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}}
{{Infobox animanga/Manga
| タイトル =
| 作者= [[大友克洋]]
| 作画 =
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| 掲載誌=[[週刊ヤングマガジン]]
| レーベル = KCデラックス
| 開始号 = 1982年12月20日号
| 発行日 =
| 終了号 = 1990年6月25日号
| 発売日 =
| 開始号 = [[1982年]]12月20日号
| 終了号 = [[1990年]]6月25日号
| 開始日 =
| 終了日 =
| 発表期間 =
| 巻数= 全6巻
| 話数 = 全120話
| その他 =
| インターネット =
}}
{{Infobox animanga/Footer
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|ウィキポータル= [[Portal:漫画|漫画]]
}}
『'''AKIRA'''』(アキラ)は、[[大友克洋]]による[[日本]]の[[漫画]]。1982年から1990年にかけて[[講談社]]の漫画雑誌『[[週刊ヤングマガジン]]』にて連載され{{Refnest|group="注"|連載開始時はまだ隔週刊誌であり、その後、週刊化されても本作は隔週連載のままだった。}}、1988年には大友自身が[[監督]]して[[アニメ映画]]化された<ref>{{Cite nameweb|和書|url="sunrise16832" https://www.sunrise-inc.co.jp/news/news.php?id=16832 |author= |title=ファン待望の大友克洋プロジェクトが続々始動! 大友克洋監督 新作映画「ORBITAL ERA」制作決定! |website= |publisher= 株式会社サンライズ|date= 2019-07-05|accessdate= 2022-12-21}}</ref>。
 
== 概要 ==
[[第三次世界大戦]]後の日本を舞台に、[[超能力]]者を巡って軍と反政府勢力、そして不良少年たちが巻き起こす騒乱とその後の崩壊した世界を描いた[[サイエンス・フィクション|SF]]漫画<ref name="kai-you65732">{{citeCite web|和書|url= https://kai-you.net/article/65732 |author= |title =大友克洋、新作『ORBITAL ERA』制作決定 『AKIRA』新アニメ化も |date =2019-07-05 |accessdate= 2023-01-18|website =KAI-YOU.net|publisher =株式会社カイユウ}}</ref>。<!--タイトルの「AKIRA」は大友自身がファンであり影響を受けた映画監督[[黒澤明]]に由来する。-->可視化できない超能力を絵で表現し、[[近未来]]の退廃と崩壊を描いたSF作品として高い評価を獲得した<ref name="kai-you79266">{{citeCite web|和書|url= https://kai-you.net/article/79266 |author= 小林優介 |title =『大友克洋全集』が2021年刊行決定! 世界的な漫画家 |date=2021-01-06 |accessdate= 2023-01-18|website =KAI-YOU.net|publisher =株式会社カイユウ}}</ref>。その反響は海外にもおよび、世界中に熱狂的なファンを持つようになった<ref name="manga38_otomo">{{citeCite web|和書|url=https://edist.isis.ne.jp/dust/manga38_otomo/ |author=堀江純一 |title=マンガのスコア LEGEND38大友克洋 これがホントの以前/以後 |date=2021-10-14 |accessdate= 2023-01-18|website=遊刊エディスト |publisher= 編集工学研究所}}</ref>。
 
日本漫画史の中で欠かすことのできない[[1980年代]]を代表する漫画とされ、SFのジャンルだけでなく、漫画の分野全体に影響を及ぼした<ref name="itmedianews017">{{citeCite web|和書|url=https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1907/05/news017.html |author=数土直志 |title=『AKIRA』悲願のハリウッド映画に! 日本作品の実写化が止まらない真相 (1) |date=2019-07-05 |accessdate= 2023-01-18|website= ITmedia NEWS|publisher= [[アイティメディア]]}}</ref><ref name="animeanime2800">{{citeCite web|和書|url=https://animeanime.jp/article/2008/02/21/2800.html |author= |title=大友克洋「AKIRA」ハリウッド実写化決定 2009年夏公開目指す |date=2008-02-21 |accessdate= 2023-01-18|website=アニメ!アニメ!|publisher= [[イード (企業)|イード]]}}</ref>。1988年に大友自身の手により劇場アニメが制作されると、アニメ業界にも大きなインパクトを与えた<ref name="animeanime2800"/>。また漫画やアニメだけでなく、[[芸術|アート]]や[[ファッション]]を含む[[サブカルチャー]]にも多大な影響を与えたと言われる<ref name="kai-you65732"/><ref name="animeanime2800"/>。
 
数多くの日本の漫画が世界中に翻訳されるきっかけを作った作品で、それまで子供向けとされていた日本の漫画やアニメの評価を一気に引き上げ、海外の[[オタク]]第一世代を生み出した作品のひとつでもある<ref name="manga38_otomo"/><ref name="animeanime2800"/>。1980年代後半に原作漫画とアニメの両方が海外に輸出されると、[[米国]]や[[イギリス]]を中心に世界のクリエイターたちに衝撃を与え、高く評価された<ref name="animeanime2800"/>。当時、[[アメリカン・コミックス]]の世界には新しい時代の波が訪れており、『[[ウォッチメン]]』や『[[バットマン: ダークナイト・リターンズ]]』の登場により、[[スーパーヒーロー]]が活躍する勧善懲悪の物語だけでなく、より複雑な人間関係や緻密な描写がなされた、大人の鑑賞に耐えうる長編作品『[[グラフィックノベル]]』が注目され始めていた<ref name="magmix27482_1">{{citeCite web|和書|url=https://magmix.jp/post/27482 |author=倉田雅弘 |title=『AKIRA』をジャパニメーションの金字塔に持ち上げた、アメリカ非公式のネットワークとは (1) |date=2020-05-06 |accessdate= 2023-01-24|website= マグミクス|publisher= [[メディア・ヴァーグ]]}}</ref>。『AKIRA』も、その流れの一環として1988年に『[[スパイダーマン]]』などで有名な[[マーベル・コミックス]]から刊行された<ref name="magmix27482_1"/>。その時点ではまだ知る人ぞ知る作品の位置に留まっていたが、1989年にアニメ映画が公開されると事態が一変<ref name="magmix27482_1"/>。口コミで徐々に人気が広まり、日本を代表する作品となった<ref name="magmix27482_2">{{citeCite web|和書|url=https://magmix.jp/post/27482/2 |author=倉田雅弘 |title=『AKIRA』をジャパニメーションの金字塔に持ち上げた、アメリカ非公式のネットワークとは (2) |date=2020-05-06 |accessdate= 2023-01-24|website= マグミクス|publisher= [[メディア・ヴァーグ]]}}</ref>。
 
