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'''スペキュレイティブ・フィクション'''(Speculative (Speculative fiction) Fiction)とは、さまざまな点で現実世界と異なった世界を推測、追求して執筆された[[小説]]などの作品を指す語。[[フィクション]]の複数のジャンルにまたがって使用される。
 
発生当初は、「[[サイエンス・フィクション]]は大衆的で浅薄である」という偏見に対抗する意味も込めて、空想科学小説に[[哲学]]的要素を持ち込んだものを指していたため、日本語では'''思弁小説'''(しべんしょうせつ)、思弁的小説と訳された。スペキュレイティ'''ヴ'''・フィクションの表記もある。
 
一般に、サイエンス・フィクション<ref name="atwood"/>[[ファンタジー]]<ref name="atwood">{{Cite web |url=http://www.gradesaver.com/the-handmaids-tale/study-guide/section9/ |title=The Handmaid's Tale Study Guide: About Speculative Fiction |first=Margaret |last=Atwood |authorlink= |accessdate=2017-06-27 |archiveurl=https://webcitation.org/5p62J8qGz?url=http://www.gradesaver.com/the-handmaids-tale/study-guide/section9/ |archivedate=2010-04-19 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>、[[ホラー]]、[[スーパーヒーロー]]もの、[[ユートピア]]/[[ディストピア]]もの、[[破滅もの]][[歴史改変SF|仮想歴史もの]]、[[マジックリアリズム]]の小説群などが含まれ、関連す映画・ドラマ・演劇・イラストレーションなども含む
 
== 歴史 ==
スペキュレイティブ・フィクションの略語としては「spec-fic」「specfic」「S-F」「SF」「sf」などの表記が用いられる(最後の3つは、サイエンス・フィクションの略語としても用いられるため、混乱を招くこともある)。
スペキュレイティブ・フィクションという単語の意味は、時代により、あるいは使用者により異なる場合がある。その理解にはこの単語の辿った経緯の理解が必要であり、誰が、いつ、どのような文脈の中で使用しているのかを考慮しなければならない。
 
スペキュレイティブ・フィクションを「思索をめぐらせた作り話」と解すれば、[[古代]]の作品から21世紀の[[パラダイム]]を変えるような作品や伝統的作品まで幅広い<ref>Barry Baldwin, Emeritus Professor of Classics, University of Calgary, Fellow of the Royal Society of Canada, "Ancient Science Fiction," Shattercolors Literary Review</ref><ref>Paradox:The Magazine of Historical and Speculative Fiction</ref>。スペキュレイティブ・フィクションかどうかは、その[[作家|作者]]の意図または物語の描かれた当時の社会背景などから判断される。例えば[[古代ギリシア]]の劇作家[[エウリピデス]](紀元前480年ごろ-紀元前406年ごろ)の作品『[[メディア (ギリシア悲劇)|メディア]]』では、[[メーデイア]]が逃避行の前に子どもを自らの手で殺したという虚構を思索することで[[アテネ]]の観衆に衝撃を与えたと見られる<ref>後にこの[[エウリピデス]]の考案した仮説は広く受け入れられた。 例えば McDermott 1989, 12; Powell 1990, 35; Sommerstein 2002, 16; Griffiths, 2006 81; Ewans 2007, 55 を参照。</ref>。また同じくエウリピデスの『ヒッポリュトス』では、導入部が愛の女神[[アプロディーテー]]の語りであり、[[パイドラー]]を非常に好色に描いたため当時の観衆を不快にさせたと見られる<ref>例えば Barrett 1964; McDermott 2000</ref>。[[歴史学]]では、現在スペキュレイティブ・フィクションと呼ばれるものを "historical invention"<ref>[http://www.re-public.gr/en/?p=126 Mark Wagstaff – Historical invention and political purpose] Re-public</ref><ref>「歴史のでっち上げ」の意であり「歴史的発明」ではない。</ref> あるいは "[[:en:historical fiction|historical fiction]]" などと呼んでいた。これは例えば[[ウィリアム・シェイクスピア]]の作品の[[文芸評論]]でもよく使われている<ref>Martha Tuck Rozett, "Creating a Context for Shakespeare with Historical Fiction," Shakespeare Quarterly. Vol. 46, No. 2 (Summer, 1995), pp. 220-227</ref>。例えば、『[[夏の夜の夢]]』では時代も場所もばらばらな様々な登場人物が出てくることからそのように呼ばれたのである<ref>Dorothea Kehler, A midsummer night's dream: critical essays, 2001</ref>。[[神話学]]ではこれを「神話創造」(mythopoesis または [[:en:mythopoeia|mythopoeia]]) あるいは "fictional speculation" と呼び、例えば[[J・R・R・トールキン]]の『[[指輪物語]]』のように新たに神話や伝承を生み出すような作品を指す<ref>Adcox, John, "Can Fantasy be Myth? Mythopoeia and The Lord of the Rings" in "The Newsletter of the Mythic Imagination Institute, September/October, 2003"</ref>。そのような[[超自然]]や[[歴史改変SF|仮想歴史]]や[[人間の性|性]]をテーマとした作品は現代のスペキュレイティブ・フィクションのジャンルでも生み出されている<ref>Eric Garber, Lyn Paleo Uranian Worlds: A Guide to Alternative Sexuality in Science Fiction, Fantasy, and Horror, 2nd Edition, G K Hall: 1990 ISBN 978-0816118328</ref>。
==歴史==
この語の起源は、SF作家[[ロバート・A・ハインライン]]に帰されることが多い。
ハインラインは[[1948年]]のエッセイ「On Writing of Speculative Fiction」で最初にこの語を使用した(より具体的にはサイエンス・フィクションの同義語として使用した)。
同文の後半で彼は、この語の示す範囲にファンタジーは含まれないと明確に述べている(ただし、単語の使用そのものとしてはハインラインに先立つ[[1889年]]、月刊誌『リッピンコット(Lippincott's Monthly Magazine)』に掲載された「Edward Bellamy's Looking Backward : 2000-1887」に先例がある)。
 
