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| 神祇 = <!-- 天神、地祇、天津神、国津神など -->[[国津神]]
| 全名 = 大国主神
| 別名 = 大穴牟遅神、於保奈牟知、大穴道、大汝、オオアナムチ、国作大己貴命、八千矛神、葦原醜男、大物主神、宇都志国玉神、大国魂神、伊和大神、所造天下大神、地津主大己貴神、国作大己貴神、幽世大神、幽冥主宰大神、杵築大神、八嶋土奴美神、清之湯山主三名狹漏彥八嶋篠、清之湯山主三名狹漏彥八嶋野 等
| 別称 = 大国主大神
| 神階 = [[正一位]]
| 神格 = <!-- 太陽、月、山、海など司るもの -->国造りの神、[[農業耕]]神、薬神、[[禁厭]]の神
| 陵所 =
| 父 = {{Plainlist|
| 父 = [[天之冬衣神]]、[[素戔鳴尊]]（『[[日本書紀]]』）
* 古事記：[[天之冬衣神]]
| 母 = [[刺国若比売]]、[[奇稲田姫]]（『日本書紀』）
* 日本書紀（正文）：[[素戔鳴尊]]
}}
| 母 = {{Plainlist|
* 古事記：[[刺国若比売]]
* 日本書紀（正文）：[[奇稲田姫]]
}}
| 親 = <!-- まぐあいによって生まれない場合 -->
| 配偶者 = [[須勢理毘売命]]等{{Plainlist|
* 嫡后：[[スセリビメ|須勢理毘売命]]
| 子 = [[事代主神]]、[[建御名方神]]等
* [[タギリビメ|多紀理毘売]]
* [[神屋楯比売命]]
* [[八上比売]]
* [[ヌナカワヒメ|沼河比売]]
*[[鳥取神]] 等
}}
| 子 = {{Plainlist|
* [[アヂスキタカヒコネ|阿遅鉏高日子根神]]
* [[シタテルヒメ|下光比売命]]
* [[事代主神]]
* [[木俣神]]
* [[タケミナカタ|建御名方神]]
* [[鳥鳴海神]] 等
}}
| 宮 = 宇迦山の宮、天日隅宮（出雲大社）等
| 神社 = [[出雲大社]] 等
| 記紀等 = [[古事記]]、[[日本書紀]]、[[風土記]] 等
| 関連氏族 = [[三輪氏]]、[[賀茂朝臣氏|鴨氏]]、[[宗像氏]]、[[諏訪氏]]（[[洲羽国造]]）、[[守矢氏]]、[[木蘇国造]]、[[億岐氏]]（[[意岐国造]]）、[[長国造]]、[[都佐国造]]、[[波多氏 (古代)|波多氏]]（[[波多国造]]）
}}
'''大国主神'''（おおくにぬしのかみオオクニヌシ、{{smaller|[[歴史的仮名遣]]：}}オホクニヌシ）は、[[日本神話]]に登場する[[神 (神道)|神]]。[[天津神・国津神#国津神|国津神]]の代表的な神で、国津神の主宰神とされる。
 
== 神話における記述 ==
[[ファイル:Susanowo family tree.png|thumb|250px|須佐之男命から大国主神までの系図（『古事記』による）。青は男神、赤は女神]]
『[[古事記]]』・『[[日本書紀]]』の異伝や『[[新撰姓氏録]]』によると、[[スサノオ|須佐之男命]]（すさのおのみこと）の六世の孫、また『日本書紀』の別の一書には七世の孫などとされている。父は[[天之冬衣神]]（あめのふゆきぬのかみ）、母は[[刺国若比売]]（さしくにわかひめ）。また『日本書紀』正伝文によると素戔嗚尊（すさのおのみこと）の息子。日本国を創った神とされている。
 