2012年のアメリカ映画『[[クロニクル (映画)|クロニクル]]』は、公開時に多くの観客から『AKIRA』の影響{{Refnest|group="注"|長年、劣等感に悩まされてきたが[[超能力]]という圧倒的な力を得たことにより大きく変貌していく主人公のキャラクター造形など。}}を指摘されたが、その監督[[ジョシュ・トランク]]は作品のファンであることを公言している<ref>{{Cite web|和書|url= https://ure.pia.co.jp/articles/-/16578|title=全米大ヒット『クロニクル』と『AKIRA』の関係とは? 監督が語る|website=ウレぴあ総研|publisher= [[ぴあ]] |date=2013-08-19|accessdate= 2023-01-18}}</ref>。[[アメリカ人]][[ミュージシャン]]の[[カニエ・ウェスト]]は、自身の楽曲「{{仮リンク|Stronger (カニエ・ウェストの曲)|label=Stronger|en|Stronger (Kanye West song)}}」でアニメ映画『AKIRA』の世界観と映像を[[オマージュ]]した[[ミュージック・ビデオ]]を制作している<ref>{{citeCite web|和書|url=https://www.wwdjapan.com/articles/676677 |author=小川陸|title=カニエ・ウェストが「全てのクリエイションは『AKIRA』に影響された」と告白 |date=2018-08-19|accessdate= 2023-01-18|website= |publisher=WWD(Women's Wear Daily)}}</ref>。2016年のアメリカのSF[[ホラードラマ]]『[[ストレンジャー・シングス 未知の世界]]』{{Refnest|group="注"|登場人物のイレブンという少女が、鉄雄と同様に政府の施設から逃げ出し、超能力を持っていることを悟る。}}では、製作者の[[ダファー兄弟]]が『AKIRA』の影響が「とてつもなく大きなものであった」ことをインタビューで語っている<ref name="courrier133646">{{Cite web |和書|url =https://courrier.jp/news/archives/133646/#paywall_anchor_133646 |author = |title =カニエ・ウエストも「ストレンジャー・シングス」も… 大友克洋『AKIRA』が30年間世界に影響力を持ち続ける理由|date = 2018-08-31|accessdate= 2023-01-24|website = [[クーリエ・ジャポン|COURRiER]]|publisher = [[講談社]]}}</ref>。『[[スター・ウォーズ/最後のジェダイ]]』の監督の[[ライアン・ジョンソン]]は、自身のSF映画『[[LOOPER/ルーパー]]』{{Refnest|group="注"|映画では、ある少年が相手を念力だけで殺害できる能力を持つ。}}の着想源が『AKIRA』であることを明かしている<ref name="courrier133646"/>。1998年のSF映画『[[ダークシティ]]』のラストシーンについて、[[アレックス・プロヤス]]監督は「『AKIRA』へのオマージュ」とその影響を語っている<ref name="moviewalker227983">{{citeCite web|和書|url=https://moviewalker.jp/news/article/227983/p2 |author= |title=スピルバーグ、デル・トロら巨匠たちも! 『AKIRA』が世界のクリエイションに与えた絶大なる影響 |date=2020-03-27 |accessdate= 2023-01-24|website= [[Movie Walker]]|publisher= [[株式会社ムービーウォーカー]]}}</ref>。2013年のSF映画『[[パシフィック・リム (映画)|パシフィック・リム]]』では、[[ギレルモ・デル・トロ]]監督が登場人物の一人、ペントコスト司令官は『AKIRA』に登場する大佐をモデルにしたと明かしている<ref name="moviewalker227983"/>。さらに、アメリカのストリートウェアブランド「[[シュプリーム (ブランド)|シュプリーム]]は、2017年秋に『AKIRA』とコラボしたコレクション「AKIRA/Supreme」を発表し<ref>{{citeCite web|和書|url=https://www.wwdjapan.com/articles/982883 |author=小川陸|title=大友克洋と河村康輔に「AKIRA」のアートウォールから「シュプリーム」コラボまでを聞く |date=2019-11-25|accessdate= 2023-01-24|website= |publisher=WWD(Women's Wear Daily)}}</ref>、[[ファレル・ウィリアムス]]はコラボした[[シャネル]]のコレクションで『AKIRA』にインスパイアされたビジュアルを発表するなど、ファッション業界にまでも影響を及ぼしている<ref name="moviewalker227983"/>。ヨーロッパでもその評価は高く、[[フランス]]の[[バンド・デシネ]]作家[[バスティアン・ヴィヴェス]]は、『AKIRA』に受けた衝撃について「若者がヒーローで、暴力、薬物、性といったタブーや大人の問題に対峙するストーリーにショックを受けた」と語っている<ref name="newsphere">{{citeCite web|和書|url=https://newsphere.jp/entertainment/20150201-2/ |author= |title="漫画を進化させた" 「AKIRA」大友氏の仏漫画祭最高賞、現地大絶賛 |date=2015-02-01 |accessdate= 2023-01-18|website= NewSphera|publisher= Skyrocket株式会社}}</ref>。
 
作品には、大友が尊敬する漫画家の一人、[[横山光輝]]の漫画『[[鉄人28号]]』へのオマージュがこめられている<ref name="coolest-bike">{{cite web|url= https://www.forbes.com/sites/olliebarder/2017/05/26/katsuhiro-otomo-on-creating-akira-and-designing-the-coolest-bike-in-all-of-manga-and-anime/?sh=393dc94e6d25|title=Katsuhiro Otomo On Creating 'Akira' And Designing The Coolest Bike In All Of Manga And Anime |author= Ollie Barder|language= en|date= 2017-05-26|accessdate= 2023-01-18 |website= forbes.com |publisher= Forbes}}</ref>。アキラのナンバーが28号となっているのは鉄人の28号をそのまま使っているためであり、金田や鉄雄、大佐などのキャラクターの名前も同作からの引用である<ref name="coolest-bike"/>。また「大戦中に開発された究極の兵器が平和な時代に発見され、それを巡って物語が展開する」という全体の筋書きは『鉄人28号』とほぼ同じである<ref name="coolest-bike"/>。
 
