=https://wezz-y.com/archives/55483 |title=今、サッカー日本代表に「ポリバレント」が求められている理由 |website=WEZZZY |date=2018-06-13 |accessdate=2021-01-13}}</ref>。その中で複数のポジションをこなせる選手を「ユーティリティープレイヤー」と呼ぶが{{R|Activel}}、求められる能力が極端に違わない複数のポジションを兼任するケース自体は珍しいことではない<ref name="Sportiva">{{Cite web ja |url=https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/wfootball/2019/12/23/___split_112/index_4.php |title=コクーとカイト。オランダからユーティリティー選手が生まれるワケ |website=Web Sportiva |date=2019-12-23 |accessdate=2023-07-20}}</ref>。より幅広いポジションで活躍した選手としては[[ルート・フリット]]や[[フランク・ライカールト]]など[[オランダ]]出身の選手が挙げられ、オランダではその国民性から理論立てられた育成により高いユーティリティー性が培われたたとも考えられている{{R|Sportiva}}。
 
近代の戦術においては試合中に流動的に動くことが求められるようになり、ポジションを専門的にこなす選手が減ったことでポジションの概念が薄れ、からユーティリティー=万能性」として重要視される能力に変化が生じている{{R|WEZZY}}。この能力について[[イビチャ・オシム]]は[[サッカー日本代表]]監督当時の選手選考に際して、[[化学]]分野で「多価」を意味する『ポリバレント(Polyvalent)』という言葉を用いた{{R|Activel|WEZZY}}<ref>{{Cite web ja |url=https://eowp.alc.co.jp/search?q=polyvalent#:~:text=%E3%80%941%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E9%81%B8%E6%89%8B,%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82 |title=polyvalent |publisher=[[アルク]] |date=2021-10-02 |accessdate=2021-10-02}}</ref>。それ以降、日本においては「ユーティリティー」とほぼ同じ意味の言葉として「ポリバレント」が用いられるようになる{{R|Activel|WEZZY}}。「ポリバレント」だとされる代表的な日本人選手としては[[長谷部誠]]や[[今野泰幸]]が挙げられる{{R|Activel|WEZZY}}。
 
専門性が高い[[ゴールキーパー (サッカー)|ゴールキーパー]]を兼任する選手は極めて少ないが、非常にまれな例としてゴールキーパーを本職としながら[[フォワード (サッカー)|フォワード]]でも出場した[[ホルヘ・カンポス]]が挙げられる<ref>{{Cite web ja |url=https://www.football-zone.net/archives/76473 |title=FWもこなした伝説の“二刀流”GKカンポス 躍動感と遊び心満載のプレー動画が話題 |website=FOOTBALL ZONE |date=2017-10-18 |accessdate=2023-07-20}}</ref>。
<!--無出典で選手名の追加しないでください。-->
 
== バスケットボール ==
[[バスケットボール]]においては試合中に複数のポジションを行き来する選手を「ユーティリティープレイヤー」あるいは「{{仮リンク|トゥイーナー|en|Tweener}}(Tweener)」と呼ぶ。「トゥイーナー」は「between」からの[[派生語]]で「2つのポジションの中間」という意味合いで使われるが、かつては「身体的に適したポジションと能力的に適したポジションが一致しない」「どっちつかず」といった皮肉が込められていた言葉でもあった<ref>[https://number.bunshun.jp/articles/-/12700 NBAの扉を開け 窓のある家──J.J.リディック]</ref><ref>[http://www.basketball-ikka.net/blog-3294.html トゥイーナー(tweener)-バスケットボール|バスケ用語とNBAニュース]</ref><ref name="八村">[https://thedigestweb.com/basketball/detail/id=4885 「現代バスケにフィットする選手」八村塁、ルーキー3位の好成績に地元メディアの評価が急上昇!]</ref><ref>[https://thedigestweb.com/basketball/detail/id=24587 エリック・パスカルが目指す未来像――指揮官の「タッカーになれない理由はない」との言葉に本人も刺激]</ref>。
 