須佐之男命の娘である[[スセリビメ|須勢理毘売命]]（すせりびめのみこと）との婚姻の後に[[スクナビコナ]]と協力して天下を経営し、[[禁厭]]（まじない）、医薬などの道を教え、[[大物主神]]（おおものぬしかみ）を祀ることによって[[葦原中国]]（あしはらのなかつくに）の国作りを完成させる。だが、[[高天原]]（たかあまのはら）からの[[天照大御神]]（あまてらすおおみかみ）の使者に[[国譲り]]を要請され、対話と武力を交えた交渉の末に[[常世|幽冥界]]の主、幽事の主宰者となった。国譲りの際にかつて[[須佐之男命]]から賜って建立した「富足る天の御巣の如き」大きな宮殿（[[出雲大社]]）を修復してほしいと条件を出したことに[[天津神]]（あまつかみ）が同意したことにより、このときの名を杵築大神（きづきのおおかみ）ともいう。
37 ⟶ 57行目:
* [[葦原中国平定]]
<!-- 垂仁天皇の御子・ホムチワケの話もある -->
 
== 別称 ==
* 大国主は多くの別名を持つ。（※名義は[[新潮社日本古典集成]]神名釈義から<ref>{{要説明Cite book|和書 |title=古事記 |date=20192014年11月23日 (土)|publisher=[[新潮社]] 01:41|pages=373-377 (UTC)|author=[[西宮一民]] 校注 |series=新潮日本古典集成（新装版）}}から</ref>） 同名の記載順は『古事記』、『日本書紀』、『風土記』、『旧事紀』、その他[[祝詞]]や神社とする。
同名の記載順は『古事記』、『日本書紀』、『風土記』、その他[[祝詞]]や神社とする。
 
* 大国主神（おおくにぬし の かみ）・大国主大神 - [[根国]]から帰ってからの名。「偉大な国の主人」の意。
* 大穴牟遅神（おおあなむぢ-）・大己貴命（おおなむち-）・於褒婀娜武智（おほあなむち-）・大穴持命（おおあなもち-、『[[出雲国風土記]]』、『[[伊予国風土記]]』逸文での表記』）・大汝命（おおなむち-、『[[播磨国風土記]]』での表記）・大名持神（おおなもち-）・国作大己貴命（くにつくりおおなむち-） - 誕生後の名。
51 ⟶ 68行目:
* 伊和大神（いわ の おおかみ）・国堅大神（くにかためましし おおかみ）・占国之神（くにしめましし かみ）・大神 - [[伊和神社]]主神 - 『播磨国風土記』での呼称。
* 所造天下大神（あめのしたつくらしし おおかみ） - 『出雲国風土記』における尊称。「地上の国造った神」の意。
* 八嶋士奴美神（やしましぬみの）・清之湯山主三名狹漏彥八嶋篠（すかのゆやまぬしみなさろひこやしましの）・清之湯山主三名狹漏彥八嶋野（すかのゆやまぬしみなさろひこやしまの） - 『先代旧事本紀』での呼称。
* 地津主大己貴神（くにつぬしおおなむち の かみ）・国作大己貴神（くにつくりおおなむちのかみ） - 祝詞『大国神甲子祝詞』での呼称。
* 幽世大神（かくりよ の おおかみ） - 祝詞『幽冥神語』での呼称。
* 幽冥主宰大神 （かくりごとしろしめすおおかみ） - 「[[幽世|幽冥界]]を主宰する神」の意。
* 杵築大神（きづき の おおかみ）
 
このうち、大穴牟遅神について、記紀神話で[[少名毘古那神]]と連携して国土経営を行って著しい功績を残し、2神は多くの伝承に連称して現れる<ref name=tsugita>次田潤『新版祝詞新講』p.506、戎光祥出版、2008年。</ref>。[[白鳥庫吉]]は「オオナ」は「スクナ」（少兄、宿禰）に対する「大兄」と解釈している<ref name=tsugita />。また「ムチ」は「貴い神」を表す尊称で、神名に「ムチ」が附く神は大己貴のほかには[[大日孁貴]]（オオヒルメムチ、天照大御神の別名）、[[道主貴]]（ミチヌシノムチ、[[宗像三女神]]の別名）、[[布波能母遅久奴須奴神]]、[[八島牟遅能神]]など、わずかしか見られない<ref name=tsugita />。
 