漫画(コミックス第4巻以降{{Refnest|group="注"|第3章1回目(第49話)の雑誌連載時扉絵から。}})やアニメに使用された題字は[[平田弘史]]が手掛けたもの<ref>{{Cite web|和書| url =https://ddnavi.com/review/539616/a/ |author= |title= 画業60年を超える時代マンガの第一人者にして、『AKIRA』の題字を手がけた伝説の劇画家・平田弘史を6つのキーワードで読み解く|website= [[週プレNEWS]]|publisher= [[集英社]] | date= 2021-12-17|accessdate= 2023-01-18}}</ref>。
 
2000年代に入ってから米[[ハリウッド]]での実写映画化が何度も報じられ、2019年には日本の[[アニメスタジオ]]による新アニメ化プロジェクトも発表されている<ref>{{cite news|url=https://natalie.mu/eiga/news/338476|title=「AKIRA」新アニメ化!新作長編SFも製作、大友克洋がAnime Expoで発表|publisher=[[ナタリー (ニュースサイト)|ナタリー]]|date=2019-07-05|accessdate=2019-07-05}}</ref>。
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『AKIRA』の企画は、『ヤングマガジン』が創刊されてから間もない時期にスタートした<ref name="coolest-bike"/>。大友は講談社の人間に何度も繰り返し「何か描いて欲しい」と頼まれ、短編の『[[武器よさらば (漫画)|武器よさらば]]』と『[[彼女の想いで…]]』を掲載した後、連載を開始した<ref name="coolest-bike"/>。最初の打ち合わせでは「エピソードが10話ほどとかなり短く、(連載は)すぐに終わるだろう」と言われたので、大友自身はヒットするとは全く思わなかったという<ref name="coolest-bike"/>。
 
本作の原型は、[[双葉社]]の漫画雑誌『アクションデラックス』(1979年1月27日号)に掲載された中編『Fire-ball』<ref name="natalieshortpeace">{{citeCite web|和書|url= https://natalie.mu/comic/pp/shortpeace/page/5 |author=斎藤宣彦 |title=映画「SHORT PEACE」特集、大友克洋1万字インタビュー|date=2013-12-18 |accessdate= 2023-01-18|website= [[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|publisher= 株式会社ナターシャ}}</ref>{{Sfn|彼女の想いで…|2004| p= 255}}。大友は未完だった同作をいつか描き足して完結させたいと思っていたが、自身の絵柄が大きく変化していった時期であったので、再び同じところへ戻るのは嫌だった<ref name="natalieshortpeace"/>。また、やるなら全部やり直さなければならないと考えていたため、同じものをやるくらいなら新しい作品の中に組み込もうということで『AKIRA』を始めた{{Sfn|彼女の想いで…|2004| p= 255}}。そのため、超能力を題材に、力のある2人の葛藤・対決を描くという作品の構成は『Fire-ball』から変わっておらず、政府の超能力研究、反政府ゲリラ、都市の破壊等の要素も引き継がれている<ref name="natalieshortpeace"/>{{Sfn|彼女の想いで…|2004| p= 255}}。物語のラストも、子供の頃の思い出話の中でエンディングを迎える予定だったという『Fire-ball』の構想を踏襲している<ref name="natalieshortpeace"/>。また大友は、本作を直前に連載していた『[[童夢 (漫画)|童夢]]』よりもう少し自由に作ろうと考えていた<ref name="natalieshortpeace"/>。『童夢』では、1本の映画のように描こうとして最初に構成をしっかり固めたせいでそれを守るために苦しむことになったので、登場人物たちが勝手に動いてどんどんストーリーを展開させていくという、[[白土三平]]の「[[カムイ伝]]」や[[手塚治虫]]の「[[火の鳥 (漫画)|火の鳥]]」や「[[ジャングル大帝]]」のようなある種の古い長編漫画の描き方を実践した<ref name="natalieshortpeace"/>。
 
[[東京]](実際は復興したネオ東京)を舞台にしたことについて、大友はインタビューで「東京が好きで、別の形で東京を語り直してみたい欲望があった」「[[戦後復興期|戦後の復興期]]から[[1964年東京オリンピック|東京オリンピック]]の頃の様な混沌を構築したかった。(東京の様に)こんなに無思想で歪んでめまぐるしく変化していく都市は魅力的」と述べている<ref name="excite20130912">{{citeCite web|和書|url=https://www.excite.co.jp/news/article/E1378925577044/ |author=近藤正高 |title= 『AKIRA』はなぜ2020年東京オリンピックを予告できたのか|date=2013-09-12 |accessdate= 2023-01-18|website= エキレビ|publisher= [[エキサイト]]}}</ref>。また、「『[[昭和]]の自分の記録』として、廃墟からオリンピックまでの昭和の東京を描こうとした」という事も語っている<ref name="bunshun10080">{{Cite web|和書|url=https://bunshun.jp/articles/-/10080 |author=近藤正高 |title= 『AKIRA』大友克洋が36年前に「2020東京五輪」を予言できたのはなぜか |date= 2018-12-20 |accessdate= 2023-01-18 |website=文春オンライン |publisher=[[文藝春秋]]}}</ref><ref name="nhkspecial">{{citeCite web|和書|url= http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=17044 |title= 『AKIRA』の世界観のもと、東京の進化と再生を描く NHKスペシャル シリーズ「東京リボーン」 |date= 2018-12-14 |accessdate= 2023-01-18|website= |publisher= [[NHKオンライン]] |archiveurl= https://web.archive.org/web/20190223190328/http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=17044 |archivedate= 2018-12-24 }}</ref>。
{{Quotation|漫画の『AKIRA』は、自分の中では、世界観として「[[昭和]]の自分の記録」といいますか。[[太平洋戦争|戦争]]があって、[[日本の降伏|敗戦]]をして。政治や国際的ないろいろな動きがあり、[[安保闘争|安保反対運動]]があり、そして[[1964年東京オリンピック|東京オリンピック]]があり……東京というのは昭和のイメージがものすごく大きいんですよね。|大友克洋|}}
ただし、「大友は失われつつある過去の東京を惜しむというよりは変化し続ける混沌の方をこそ愛している様だ」と雑誌ライターの近藤正高は評している<ref name="excite20130912"/><ref name="bunshun10080"/>。また、偶然にも現実の[[2020年東京オリンピック|東京オリンピック]]が作中と同じ2020年に開催されたことについては、単純に現実世界で連載が開始された1982年が[[第2次世界大戦]]終結から37年後だったので、そのまま(作中の第3次世界大戦から同じ37年後の2020年に)当てはめたのだろうと述べている<ref name="excite20130912"/><ref name="bunshun10080"/>{{Refnest|group="注"|実際、東京は[[2016年夏季オリンピックの開催地選考|2016年の夏季オリンピック開催地]]にも立候補して4つの候補地の1つに選ばれており、2020年に決まったのは単なる偶然の一致であった。}}。
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== 登場人物 ==
原作、アニメ映画版、ゲーム版で設定に多少の差異がある。名前についてはメインキャラクターのいくつか本作[[横山光輝]]『[[鉄人28号]]』のオマージュであるこが明らかにして制作されている。こおり、まず第一にどちらの作品も戦争用兵器として作らは『鉄ながら大戦後に動き出すという設定や、本作品の登場28号』物に類似した名前人物が多数おり、主人公である「の名前が共に[[金田正太郎]]、鉄人28号を開発した「敷島博士」は超能力研究機関の敷島大佐、敷島博士の息子で正太郎の親友の「敷島鉄雄」から取られた「島鉄雄他にもキヨコ(25号)タカシ(26号)マサル(27号)は敷島博士が作った25~27番目のロボットから、アキラ(28号)は自我をもたない28番目のロボットである「鉄人28号」に由来する「28号(アキラ)」などに現れている<ref name="AKIRA CLUB">{{Harvnb | AKIRA CLUB | 1995 | p=}}</ref>。
 