仮説的な歴史や説明、あるいは歴史とは無関係な物語など一般的な意味でのスペキュレイティブ・フィクションの作成も、表面的には[[ノンフィクション]]を装ってフィクションを書いた作家たちに帰される。例えば古くは[[ハリカルナッソス]]の[[ヘロドトス]](紀元前5世紀)の『[[歴史 (ヘロドトス)|歴史]]』<ref>''Herodotus and Myth Conference'', Christ Church, Oxford, 2003</ref><ref>John M. Marincola, Introduction and Notes, ''The Histories by Herodotus'', tr. Aubrey De Sélincourt, 2007</ref><ref>John Lendering, [http://www.livius.org/he-hg/herodotus/herodotus02.html "Herodotus of Halicarnassus"]</ref>、[[司馬遷]](紀元前2世紀から1世紀)の『[[史記]]』<ref>Stephen W. Durrant, ''The cloudy mirror: tension and conflict in the writings of Sima Qian'', 1995</ref><ref>Craig A. Lockard, ''Societies, Networks, and Transitions: A Global History: To 1500'', 2007, p 133</ref>があり、このスペキュレイティブ・フィクションというジャンルを表す語が生み出される以前に、意図的かそうでないかは別として多くの作品が存在していたことは注意を要する。最も広義にとったときのその概念は、世界を理解し、それに反応し、空想的で創意に富んだ芸術的表現で表すという人間心理の側面を捉えたものである。その一部は、人間関係の影響、社会的・文化的運動、科学的研究やその進歩、[[科学哲学]]などを通した現実の進歩の根底にある<ref>Heather Urbanski, ''Plagues, apocalypses and bug-eyed monsters: how speculative fiction shows us us our nightmares'', 2007, pp 127</ref><ref>Sonu Shamdasani, ''Cult Fictions: C.G. Jung and the Founding of Analytical Psychology'', 1998</ref><ref>''Relativity, The Special and the General Theory by Albert Einstein (1920)'', with an introduction by Niger Calder, 2006</ref>。
スペキュレイティブ・フィクションという語を従来のSFに対する不満の表明として使い始めたのは、[[1960年代]]から[[1970年代]]初期の[[ジュディス・メリル]]や他の作家、編集者たちによる「[[ニュー・ウェーブ (SF)|ニューウェーブ運動]]」であった(しかし1970年代半ばには既に使われなくなっていく)。彼らはそれまで主流であった大衆娯楽科学小説に哲学的、思弁的な要素を持ち込もうとし、この語を掲げた。
 