== 妻・子孫 ==
[[画像:Ohokuninushi family tree.png|right|thumb|250px|大国主の系図（『古事記』による）。青は男神、赤は女神、黄は性別不詳]]
大国主は様々な女神との間に多くの子供をもうけており、記紀・『先代旧事本紀』・『出雲国風土記』に記載されている他、各地の神社社伝にも名がある。子供の数は『古事記』には180柱、『日本書紀』には181柱と書かれている。
* 嫡后：[[須勢理毘売命]]（すせりびめ の みこと、須勢理姫命、『日本書紀』では須勢理姫神）{{Unbulleted list|[[須佐之男命]]の娘。なお、『出雲国風土記』によれば和加須世理比売命（わかすせりひめ の みこと）が神門郡滑狭郷の妻であるという。}}
 
* 嫡后妻：[[須勢多紀理毘売命]]（すせたぎりびめ の みこと、須勢理姫命、『日本書紀』では須勢理田心姫命、『播磨国風土記』では奥津嶋比売命）{{Unbulleted list|須佐之男命の娘で[[宗像三女神]]の長女。[[宗像大社|宗像]]の[[沖ノ島|奥都島]]（おきつしま）に鎮座。}}
** 子：[[味耜高彦根神|阿遅鉏高日子根神]]（あじすきたかひこね の かみ、『古事記』では他に迦毛大御神、『日本書紀』では味耜高彦根神、『出雲国風土記』では阿遅須枳高日子命）{{Unbulleted list|[[天若日子]]と容姿が酷似する。『出雲国風土記』によれば、神門郡高岸郷・仁多郡三沢郷の子だという。[[葛城]]の[[高鴨神社]]祭神。}}
*: [[須佐之男命]]の娘。なお、『出雲国風土記』によれば和加須世理比売命（わかすせりひめ の みこと）が神門郡滑狭郷の妻であるという。
** 妻娘：[[多紀理毘シタテルヒメ|下光比売命]]（したぎりびてるひめ の みこと、高比売命、下照比売、稚国玉、『日本書紀』では田心下照姫命、『播磨国風土記』では奥津嶋）{{Unbulleted list|[[天若日子]]の妻。[[大倉比売命）神社]]祭神。}}
*: 妻：[[神屋楯比売命]]（かむやたてひめ の みこと、多岐都比売命、『日本書紀』では[[湍津姫命|高津姫神]]）{{Unbulleted list|出自不明。高津姫神は須佐之男命の娘で[[宗像三女神]]の長次女。で、[[宗像大社|#宗像]]の[[沖ノ島大社辺津宮|奥辺都島宮]]（おきへつしまみや）に鎮座。}}
** 子：[[味耜高彦根神|阿遅鉏高日子根事代主神]]（あじすきたかひこねとしろぬし の かみ、都味歯八重事代主神）<ref>『古事記』では他に迦毛大御神、『日本書紀』では味耜高彦根神、『出雲国風土記先代旧事本紀』では阿遅須枳</ref> {{Unbulleted list|[[鴨都波神社]]・[[天高日子命）市神社]]・[[飛鳥坐神社]]祭神。[[賀茂朝臣氏|賀茂氏]]・[[大神氏]]の祖。}}
** 娘：[[高照光姫命]]（たかでるひめ の みこと）<ref>『日本書紀』</ref> {{Unbulleted list|[[御歳神社]]祭神。}}
**: [[天若日子]]と容姿が酷似する。『出雲国風土記』によれば、神門郡高岸郷・仁多郡三沢郷の子だという。[[葛城]]の[[高鴨神社]]祭神。
** 娘妻：[[下照八上比売]]（したてるやがみひめ の みこと、高比売命、下光比売命、稚国玉、『日先代旧事本書紀』では下照稲羽八上姫命）{{Unbulleted list|[[因幡の白兎]]の段に登場。}}
** 子：[[木俣神]]（きのまた の かみ、御井神）<ref name="#1">『古事記』、『先代旧事本紀』</ref> {{Unbulleted list|木俣に刺し挟まれたことからの名。}}
**: [[天若日子]]の妻。[[大倉比売神社]]祭神。
* 妻：[[沼河比売]]（ぬなかわひめ、こし の ぬながわひめ、『先代旧事本紀』では高志沼河姫、『出雲国風土記』では奴奈宜波比売命）{{Unbulleted list|[[越国|高志国]]における妻問いの相手。『出雲国風土記』によれば高志八口の妻で、間に[[御穂須須美命]]が生まれたという。[[奴奈川神社]]祭神。}}
* 妻：[[神屋楯比売命]]（かむやたてひめ の みこと、多岐都比売命、『日本書紀』では[[湍津姫命|高津姫神]]）
** 子：[[建御名方神]]（たけみなかた の かみ）<ref name="#1"/> {{Unbulleted list|[[諏訪氏]]、[[守矢氏]]の祖であるともいう。[[諏訪大社]]祭神。}}
*: 出自不明。高津姫神は須佐之男命の娘で[[宗像三女神]]の次女で、[[宗像大社#宗像大社辺津宮|辺都宮]]（へつみや）に鎮座。
* 妻：[[鳥取神]]（ととり の かみ、鳥耳神、鳥甘神）{{Unbulleted list|[[八島牟遅能神]]（やしまむぢ の かみ）の娘。}}
** 子：[[事代主神]]（ことしろぬし の かみ、都味歯八重事代主神）<ref>『古事記』、『日本書紀』、『先代旧事本紀』</ref>
** 子：[[鳥鳴海神]]（とりなるみ の かみ）{{Unbulleted list|この神を含む系譜は[[十七世神]]と称される。}}
**: [[鴨都波神社]]・[[天高市神社]]・[[飛鳥坐神社]]祭神。[[賀茂朝臣氏|賀茂氏]]・[[大神氏]]の祖。
** 娘：[[高照光姫命]]（たかでるひめ の みこと）<ref>『日本書紀』</ref>
**: [[御歳神社]]祭神。
* 妻：[[八上比売]]（やがみひめ、『先代旧事本紀』では稲羽八上姫）
*: [[因幡の白兎]]の段に登場。
** 子：[[木俣神]]（きのまた の かみ、御井神）<ref name="#1">『古事記』、『先代旧事本紀』</ref>
**: 木俣に刺し挟まれたことからの名。
* 妻：[[沼河比売]]（ぬなかわひめ、こし の ぬながわひめ、『先代旧事本紀』では高志沼河姫、『出雲国風土記』では奴奈宜波比売命）
*: [[越国|高志国]]における妻問いの相手。『出雲国風土記』によれば高志八口の妻で、間に[[御穂須須美命]]が生まれたという。[[奴奈川神社]]祭神。
** 子：[[建御名方神]]（たけみなかた の かみ）<ref name="#1"/>
**: [[諏訪氏]]、[[守矢氏]]の祖であるともいう。[[諏訪大社]]祭神。
* 妻：[[鳥取神]]（ととり の かみ、鳥耳神、鳥甘神）
*: [[八島牟遅能神]]（やしまむぢ の かみ）の娘。
** 子：[[鳥鳴海神]]（とりなるみ の かみ）
**: この神を含む系譜は[[十七世神]]と称される。
 