=== 主要人物 ===
; 金田 正太郎(かねだ しょうたろう)
: 主人公。2003年9月155日生まれ。16歳。身長164cm。体重52kg。第8区職業訓練校の生徒。バイクチームのリーダー格で、自称「健康優良不良少年」。自分専用に改造したバイク(盗品)を駆り、日々を無為な暴走行為に費やしている。そのすばしっこさや逃げ足の速さは、軍隊でも捕まえられないほどで、大佐を驚嘆させた。
: 高い運動神経の持ち主で、[[走り屋]]としては度胸のある走りをする。仲間や走り屋からの人望も篤い。また、鉄雄とは幼少からの幼馴染であり、イジメを受けやすい彼を庇護するような立場の親友として接していた。
: ケイを助けたことで、反政府ゲリラと関わる。能力に覚醒し、薬物に溺れた鉄雄がリーダーとなったバイクチーム「クラウン」との抗争で、鉄雄を追い込み銃口を突きつけるも幼馴染ゆえに引き金を引くことができず、その結果目の前で山形を殺害される。これをきっかけに鉄雄を止める使命感を抱くが、まだ彼に対して情を捨てきれない面を残している。
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: 何事においてもリーダーシップを発揮し喧嘩も強い金田に対し、幼少の頃から絶えず劣等感を抱き、自分が金田を始めとする仲間たちから庇護されることに不満を抱いていた。
: 能力に覚醒した後は、全能感に溺れ、それまでのおとなしかった性格が一変して凶暴な性格となる。大佐の研究所から脱走した後はネオ東京で破壊の限りを尽くし、多くの人々を殺害。今まで劣等感を抱いていた暴走族の仲間たちにさえ平然と手を出すまでになってしまい、山形を惨殺した。
: 大佐から研究所に戻るように説得されるが、タカシ、キヨコ、マサルのようになることを拒否。衛星兵器「[[SOL]]」による攻撃を受け、右腕を失ってしまう{{Refnest|group="注"|国際版では原稿を左右逆焼きしたため左腕になっている。}}
: 原作では超能力で右腕が再生し月の一部を破壊するまでの力を手に入れるが、その後は力を制御できなくなり、肉体と精神が崩壊していった。決戦の末に、再び覚醒したアキラとナンバーズによって別の宇宙へ去った。
: アニメ版ではSOLの攻撃で右腕を失い、瓦礫の破片で義手を作るが、右腕に激痛が走り苦しむようになる。オリンピック会場での決戦で制御不能となり、膨張する肉塊のような怪物へと変貌、意図せずカオリを体内に巻き込み圧殺してしまう。ナンバーズによって覚醒したアキラの力に呑み込まれ、タカシ、キヨコ、マサルら3人に導かれ、アキラと共に別の宇宙へ去った。
198 ⟶ 193行目:
: アニメ版でのみ登場。金田チームの一人。垂れ目で身長が高い。腕まくりをしている。同上。
; ジョーカー
: バイクチーム「[[道化師|クラウン]]」のリーダーで、金田たちと敵対している。身長2m、体重150kgを超す巨漢{{Sfn|アキラ・グラフブック|1988| p= }}。
: チームメンバーのほぼ全員が違法薬物に耽溺するジャンキーで、薬物を手に入れるためなら強盗をも辞さない暴力的なグループであるため近隣のバイクチームからは憎悪を向けられており、ジョーカー自身もその豪腕や打たれ強さもあって他のチームから恐れられている。
: 能力に覚醒した鉄雄によってリーダーの座を奪われた挙句、打倒鉄雄に燃える金田たちとの抗争の末に少年院に送られる。原作ではそこで災厄に巻き込まれ重傷を負うが、同じく少年院に送られていた甲斐に助けられて以降、打倒鉄雄を掲げ行動を共にする。
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赤一色で塗られた車体には「[[成田山新勝寺|成田山]]」「[[キヤノン|Canon]]」「[[本田技研工業|HONDA]]」「[[SHOEI]]」「[[アライヘルメット|Arai]]」「[[シチズン時計|CITIZEN]]」等のステッカーが貼られている{{Refnest|group="注"|後にアメリカのマクファーレントイズから発売された1/12スケールの金田のバイクには、CEOの[[トッド・マクファーレン]]のコミック会社「イメージ・コミックス」のキャラクター「[[スポーン]]」のロゴステッカーが貼られている。}}。
 