[[英語]]では芸術や文学の分野で "speculative fiction" がジャンルを表す語として20世紀から使われている。この語の起源は、SF作家[[ロバート・A・ハインライン]]に帰されることが多い。ハインラインがこの語を最初に使ったとされている例は[[1947年]]2月8日付けの『[[サタデー・イブニング・ポスト]]』紙の記事で、[[サイエンス・フィクション]]の同義語として使っていた。次に[[1948年]]のエッセイ ''On Writing of Speculative Fiction'' では、この語の示す範囲にファンタジーは含まれないと明確に述べている。ハインラインは自らこの語を考案したかもしれないが、それ以前にも使われた例がある。月刊誌『リッピンコット(Lippincott's Monthly Magazine)』に[[1889年]]に掲載された記事で、[[エドワード・ベラミー]]の 『顧みれば-2000年より1887年をかえりみる』などの作品を指してこの語が使われている。また1900年5月号の ''[[:en:The Bookman|The Bookman]]'' 誌での [[:en:John Uri Lloyd|John Uri Lloyd]] の ''[[:en:Etidorhpa|Etidorhpa, The End of the Earth]]'' の書評で「スペキュレイティブ・フィクションに興味を持っていた人々の間で多くの議論を引き起こした」と書いている<ref>[http://www.jessesword.com/sf/view/438 "speculative fiction"] Science Fiction Citations</ref>。バリエーションとして "speculative literature" という表記もある<ref>[http://www.speculativeliterature.org/ The Speculative Literature Foundation]</ref>。
いったんは忘れられたかに思われたスペキュレイティブ・フィクションは、[[2000年代]]になると特定のジャンルを包括的に示す便利な用語として、より広義に用いられるようになる。スペキュレイティブ・フィクションに関する論説が、「エクストラポレーション(Extrapolation)」誌([[1959年]]創刊の[[アメリカ合衆国]]のSF評論誌。[[ケント州立大学]]より刊行)、「フェムスペック(Femspec)」誌(アメリカ合衆国の[[フェミニズム]]系スペキュレイティブ・フィクション専門誌)、「ファウンデーション(Foundation)」誌(イギリスの代表的なSF評論誌。[[ノースイーストロンドン工科大学]]より刊行)などを含む多くの学術誌で発表された。
 
スペキュレイティブ・フィクションという語を従来のSFに対する不満の表明として使い始めたのは、[[1960年代]]から[[1970年代]]初期の[[ジュディス・メリル]]や他の作家、編集者たちによる「'''[[ニュー・ウェーブ (SF)|ニューウェーブ運動]]'''」であった(しかし1970年代半ばには既に使われなくなっていく)。彼らはそれまで主流であった大衆娯楽科学小説に哲学的、思弁的な要素を持ち込もうとし、この語を掲げた。しかしこちらの用法では1970年代半ばには既に使われなくなっていく<ref>[http://virtual.clemson.edu/groups/dial/sfclass/newave.html Clemson University Science Fiction course]</ref>。日本ではニューウェーブに関連した作品の翻訳に伴い、1980年代まで使用されていたが、その後は歴史的な用語となっていったのは同様である
一部の人々はこの語を、SFが本質的にもつ限界(と彼らが考えるもの)に対する不満を表明するために用いた。例えば、スペキュレイティブ・フィクションに肯定的なSF作家[[ハーラン・エリスン]]は、この語は、「ただのSF(作家)」と呼ばれたくないという願い、SFの大衆性や娯楽性から抜け出したいという望み、また、メインストリームの批評家たちがしばしば言及する「SFに対する偏見」からの逃避、などに対するシグナルである、と書いている。だが一方、この語をSFそのものへの侮辱、少なくとも否定的なニュアンスを含んだ表現であると見なしている読者やSF作家も存在する。
 