=== 『出雲国風土記』のみ登場の妻子 ===
==== 妻 ====
* [[アヤトヒメ|綾戸門日女命]]（あやとひめ の みこと） - 宇賀郷での妻。
* [[マタマツクタマノムラヒメ|真玉著玉之邑日女命]]（またまつくたまのむらひめ の みこと） - 神門郡朝山郷の妻。
* [[ヤノノワカヒメ|八野若日女命]]（やののわかひめ の みこと） - 神門郡八野郷の妻。
 
==== 子 ====
* [[ヤマシロヒコ|山代日子命]]（やましろひこ の みこと） - 意宇郡山代郷
* [[ワカフツヌシ|和加布都努志能命]]（わかふつぬし の みこと） - 秋鹿郡大野郷、出雲郡美談郷
* [[アダカヤヌシタキキヒメ|阿陀加夜努志多伎吉比売命]]（あだかやぬしたききひめ の みこと） - 神門郡多伎郷
 
=== 『播磨国風土記』のみ登場の妻子 ===
==== 妻 ====
* [[弩都比売]]（のつひめ）
* [[木花之佐久夜毘売|許乃波奈佐久夜比売命]]（このはなさくやひめ の みこと）
 
==== 子 ====
* [[火明命]]（ほあかり の みこと） - 弩都比売との子
113 ⟶ 111行目:
* [[玉足日子]]・[[玉足比売命]]（たまたらしひこ・たまたらしひめ の みこと） - 讃容郡雲濃郷
* [[爾保都比売神]]（にほつひめ の かみ） - [[丹生都比売神社]]祭神
 