漫画やアニメ以外においても、各国の漫画祭や[[モーターショー]]などで[[モックアップ]]モデルが展示されたり、デザインを再現したカスタムバイクが販売されたり、[[スティーヴン・スピルバーグ|スピルバーグ]]監督のハリウッド映画『[[レディ・プレイヤー1]]』に登場{{Refnest|group="注"|作中でも「Kaneda's bike from AKIRA」と呼称される。}}したりと、世界的な認知度を誇っている<ref>{{citeCite web|和書|url=https://eiga.com/news/20180405/3/ |author= |title=ガンダム、金田バイク、リュウ! あらゆるキャラ大集合の「レディ・プレイヤー1」新ポスター公開 |date=2018-04-05 |accessdate= 2022-12-20|website= [[映画.com]]|publisher= 株式会社エイガ・ドット・コム}}</ref>
 
デザインの着想は、映画『[[イージー・ライダー]]』に登場する[[チョッパー]]バイクの[[ハンドルバー (自転車)|ハンドル]]と、映画『[[トロン (映画)|トロン]]』に登場する[[シド・ミード]]がデザインしたバイク「ライトサイクル」の[[楕円形]]のフォルムから得ている<ref name="coolest-bike"/><ref name="otomokawamura">{{citeCite web|和書|url=https://www.cinra.net/article/interview-201904-otomokawamura |author= |title=大友克洋×河村康輔 未来のイメージを作った人物シド・ミードとは |date=2019-04-25 |accessdate= 2023-01-18|website= |publisher= CINRA}}</ref>{{Refnest|group="注"|ただし、ライトサイクルでは車幅が広いので、半分にしている。}}。
 
造形上、2人以上の搭乗は想定されていないように見えるが、原作では「80kg以下ならなんとか乗れる」と言いながら金田がリア[[カウル]]を外し、露出させたフレームの上にケイを乗せている{{Refnest|group="注"|単行本で加筆されたラストシーンでは座席に金田とケイが体を密着させて搭乗しており、二人がより親密な関係になったことを表している。}}。またアニメ映画では鉄雄がカオリをシートの後ろに乗せたり、エンディングでも金田がケイを同様に乗せて二人乗りしているため、カウルを外さなくても二人乗りが可能なようだ。
368 ⟶ 363行目:
[[スズキ (企業)|スズキ]]からも、同車の雰囲気を持つバイクが開発され、[[2003年]]の東京モーターショーで展示された。
 
[[2004年]]4月には同スケール実動モデルが製作された。流石にアニメ版の[[常温超伝導]]デュアルパワー電動バイクとまではいかないものの(エンジンは249ccから998ccの単気筒から4気筒までの既存エンジンからユーザーが選択する方式を採っている。既にオーダーは受付終了)、実走可能なフルカスタムバイク(実際にナンバーを取得して公道をテスト走行している)が開発中である。なお同車は作者の原作・アニメ版監督の大友や[[講談社]]の「公認」を得ているとしている<ref>{{Cite web |和書|url=https://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0404/02/news040.html |title=「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」――“金田バイク”が参考出展 |accessdate=2021-03-01 |author=西坂真人 |date=2004-4-2 |website=ITmedia NEWS |publisher=ITmedia |language=ja}}</ref>。
 
ホンダの250ccスクーター「FUSION」をベースにした、カスタムコンプリートバイクが「才谷屋Factory」から販売されていた。また、バイク本体を含まない外装キットのみの販売もあった<ref>{{Cite web |和書|url=https://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0504/01/news050.html |title=アナタのバイクを“AKIRAっぽい仕様”にするパーツ |accessdate=2021-03-01 |author=渡邊宏 |date=2005-4-1 |website=ITmedia NEWS |publisher=ITmedia |language=ja}}</ref>。
 
=== 兵器とテクノロジー ===
423 ⟶ 418行目:
 
最終回は単行本化の際に大幅に加筆修正された。雑誌掲載時は、アキラたちが消え去った後に金田とケイがビルの上で朝日を見つめるシーンで終わるが、単行本では後日談が追加され、大東京帝国を金田や甲斐、ケイたちが受け継ぎ、外国の軍隊に対しアキラが金田たちの中で生存していることを宣告。生き残っていた大佐や、山形、鉄雄も一瞬ながら登場、さらに崩壊したはずのネオ東京が元の姿へと戻ってゆく幕切れとなっている。
 
2022年より講談社から刊行が始まっている全集「OTOMO THE COMPLETE WORKS」には全8巻での収録が予定されており、原稿を再修正して可能な限り雑誌連載時の状態が再現される。
 
=== 単行本 ===
428 ⟶ 425行目:
<div class="NavHead" style="text-align: center;">AKIRA(講談社KCデラックス)</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left;;">
*# 第1巻(19841984年9月21日第1刷発行{{ISBN2|4-06-103711-0}}
*# 第2巻(19851985年9月4日第1刷発行{{ISBN2|4-06-103712-9}}
*# 第3巻(19861986年9月1日第1刷発行{{ISBN2|4-06-103713-7}}
*# 第4巻(19871987年7月10日第1刷発行{{ISBN2|4-06-103714-5}}
*# 第5巻(19901990年12月11日第1刷発行{{ISBN2|4-06-313166-1}}
*# 第6巻(19931993年3月23日第1刷発行{{ISBN2|4-06-319339-X }}
</div></div>
<div class="NavFrame" style="clear:;">
<div class="NavHead" style="text-align: center;">オールカラー国際版AKIRA(講談社&マーベル社)</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left;;">
*# 第1巻(19881988年10月7日第1刷発行{{ISBN2|4-06-305011-4}}
*# 第2巻(19891989年3月17日第1刷発行{{ISBN2|4-06-305012-2}}
*# 第3巻(19891989年6月23日第1刷発行{{ISBN2|4-06-305013-0}}
*# 第4巻(19891989年10月20日第1刷発行{{ISBN2|4-06-305014-9}}
*# 第5巻(19901990年2月20日第1刷発行{{ISBN2|4-06-305015-7}}
*# 第6巻(19901990年5月31日第1刷発行{{ISBN2|4-06-305016-5}}
*# 第7巻(19901990年8月31日第1刷発行{{ISBN2|4-06-305017-3}}
*# 第8巻(19901990年12月10日第1刷発行{{ISBN2|4-06-305018-1}}
*# 第9巻(19911991年4月20日第1刷発行{{ISBN2|4-06-305019-X}}
*# 第10巻(19911991年9月20日第1刷発行{{ISBN2|4-06-305020-3}}
*# 第11巻(19921992年6月20日第1刷発行{{ISBN2|4-06-305021-1}}
*# 第12巻(19961996年9月20日第1刷発行{{ISBN2|4-06-305022-X}}
</div></div>
<div class="NavFrame" style="clear:;">
<div class="NavHead" style="text-align: center;">総天然色AKIRA(講談社KCピース)</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left;;">
*# 第1巻(20032003年12月6日第1刷発行{{ISBN2|4-06-364500-2}}
*# 第2巻(20032003年12月6日第1刷発行{{ISBN2|4-06-364501-0}}
*# 第3巻(20042004年1月16日第1刷発行{{ISBN2|4-06-364502-9}}
*# 第4巻(20042004年2月16日第1刷発行{{ISBN2|4-06-364503-7}}
*# 第5巻(20042004年3月16日第1刷発行{{ISBN2|4-06-364504-5}}
*# 第6巻(20042004年4月16日第1刷発行{{ISBN2|4-06-364505-3}}
</div></div>
 