いったんは忘れられたかに思われたスペキュレイティブ・フィクションは、[[2000年代]]になると特定のジャンルを包括的に示す便利な用語として、より広義に用いられるように変化する。スペキュレイティブ・フィクションに関する論説[[随筆|エッセイ]]が、エクストラポレーション(』(''Extrapolation)」'')誌([[1959年]]創刊の[[アメリカ合衆国]]のSF評論誌。[[ケント州立大学]]より刊行)、フェムスペック(』(''Femspec)」'')誌(アメリカ合衆国の[[フェミニズム]]系スペキュレイティブ・フィクション専門誌)、ファウンデーション(』(''Foundation)」'')<ref>[http://www.sf-foundation.org/publications/foundation/ The Science Fiction Foundation]</ref>(イギリスの代表的なSF評論誌。[[ノースイーストロンドン工科大学]]より刊行)などを含む多くの[[学術]]で発表された。
==日本におけるスペキュレイティブ・フィクション==
 
== サイエンス・フィクションとの区別 ==
*[[モンゴルの残光]]([[豊田有恒]]作、[[1967年]]、[[ハヤカワ書房]]。[[モンゴル帝国]]が[[世界]]を支配する[[パラレルワールド]]を[[舞台]]にした、いわゆる「歴史のIF」モノ)
スペキュレイティブ・フィクションの略語としては "spec-fic」「"、"specfic」「"、"S-F」「"、"SF」「"、"sf"<ref>[http://www.sfsignal.com/ SFSignal - A Speculative Fiction Blog]</ref> などの表記が用いられるが、最後の3つはサイエンス・フィクションの略語としても用いられるため<ref>[http://www.sfsite.com/ SFSite, Science Fiction and Fantasy]</ref>、混乱を招くこともある
*[[退魔戦記]](作:同上、[[1969年]]、上記の姉妹編)
 
一部の人々はこの語を、SFが本質的にもつ限界(と彼らが考えるもの)に対する不満を表明するため、あるいは「ファンタジー」や「ミステリー」などのステレオタイプに陥りやすいジャンルとは違うのだと表明するために用いた<ref>[http://www.greententacles.com/articles/5/26 What is Speculative Fiction?] - レビュアの N. E. Lilly による定義</ref>。例えば、スペキュレイティブ・フィクションに肯定的なSF作家[[ハーラン・エリスン]]は、この語は、「ただのSF(作家)」と呼ばれたくないという願い、SFの大衆性や娯楽性から抜け出したいという望み、また、メインストリームの批評家たちがしばしば言及する「SFに対する偏見」からの逃避、などに対するシグナルである、と書いている<ref>Watts, Peter. [http://www.rifters.com/real/shorts/PeterWatts_Atwood.pdf "Margaret Atwood and the Hierarchy of Contempt,"] ''On Spec'' 15(2) (Summer 2003); pp. 3-5.</ref><ref>Davies, Philip. "Review [untitled; reviewed work(s): ''Science Fiction: Its Criticism and Teaching'' by Patrick Parrinder; ''Fantastic Lives: Autobiographical Essays by Notable Science Fiction Writers'' by Martin Greenberg; ''Robert A. Heinlein: America as Science Fiction'' by H. Bruce Franklin; ''Bridges to Science Fiction'' by George E. Slusser, George R. Guffey, Mark Rose]. ''Journal of American Studies'' Vol. 16, No. 1 (Apr., 1982). pp. 157-159.</ref>。だが一方、この語をSFそのものへの侮辱、少なくとも否定的なニュアンスを含んだ表現であると見なしている読者やSF作家も存在する。
 
スペキュレイティブ・フィクションという語は、内部の一貫した世界に沿ったキャラクターやストーリーではあるが特定のジャンルと決められないフィクションを指すサブカテゴリとして使うこともある<ref>Izenberg, Orin. ''Being Numerous: Poetry and the Ground of Social Life. Princeton: Princeton University Press, 2011; p. 210</ref><ref>Leitch, Thomas M. ''What Stories Are: Narrative Theory and Interpretation'' University Park, Pennsylvania: Pennsylvania State University Press, 1986; p. 127</ref><ref>Domańska, Ewa. ''Encounters: Philosophy of History After Postmodernism'' Charlottesville, Virginia: University Press of Virginia, 1998; p. 10 </ref>。
 
== 日本におけるスペキュレイティブ・フィクション ==
{{節stub}}
作家の[[山野浩一]]、翻訳家の[[山田和子]]らが『[[季刊NW-SF]]』誌により国内外の作品や評論を紹介、発表した。誌名のNWはNew Wave、New World、No Wonderを、SFはSpeculative Fictionを意味する。
同誌は1970年創刊号から1982年までに18号が発行された。
 