=== 神社社伝にのみ登場の妻子 ===
* [[白比古神]]（しらひこ の かみ） - [[白比古神社]]の祭神<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.ishikawa-jinjacho.or.jp/shrine/j1393/ |title=白比古神社（鹿島郡中能登町良川ト1） |publisher=石川県神社庁 |accessdate=2019-12-27}}</ref>。大己貴命の御子神。
* [[奈鹿曽彦命]]・[[奈鹿曽姫命]]（なかそひこ の みこと・なかそひめ の みこと） - [[奈鹿曽彦神社]]・[[奈鹿曽姫神社]]の祭神<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.ishikawa-jinjacho.or.jp/shrine/j1360/ |title=奈鹿曽彦神社（鹿島郡中能登町曽祢ヌ75） |publisher=石川県神社庁 |accessdate=2019-12-27}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.ishikawa-jinjacho.or.jp/shrine/j1366/ |title=奈鹿曽姫神社（羽咋市下曽祢町ヲ８８甲） |publisher=石川県神社庁 |accessdate=2019-12-27}}</ref>。大国主神の子である兄妹神。
* 妻 : ：[[天止牟移比売]]（あめのとむいひめ） - 『[[粟鹿大明神元記]]』
** 子 : ：[[天美佐利命]]（あめのみさり の みこと） - [[粟鹿神社]]の祭神。
* 妻 : ：[[国安珠姫]]（くにやすたまひめ） - [[岩木山神社]]の書物『[[岩木山縁起]]』が出典で、[[安寿と厨子王丸|安寿姫]]と同一か。
** 子 : ：[[往来半日]]（読み不明、洲東王） - 『岩木山縁起』
 
== 後裔 ==
*'''[[三輪氏]]'''（みわうじ）{{Unbulleted list|大国主神の子・[[事代主神]]または[[大物主神]]を祖とする氏族。[[大神神社]][[社家]]。}}
*:大国主神の子・'''[[賀茂朝臣氏|鴨氏]]'''（かもうじ）{{Unbulleted list|事代主神]]またはの後裔・[[大物主神鴨積命]]を祖とすに始まる氏族。三輪氏同族で[[大神鴨都波神社]][[社家]]。}}
*'''[[賀茂朝臣磯部氏|鴨石辺氏]]'''（かもいそべうじ）{{Unbulleted list|三輪氏同族。}}
*:[[宗像氏]]（むなかたうじ）{{Unbulleted list|事代主神の後裔・[[大鴨積阿田賀田須命]]に始まる氏族の後裔。三輪氏同族で[[鴨都波神宗像大社]]社家。}}
*'''[[諏訪氏]]'''（すわうじ）{{Unbulleted list|大国主神の子・[[建御名方神]]を祖とする氏族。[[諏訪大社]]社家を歴任。}}
*[[磯部氏|石辺氏]]（いそべうじ）
*[[守矢氏]]（もりやうじ）{{Unbulleted list|建御名方神の子・[[片倉辺命]]を祖とする氏族。諏訪大社社家を歴任。}}
*:三輪氏同族。
*[[億岐氏]]（おきうじ）{{Unbulleted list|事代主神の子・[[天八現津彦命]]を祖とする氏族。[[意岐国造]]・[[隠岐国]][[国司]]・[[玉若酢命神社]]社家を歴任。}}
*[[宗像氏]]（むなかたうじ）
*'''[[長氏 (阿波国)|長氏]]'''（ながうじ）{{Unbulleted list|事代主神の子・天八現津彦命を祖とする氏族。[[長国造]]・[[御間都比古神社]]社家を歴任。}}
*:事代主神の後裔・[[阿田賀田須命]]の後裔。三輪氏同族で[[宗像大社]]社家。
*[[都佐氏]]（とさうじ）{{Unbulleted list|事代主神の子・天八現津彦命を祖とする氏族。[[都佐国造]]・[[土佐神社]]社家を歴任。}}
*'''[[諏訪氏]]'''（すわうじ）
*:大国[[波多氏 (古代)|波多氏]]（はたうじ）{{Unbulleted list|事代主神の子・[[建御名方神]]天八現津彦命を祖とする氏族。[[諏訪大波多国造]]・[[高知坐神社]]社家を歴任。}}
*[[依網氏]]（よさみうじ）{{Unbulleted list|事代主神の子・天八現津彦命を祖とする氏族。}}
*[[守矢氏]]（もりやうじ）
*:建御名方神の子・[[片倉辺命]]を祖とする氏族。諏訪大社社家を歴任。
*[[億岐氏]]（おきうじ）
*:事代主神の子・[[天八現津彦命]]を祖とする氏族。[[意岐国造]]・[[隠岐国]][[国司]]・[[玉若酢命神社]]社家を歴任。
*'''[[長氏 (阿波国)|長氏]]'''（ながうじ）
*:事代主神の子・天八現津彦命を祖とする氏族。[[長国造]]・[[御間都比古神社]]社家を歴任。
*[[都佐氏]]（とさうじ）
*:事代主神の子・天八現津彦命を祖とする氏族。[[都佐国造]]・[[土佐神社]]社家を歴任。
*[[波多氏 (古代)|波多氏]]（はたうじ）
*:事代主神の子・天八現津彦命を祖とする氏族。[[波多国造]]・[[高知坐神社]]社家を歴任。
*[[依網氏]]（よさみうじ）
*:事代主神の子・天八現津彦命を祖とする氏族。
 