=== フィルムブック ===
<div class="NavFrame" style="clear:;">
<div class="NavHead" style="text-align: center;">AKIRA アニメ版(講談社アニメコミックス)</div>
<div class="NavContent" style="text-align: left;;">
==== オリジナル版 ====
* 第1巻(1988年8月1日)(新装版、2000年8月1日){{ISBN2|4-06-310121-5}}
*# 第2巻(198819889829日第1日)(新装版刷発行2000年8月1日){{ISBN2|4-06-310122174468-32}}
*# 第3巻(1988198810917日第1日)(新装版刷発行2000年8月1日){{ISBN2|4-06-310123174469-10}}
*# 第4巻(19881988年10月13日第1日)(新装版刷発行2000年8月1日){{ISBN2|4-06-310124174470-X4}}
*# 第5巻(1988198812115日第1日)(新装版刷発行2000年8月1日){{ISBN2|4-06-310125174471-82}}
# 1988年12月1日第1刷発行、{{ISBN2|4-06-174472-0}}
 
==== 新装版 ====
# 2000年8月23日第1刷発行、{{ISBN2|4-06-310121-5}}
# 2000年8月23日第1刷発行、{{ISBN2|4-06-310122-3}}
# 2000年8月23日第1刷発行、{{ISBN2|4-06-310123-1}}
# 2000年8月23日第1刷発行、{{ISBN2|4-06-310124-X}}
# 2000年8月23日第1刷発行、{{ISBN2|4-06-310125-8}}
</div></div>
 
=== 資料集 ===
* 「AKIRA CLUB」(19951995年6月9日第1刷発行{{ISBN2|4-06-330003-X}}
* 「アキラ・アーカイヴ」(20022002年12月24日第1刷発行{{ISBN2|4-06-330195-8}}
* [[ホットドッグ・プレス|HOT DOG PRESS]]増刊「AKIRA WORLD いま、アキラのすべてが解明される」講談社 1988年7月24日{{Refnest|group="注"|映画公開を記念して出版された。『国際版AKIRA』の一部や『AKIRA』と同じネオ東京を舞台にした[[今敏]]の短編漫画「PICNIC」などが収録されている。}}
 