現代ではポジションレス化が進んだこともあり、マッチアップ相手とのミスマッチを生み出すこともできるとして評価が変化している<ref name="{{R|八村"/>}}。担うことができるポジションごとに、
* [[コンボガード]](PG/SG)<ref>{{Cite web ja |url=http://www.scout.com/college/kansas/story/438367-a-combo-guard-is?s=172 |title=A Combo Guard Is... |publisher=scout.com |date=2005-09-15 |accessdate=2015-10-30 |language=en}}</ref>
* [[ポイントフォワード]](PG/SF, PG/PF)<ref>{{Cite web ja |url=http://content.usatoday.com/communities/campusrivalry/post/2012/07/analysts-say-point-forwards-are-few-and-far-between/1 |title=Analysts say point forwards are few and far between |publisher=webcitation.org |date=2012-07-20 |accessdate=2015-10-30 |archiveurl=https://www.webcitation.org/6OH3lupi1?url=http://content.usatoday.com/communities/campusrivalry/post/2012/07/analysts-say-point-forwards-are-few-and-far-between/1 |archivedate=2014年3月-03-22 |language=en}}</ref>
* [[スウィングマン]](SG/SF, SG/PF)<ref>{{Cite web ja |url=http://www.nba.com/canada/bu_swingmen.html |title=Basketball U on Swingmen |publisherwebsite=NBA |date=2003-10-08 |accessdate=2015-10-30 |language=en}}</ref>
* [[ストレッチ・フォー]](SF/PF)
* [[フォワードセンター]](SF/C, PF/C)<ref>{{Cite web ja |url=http://espn.go.com/mens-college-basketball/tournament/2012/story/_/id/7716980/2012-ncaa-tournament-traditional-center-dying-breed-men-college-basketball |title=Era of the postmodern big man |publisherwebsite=ESPN |date=2012-03-22 |accessdate=2015-10-30 |language=en}}</ref>
などさらに細分化された呼び名も存在する。
 
複数のポジションで活躍した選手の例としては、長身で[[パワーフォワード]]を本職としながらボールハンドリングやアウトサイドシュートに長けた[[シックスマン]]として活躍した[[ラマー・オドム]]<ref>{{Cite web ja |url=https://kotobank.jp/word/%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC%20%E3%82%AA%E3%83%89%E3%83%A0-1780937 |title=ラマー オドム(英語表記)Lamar Odom |publisher=[[コトバンク]] |date= |accessdate=2023-07-25}}</ref><ref>{{Cite web ja |url=https://www.basketball-zine.com/article/detail/45030 |title=【月バス.com連載企画/第9回】知ってる? バスケットボール最高峰リーグNBAのアレコレ |publisher=[[月刊バスケットボール]]Web |date=2019-09-27 |accessdate=2023-07-25}}</ref>や、元祖「ポジションレス」プレーヤーとも称される[[ボリス・ディアウ]]<ref>{{Cite web ja |url=https://basket-count.com/article/detail/9066 |title=元祖『ポジションレス』プレーヤーの一人、ボリス・ディアウが現役を引退 |publisher=BASKET COUNT |date=2018-09-08 |accessdate=2023-07-25}}</ref>が挙げられる。
<!--無出典で選手名の追加しないでください。-->
 
== ラグビー ==
[[ラグビーフットボール]]においては[[ラグビーリーグ]]・[[ラグビーユニオン]]のいずれにおいても「ユーティリティー」が用語として用いられる。選手の体格によってフォワードかバックスかが決められることが多いものの、求められる能力が似たポジションであればフォワード・バックスの枠を越えて兼務す起用されるケースも存在する。
 
ラグビーリーグでは[[ラグビーリーグのポジション#フォワード|フォワード]]の[[フッカー (ラグビーリーグ)|フッカー]]と、[[ラグビーリーグのポジション#バックス|バックス]]のハーフバックを兼任するケースがみられる。この2つのポジションはともにボールに触れる機会が多いという共通性があり、[[1993年]]の10メートルルール導入後にハーフバックをフッカーに[[コンバート (スポーツ)|コンバート]]する流行も生まれた<ref>{{citeCite book |last1=Reilly |first1=Thomas |title=Science and Football III |date=1997 |publisher=Taylor & Francis |location=Wales |page=13 |url=https://books.google.ca/books?id=EisnZHAMbqkC |accessdate=23 September 2016}}</ref>。
 