== 信仰 ==
『古事記』上つ巻、及び『日本書紀』神代紀（下）に拠れば、[[スクナビコナ]]らと共に「大国主神が行った国作りとは、人々に農業や医術を教え、生活や社会を作ること」であったとされる<ref name="出雲暗号38">[[#関、出雲暗号|出雲大社の暗号]]38-41頁『医学の始祖となった出雲神』</ref>。荒ぶる八十神を平定して日本の国土経営の礎を築いた。また出雲大神には[[祟り神]]としての側面があり、転じて「病を封じる神（医療神）」になったという<ref name="出雲暗号38" /><ref name="出雲暗号28">[[#関、出雲暗号|出雲大社の暗号]]28-30頁『出雲神は祟る、恐ろしい神』</ref>。[[古事記]]には、出雲大神の[[祟り]]で口がきけなかった[[本牟智和気命]]（[[垂仁天皇]]第一皇子）が、出雲大神に参拝することで口が利けるようになったとの逸話がある<ref name="出雲暗号41">[[#関、出雲暗号|出雲大社の暗号]]41-44頁『出雲神に天皇も敬意を払った』</ref>。
152 ⟶ 136行目:
 
大正天皇は皇太子時代の1907年（明治40年）[[5月27日]]{{Sfn|大正天皇実録第二|2017|p=317|ps=出雲大社御拝}}、軍令部長[[東郷平八郎]]大将と共に<ref>[[#大社叢書四]]コマ8-12(原本11-19頁)『七、出雲大社へ御参拝』</ref><ref>[[#皇太子殿下島根県行啓日誌]]コマ60-62(原本115-119頁)『出雲大社御参拝』</ref>、出雲大社を参拝した<ref>[{{NDLDC|2950518/3}} 明治40年5月29日官報第7172号。国立国会図書館デジタルコレクション　コマ3]『○東宮行啓　皇太子殿下ハ一昨二十七日午前九時今市町御旅館御出門島根縣女子師範學校ヘ行啓續テ杵築町御箸出雲大社御参拝午後同縣立杵紫中學校ヘ行啓同四時三十分御旅館ヘ還御アラセラレタリ』</ref><ref>[[#大正天皇(原2000)]]112-114頁『公式の山陰巡啓』</ref>。先述の「記紀にて人々に医術を教えた事による医療神信仰」に加えて、大正天皇は[[己卯]]の年の生まれ（平易に言えば干支は卯年の生まれ）であるので、（大国主の兄弟神たち・八十神に嘘の治療法を教えられて浜辺で泣いていた兎を正しい治療法・蒲の穂の花粉で癒やしたという[[因幡の白兎]]の）<ref name="出雲暗号38" />逸話等から験を担いだものとされる。
 