== アニメ映画 ==
{{Main|AKIRA (アニメ映画)}}
{{Infobox Film
|作品名 = AKIRA
|監督 = [[大友克洋]]
|製作総指揮 =
|製作 = 鈴木良平<br>加藤俊三
|脚本 = 大友克洋<br>[[橋本以蔵]]
|原案 =
|原作 = 大友克洋<br>『AKIRA』
|出演者 = [[岩田光央]]<br>[[佐々木望]]<br>[[小山茉美]]<br>[[玄田哲章]]<br>[[石田太郎]]<br>[[鈴木瑞穂]]<br>[[渕崎ゆり子|淵崎有里子]]
|音楽 = [[大橋力|山城祥二]]
|主題歌 =
|撮影 = 三澤勝治
|編集 = [[瀬山武司]]
|制作会社 = [[東京ムービー新社]]
|製作会社 = アキラ製作委員会
|配給 = {{Plainlist|
* {{flagicon|JPN}} [[東宝]]<ref name="IMDb(Company Credits)">{{Cite web|url=https://www.imdb.com/title/tt0094625/companycredits|title=Akira (1988)|website=[[インターネット・ムービー・データベース|IMDb]](Company Credits)|publisher=[[Amazon.com]]|accessdate=2020-10-04}}</ref>
* {{Flagicon|HKG1959}} Sil-Metropole Organisation<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|USA}}{{Flagicon|Washington, D.C.}} [[:en:Streamline Pictures|ストリームライン]]<ref name="IMDb(Company Credits)"/><ref name="IMDb(Release Info)"/><ref name="Mojo 1989 USA"/>
* {{Flagicon|CAN}} C/FP<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{flagicon|GBR}} [[:en:Island Records|Island]] Visual Arts<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|FRA}} Forum Distribution<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|GER}} Connexion Film / Sputnik Film<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|AUS}} Ronin Films<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|ITA}} Eagle Pictures<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|ESP}} Manga / Oro Films<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|IND}} UTV Software Communications<ref name="IMDb(Company Credits)"/> / UTV Motion Pictures<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|USA}} [[パイオニアLDC|パイオニア Ent.]]([[:en:Pioneer Entertainment|en]])<ref name="Mojo 2001 USA"/><ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|NED}} Independent Films<ref name="LUMIERE Akira"/>
* {{Flagicon|JPN}} アキラ製作委員会 / [[東京テアトル]](DSR版)<ref name="IMDb(Release Info)"/><ref name="映画の時間 2016-02-12"/><ref name="シネマトゥデイ(2002年11月9日公開)"/>
* {{Flagicon|HUN}} Odeon-Lloyd<ref name="LUMIERE Akira"/>
* {{Flagicon|GBR}} [[:en:Manga Entertainment|マンガ・エンタテインメント]]<ref name="The People’s 2011-04-29"/><ref name="Mojo 2011 UK"/><ref name="Guardian 2013-07-10"/><ref name="Manga UK 2016"/>
* {{Flagicon|ITA}} Nexo Digital<ref name="LUMIERE Akira"/>
* {{Flagicon|NOR}} Film fra sør<ref name="LUMIERE Akira"/>
* {{Flagicon|ESP}} [[セレクタ・ビシオン]]<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|ARG}} Cinemark Argentina<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|NZL}} [[マッドマン・エンターテインメント]]<ref name="Mojo 2017 NZ"/>
* {{Flagicon|JPN}} 東宝([[デジタルリマスター|remaster]])<ref name="東宝映画情報 2020-04-02"/><ref name="東宝映画情報 2020-06-02"/>
* {{Flagicon|HKG}} (remaster)Edko Films<ref name="IMDb(Company Credits)"/> / [[20世紀FOX]] INT'L<ref name="Mojo 2020 HK"/>
* {{Flagicon|FRA}} [[ユーロズーム]](remaster)<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{flagicon|USA}} [[ファニメーション]](remaster){{Refnest|group="注"|name="2020 リマスター版 USA"}}
* {{Flagicon|GBR}}{{Flagicon|IRL}} [[:en:Manga Entertainment|マンガ・エンタテインメント]](remaster)<ref name="2020-08-28 Flickering Myth"/><ref name="Manga UK 2020"/><ref name="AKIRA 4K(UK)2020"/>
* {{Flagicon|AUS}}{{Flagicon|NZL}} [[マッドマン・エンターテインメント|マッドマン]]・フィルムズ(remaster)<ref name="Kotaku AU 2020-10-23"/><ref name="マッドマン 2020年10月22日公開 Akira 4K"/>
* {{Flagicon|ESP}} [[セレクタ・ビシオン]](remaster)
}}<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
|公開 = {{Plainlist|
* {{flagicon|JPN}} 1988年7月16日<ref name="IMDb(Release Info)">{{Cite web|url=https://www.imdb.com/title/tt0094625/releaseinfo|title=Akira (1988)|website=[[インターネット・ムービー・データベース|IMDb]] (Release Info)|publisher=[[Amazon.com]]|accessdate=2020-10-04}}</ref>
* {{Flagicon|POR}} 7月17日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|FRG}}{{Flagicon|Berlin}} 1989年2月17日([[ベルリン国際映画祭|BIFF]])<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|FRA}}[[File:Flag of Annecy.gif|border|25px]] 6月([[アヌシー国際アニメーション映画祭|AIAFF]])<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|USA}}{{Flagicon|Washington, D.C.}} 12月25日([[ワシントンD.C.|D.C.]])<ref name="IMDb(Release Info)"/><ref name="Mojo 1989 USA">{{Cite web|url=https://www.boxofficemojo.com/release/rl4081092097/weekend/|title=Akira USA|website=[[Box Office Mojo]]|publisher=[[Amazon.com]]|accessdate=2020-10-29}}</ref>
* {{Flagicon|THA}} 1990年<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|CAN}} 1990年<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|USA}}[[File:Flag of New York City.svg|border|25px]] 10月19日([[:en:Film Forum|Film Forum]])<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|GBR}} 1991年1月25日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|FRA}} 5月8日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|GER}} 5月9日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|AUS}} 6月27日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|BRA}} 8月9日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|ARG}} 10月3日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|HKG}} 1992年1月24日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|ITA}} 3月20日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|NED}}[[File:Flag of Amsterdam.svg|border|25px]] 5月15日([[アムステルダム|Amsterdam]])<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|ESP}} 7月10日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|IND}} 1998年<ref name="IMDb(Company Credits)"/>
* {{Flagicon|SWE}}[[File:Flag of Stockholm.svg|border|18px]] 11月([[ストックホルム国際映画祭|SIFF]])<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|USA}}[[File:Flag of New York City.svg|border|25px]] 2001年3月30日([[ニューヨーク|NYC]])<ref name="IMDb(Release Info)"/><ref name="Mojo 2001 USA">{{Cite web|url=https://www.boxofficemojo.com/release/rl4097869313/weekend/|title=Akira (2001 Re-release)USA|website=[[Box Office Mojo]]|publisher=[[Amazon.com]]|accessdate=2020-10-19}}</ref>
* {{Flagicon|USA}}[[File:Flag of Los Angeles, California.svg|border|25px]] 4月28日([[:en:LA Film Festival|LAFF]])<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|CAN}}{{Flagicon|Quebec}} 7月1日<ref name="LUMIERE Akira"/>
* {{Flagicon|USA}} 7月24日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|NED}} 2002年10月4日<ref name="LUMIERE Akira">{{Cite web|url=http://lumiere.obs.coe.int/web/film_info/?id=2166|title=Akira|website=[[:en:Lumiere (database)|LUMIERE]](リュミエール・データベース)|publisher=[[:en:European Audiovisual Observatory|欧州オーディオビジュアル・オブザーバトリー]]|accessdate=2020-11-04}}</ref>