ラグビーユニオンでは[[ラグビーユニオンのポジション#バックス (BK)|バックス]]の複数のポジションを兼任できこなせる選手を「[[ユーティリティバックス|ユーティリティーバックス]](Utility Backs、略称:UB)」と呼ぶ<ref>{{Cite web ja |url=https://www.kobesteelers.com/member/position/utb/ |title=ユーティリティーバックス/UTILITY BACKS |author=[[コベルコ神戸スティーラーズ]] |date= |accessdate=2023-08-09}}</ref>。[[ラグビーユニオンのポジション#フォワード (FW)|フォワード]]では[[スクラム (ラグビーユニオン)|スクラム]]後列の[[ラグビーユニオンのポジション#バックロー|バックロー]](フランカーとナンバー8)間でポジションを兼務行き来するケース選手比較的多い一方で、スクラム最前列の[[ラグビーユニオンのポジション#フロントロー|フロントロー]]では中央(フッカー)にはパス技術も求められることから両側(プロップ)を兼務するケースは多くない。
 
== アメリカンフットボール ==
[[アメリカンフットボール]]では11人の出場枠に対して[[アメリカンフットボールのポジション#オフェンスチーム|オフェンスチーム]]・[[アメリカンフットボールのポジション#ディフェンスチーム|ディフェンスチーム]]・[[アメリカンフットボールのポジション#スペシャルチーム|スペシャルチーム]]など、専門化された多数の選手を攻守交替や戦術変更によって使い分ける<ref>{{Cite web ja |url=https://nfljapan.com/guide/rule |title=ルール解説:基本ルール |author=NFL |date= |accessdate=2023-08-10}}</ref>。その中でオフェンスチーム・ディフェンスチームの両方で出場する選手を「ユーティリティープレイヤー」と呼ぶ。オフェンスチームとスペシャルチーム(またはディフェンスチームとスペシャルチーム)で出場する選手はユーティリティープレイヤーとはみなされない。
 
オフェンス・ディフェンス両方で出場する選手は選手交代が制限されていたアメリカンフットボール黎明期においては一般的であったが、[[1940年代]]に交代制限が緩和されると分業制がとられるようになり、怪我のリスクに対する意識が強まるにつれて[[NFL]]では[[1970年]]ごろから数を減らしていった。
 
== アイスホッケー ==
[[アイスホッケー]]においては[[フォワード (アイスホッケー)|フォワード]]と[[ディフェンス (アイスホッケー)|ディフェンス]]の両方でプレー可能な選手を「ユーティリティープレイヤー」と呼び、フォワードのウイングとセンターのみを兼務行き来するする選手はユーティリティープレイヤーとみなさないことが多い。チームの総合的な得点能力を増すためことを目的に一時的にディフェンスや[[ゴールテンダー]]に一時的にフォワードの選手を配することも一般的ではあるが、そういった時に起用される選手もユーティリティープレイヤーとはみなされない。
 
ゴールテンダーは求められる技術や装備が他のポジションとは大きく異なるため、ゴールテンダーがゴールテンダー以外のポジションで起用されることは極めてまれであり、その逆も同様である。
 
== その他 ==
* スポーツの分野以外でも複数の役割をこなせる人を指すことがある{{R|コトバンク}}。
* [[バレーボール]]においては[[オポジット]]([[セッター (バレーボール)|セッター]]対角)に配置される選手のうち、攻撃に特化した選手を「[[スーパーエース]]」<ref>{{Cite book |和書ja |others=大林素子(監修) |title=DVDでよくわかる!バレーボール |date=2007-10 |publisher=西東社 |ISBN=978-4-7916-1397-7}}</ref>と呼ぶのに対して、守備にも参加する選手は「[[ユニバーサル (バレーボール)|ユニバーサル]]」あるいは「ユーティリティープレイヤー」と呼ばれる。この用法においては「攻撃と守備の両方を担う」という意味合いである。
 
== 脚注 ==
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[[Category:スポーツ選手]]
[[Category:スポーツのポジション]]
[[Category:サッカーのポジション]]
[[Category:野球のポジション]]
[[Category:バスケットボールのポジション]]
[[Category:スポーツ用語]]
[[Category:サッカー野球用語ポジション]]
[[Category:野球用語]]
[[Category:サッカーのポジション]]
[[Category:サッカーの用語]]
[[Category:バスケットボールのポジション]]
[[Category:バスケットボール用語]]
[[Category:ラグビーリーグ用語]]
[[Category:ラグビーユニオン用語]]
[[Category:アメリカンフットボールのポジション]]
[[Category:アメリカンフットボール用語]]
[[Category:アイスホッケーのポジション]]
[[Category:アイスホッケー用語]]
[[Category:野球バレーボールのポジション]]
[[Category:バレーボール用語]]