== 脚注・出典 ==
==日本以外での有名な例==
{{Reflist|2}}
 
== 参考図書文献 ==
*[[去勢]](原題は「変更」の意味の"The Alteration",[[キングズレイ・エイミス]]作。[[宗教改革]]が成されず、未だに[[ローマ・カトリック教会]]が絶大な権威・権力を持っている[[20世紀]]の[[ヨーロッパ]]を舞台にしている。[[日本]]では[[1983年]][[3月]]に[[サンリオ]]より刊行された)
*『SFとはなにか』(著:[[笠井潔]]、[[日本放送出版協会]]NHKブックス)ISBN 978-4140015124
*[[高い城の男]]([[フィリップ・K・ディック]]作。[[第二次大戦]]に[[枢軸国]]側が勝利を収め、[[ドイツ]]と[[日本]]に分割占領された[[アメリカ合衆国]]の情景・人間群像が、あたかも既成の事実のように淡々と描かれる)
* Barrett, W. S. (ed.), ''Euripides, Hippolytos, edited with Introduction and Commentary'' (Oxford: Clarendon Press, 1964; Toronto: Oxford University Press, 1964)
*[[ファーザーランド]]([[ロバート・ハリス]]作の、「もし[[第二次大戦]]で[[ナチス・ドイツ]]が勝利を収めていたら…」という観点から書かれた[[アンチ・ユートピア]]モノ{但し、上記とは違い、[[日本]]は負けたという設定})
* Ewans, Michael (2007). ''Opera from the Greek: Studies in the Poetics of Appropriation''. Ashgate Publishing, Ltd. ISBN 0-7546-6099-0, 9780754660996
*[[エアボーン]]、[[スカイブレイカー]]、[[スタークライマー]]([[ケネス・オッペル]]作、[[20世紀]]初頭の世界を下敷きに、世界中に{[[飛行機]]ではなく}[[飛行船]]による[[航空網]]が張り巡らされた[[仮想世界]]を舞台とした[[冒険活劇]]モノ)
* Griffiths, Emma (2006). ''Medea''. Taylor & Francis. ISBN 0-415-30070-3, 9780415300704
*[[テラプレーン]]、[[エルヴィシー]]、[[ゴーイング、ゴーイング、ゴーン]]([[ジャック・ウォマック]]作。[[南北戦争]]が起こらず、アメリカはナチス・ドイツと和平を結び、アメリカの[[黒人]]が[[ユダヤ人]]と同様の迫害を受ける世界が描かれる)
* McDermott, Emily (1989). ''Euripides' Medea: the Incarnation of Disorder''. Penn State Press. ISBN 0-271-00647-1, 9780271006475
* McDermott, Emily (2000) ''[http://works.bepress.com/cgi/viewcontent.cgi?article=1011&context=emily_mcdermott Euripides' Second Thoughts]''. University of Massachusetts Boston.
* Powell, Anton (1990). ''Euripides, Women and Sexuality''. Routledge Press. ISBN 0-415-01025-X
* Sommerstein, Alan (2002). ''Greek Drama and Dramatists''. Routledge Press. ISBN 0-203-42498-0, 9780203424988
 
== 外部リンク ==
{{節stub}}
* [http://speculativejapan.net/ speculativejapan -ニューウェーヴ/スペキュレィティヴ・フィクション・サイト] http://speculativejapan.net/ {{リンク切れ|date=2021年3月}}
 
* [http://www.jessesword.com/sf/view/438 "speculative fiction"] - Science Fiction Citations
==参考図書==
* [http://www.speculativeliterature.org/ The Speculative Literature Foundation]
*『SFとはなにか』(著:[[笠井潔]]、[[日本放送出版協会]]NHKブックス)ISBN 978-4140015124
 
{{Narrative}}
==外部リンク==
*ニューウェーヴ/スペキュレィティヴ・フィクション・サイト http://speculativejapan.net/
 
{{Normdaten}}
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[[Category:SF]]
[[Category:フィクションのジャンル]]
 
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[[he:ספרות ספקולטיבית]]
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[[pt:Ficção especulativa]]
[[ru:Спекулятивная фантастика]]
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