=== 神仏習合 ===
「大国」はダイコクとも読めることから同じ音である[[大黒天]]（大黒様）と習合していった{{refnest|name="朝日日本歴史人物_大国主命"|[https://kotobank.jp/word/%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E4%B8%BB%E5%91%BD-449820#E6.9C.9D.E6.97.A5.E6.97.A5.E6.9C.AC.E6.AD.B4.E5.8F.B2.E4.BA.BA.E7.89.A9.E4.BA.8B.E5.85.B8 「大国主命」 - 朝日日本歴史人物事典]。朝日新聞出版。}}。
 
== 祀る神社 ==
大国主神を祀る神社は非常に多く、全国の[[一宮]]を中心に無数に存在するため、ここでは主な神社を列挙する。
197 ⟶ 179行目:
*[[八桙神社]]（[[徳島県]][[阿南市]]）
*[[薬師神社]] - 全国各地
 
ほか、全国の出雲神社で祀られている。また[[北海道神宮]]（[[北海道]][[札幌市]]）をはじめ北海道内のいくつかの神社では、「[[開拓三神]]」として[[大国魂神]]・[[少彦名神]]と共に祀られている。
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
206 ⟶ 186行目:
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
 
== 参考文献 ==
<!-- ウィキペディア[[出典を明記する]]より、著者五十音順 -->
214 ⟶ 193行目:
*<!-- セキ2013-07 -->{{Cite book|和書|author=関祐二|coauthors=|authorlink=|year=2013|month=7|title=出雲大社の暗号|chapter=|publisher=講談社|series=講談社+α文庫|ISBN=978-4-06-281525-3|ref=関、出雲暗号}}
*<!-- ツギタ1977-12 -->{{Cite book|和書|author=次田真幸|authorlink=次田真幸|title=古事記 (上) 全訳注|date=1977-12-8|accessdate=|edition=初版|publisher=[[講談社]]|series=|isbn=9784061582071}}
*<!-- ニシミヤ2014-10 -->{{Cite book|和書 |title=古事記 |volume= |date=2014年10月30日 |publisher=新潮社 |ref= |author=西宮一民 校注 |isbn=978-4-10-620801-0 |series=新潮日本古典集成（新装版）}}
*<!-- ハラ2000-11 -->{{Cite book|和書|author1=原武史|authorlink1=原武史|coauthors=|year=2000|month=11|title=大正天皇　{{small|朝日選書663}}|chapter=|publisher=朝日新聞社|ISBN=4-02-259763-1|ref=大正天皇(原2000)}}
*{{Cite book|和書|author=藤本充安|editor=|year=1907|month=8|title=皇太子殿下島根県行啓日誌|chapter=|publisher=聚文館|url={{NDLDC|780714}}|ref=皇太子島根行啓}}
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*{{Citation |和書|author=|editor=皇国敬神会|year=1922|month=12|title=全国有名神社御写真帖|chapter=|publisher=皇国敬神会|url={{NDLDC|966854}}|ref=全国有名神社写真}}
*{{Citation |和書|author=|editor=出雲大社々務所|year=1922|month=6|title=大社叢書　第四|chapter=大正天皇と出雲大社|publisher=出雲大社々務所|url={{NDLDC|1097939}}|ref=大社叢書四}}
 
== 関連項目 ==
* [[大国主の国づくり]]
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* [[三輪氏]]
* [[出雲国造]]
 
== 外部リンク ==
{{Commonscat}}
* [http://www.izumooyashiro.or.jp 出雲大社]
* [https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/okuninushinokami/ 大国主神 – 國學院大學 古典文化学事業]
{{shinto-stub}}
* [https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/oanamujinokami/ 大穴牟遅神 – 國學院大學 古典文化学事業]
 
* [https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/yachihokonokami/ 八千矛神 – 國學院大學 古典文化学事業]
* [https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/ashiharanoshikoonokami/ 葦原色許男神 – 國學院大學 古典文化学事業]
* [https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/omononushinokami/ 大物主神 – 國學院大學 古典文化学事業]
* [https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/utsushikunitamanokami/ 宇都志国玉神 – 國學院大學 古典文化学事業]
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[[Category:日本の神]]
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[[Category:文化英雄]]
[[Category:島根県の歴史]]
[[Category:十七世神]]
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