* {{Flagicon|JPN}} 2002年11月9日(DSR版)<ref name="IMDb(Release Info)"/><ref name="映画の時間 2016-02-12">{{Cite web|date=2016-02-12|url=https://movie.jorudan.co.jp/cinema/02489/|title=AKIRA DSR(デジタル・サウンド・リニューアル)版 作品情報|website=映画の時間|publisher=[[ジョルダン (企業)|ジョルダン株式会社]]|accessdate=2020-10-09}}</ref><ref name="シネマトゥデイ(2002年11月9日公開)">{{Cite web|date=2002|url=https://www.cinematoday.jp/movie/T0001151|title=アキラ DSR版 (1988)|website=[[シネマトゥデイ]]|publisher=株式会社シネマトゥデイ|accessdate=2020-10-09}}</ref>
* {{Flagicon|HUN}} 2006年3月9日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|SUI}}[[File:CHE Locarno COA.svg|border|14px]] 2009年8月([[ロカルノ国際映画祭|LFF]])<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|GBR}} 2011年6月17日<ref name="The People’s 2011-04-29">{{Cite web|author=Paul Devine (ポール・ディヴァイン )|date=2011-04-29|url=https://thepeoplesmovies.com/2011/04/katsuhiro-otomos-akira-returning-to-uk-cinemas-and-to-blu-ray-for-the-first-time/|title=KATSUHIRO OTOMO'S AKIRA RETURNING TO UK CINEMAS AND TO BLU RAY FOR THE FIRST TIME!!|website=The People’s Movies|accessdate=2020-10-11}}</ref><ref name="Mojo 2011 UK">{{Cite web|url=https://www.boxofficemojo.com/release/rl2664006657/weekend/|title=Akira (2011 Re-release)UK|website=[[Box Office Mojo]]|publisher=[[Amazon.com]]|accessdate=2020-10-19}}</ref>
* {{Flagicon|ITA}} 2013年5月29日(25th anniv.)<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|GBR}} 2013年7月13日<ref name="Guardian 2013-07-10">{{Cite news|author=Phil Hoad|date=2013-07-10|url=https://www.theguardian.com/film/2013/jul/10/akira-anime-japanese-cartoon-manga|title=Akira: the future-Tokyo story that brought anime west|newspaper=The Guardian([[ガーディアン]])|accessdate=2020-10-11}}</ref><ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|CAN}} 2014年10月29日(Anime at The Revue)<ref>{{Cite web|date=2014|url=https://jftor.org/arts-and-culture/films/anime/|title=1October 8, 15, 22, 29 ─ The Revue Cinema, 400 Roncesvalles Ave.|website=The Japan Foundation, Toronto([[国際交流基金]]:[[トロント]])|publisher=[[外務省]]|accessdate=2020-11-04}}</ref><ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|ESP}}[[File:Flag of Barcelona.svg|border|25px]] 2015年12月9日([[バルセロナ|Barcelona]])<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|ESP}}[[File:Flag of the Valencian Community (2x3).svg|border|25px]] 12月13日([[バレンシア州|Valencia]])(Digitall Evento)<ref>{{Cite web|date=2015-11-24|url=https://www.lasprovincias.es/digitall/201511/24/akira-evangelion-otros-anime-20151124112303.html|title=‘Akira’, ‘Evangelion’ y 'Dragon Ball Z' se proyectarán en la gran pantalla de Kinépolis|website=LAS PROVINCIAS|accessdate=2020-10-11}}</ref><ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|GBR}} 2016年9月21日([[:en:Manga Entertainment|マンガ Ent.]]25th Anniv.)<ref name="Manga UK 2016">{{Cite web|date=2016|url=https://www.mangauk.com/akira-returns-to-the-big-screen-to-celebrate-the-25th-anniversary-of-manga-entertainment/|title=Akira Returns To The Big Screen To Celebrate The 25th Anniversary Of Manga Entertainment|website=Manga UK|publisher=Manga Entertainment Ltd.|accessdate=2020-10-11}}</ref>
* {{Flagicon|ESP}} 9月29日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|ESP}}[[File:Bandera de la ciudad de Madrid.svg|border|25px]] 10月14日([[マドリード|Madrid]])<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|FRA}}[[File:Flag of Annecy.gif|border|25px]] 2017年6月13日([[アヌシー国際アニメーション映画祭|AIAFF]])<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|KOR}} 8月31日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|CHI}} 9月4日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|ARG}} 9月6日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|PER}} 9月7日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|USA}}[[File:Flag of Los Angeles, California.svg|border|25px]] 9月17日(LA-AFF)<ref>{{Cite web|date=2017-10-03|url=https://www.la-aff.com/news/event-report-2017-ja/|title=ロサンゼルスアニメ映画祭2017 イベントレポート|website=LA-AFF|accessdate=2020-10-11}}</ref><ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|NZL}} 12月7日<ref name="Mojo 2017 NZ">{{Cite web|url=https://www.boxofficemojo.com/release/rl2680783873/weekend/|title=Akira (2017 Re-release)NZ|website=[[Box Office Mojo]]|publisher=[[Amazon.com]]|accessdate=2020-10-19}}</ref>
* {{Flagicon|ITA}} 2018年4月18日(新吹替版)<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|NOR}} 11月8日<ref name="LUMIERE Akira"/>
* {{Flagicon|SWE}}[[File:Göteborg vapen.svg|border|15px]] 2019年10月26日([[:sv:Göteborg Film Festival#Göteborg Film Festival Prisma|GFFP]])<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|JPN}} 10月28日([[第32回東京国際映画祭|TIFF2019]])<ref>{{Cite web|author=ライター:梅田奈央|date=2019-11-01|url=https://cinema.u-cs.jp/event/32nd-tiff_akira_talk/|title=第32回東京国際映画祭(TIFF)アニメ映画『AKIRA』トークショーレポート…(岩田光央、佐々木望)|website=Cinema Art Online(シネマアートオンライン)|accessdate=2020-10-09}}</ref>
* {{Flagicon|JPN}} 2020年4月3日([[デジタルリマスター|remaster]])([[IMAX]])<ref name="東宝映画情報 2020-04-02">{{Cite tweet|author=東宝映画情報|user=toho_movie|number=1245637599747694592|title=4月3日(金)より公開『AKIRA IMAX版』「全国のIMAX導入館にて上映します」|date=2020-04-02|accessdate=2020-10-14}}</ref><ref name="IMDb(Release Info)"/> / 6月5日([[4K解像度|4K]])<ref name="東宝映画情報 2020-06-02">{{Cite tweet|author=東宝映画情報|user=toho_movie|number=1267684906781470727|title=『AKIRA 4Kリマスター版』「6月5日(金)から全国のTOHOシネマズ限定で公開します」|date=2020-06-02|accessdate=2020-10-14}}</ref><ref name="4K KAI-YOU 2020-06-04"/> / 12月4日([[ドルビーシネマ|Dolby Cinema]])<ref>{{Cite tweet|author=東宝映画情報|user=toho_movie|number=1328986649619959809|title=「ドルビーシネマ上映が決定 12月4日(金)~ 全国7館のドルビーシネマ導入館で公開!」|date=2020-11-18|accessdate=2020-11-20}}</ref><ref name="シネマトゥデイ 2020-11-18"/>
* {{Flagicon|ROC}} 6月24日(IMAX)(4K)<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|HKG}} 6月25日(4K)<ref name="IMDb(Release Info)"/><ref name="Mojo 2020 HK">{{Cite web|url=https://www.boxofficemojo.com/release/rl541229825/weekend/|title=Akira (2017 Re-release)HK|website=[[Box Office Mojo]]|publisher=[[Amazon.com]]|accessdate=2020-10-29}}</ref>
* {{Flagicon|THA}} 7月2日(4K)<ref>{{Cite web|date=2020-07-01|url=https://www.thaich.net/news/20200702ak.htm|title=アニメ「AKIRA」がタイの映画館で上映、2020年7月2日~|website=タイランドハイパーリンクス|accessdate=2020-10-14}}</ref>
* {{Flagicon|FIN}} 8月14日(4K)<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|FRA}} 8月19日(4K)<ref>{{Cite web|author=Louise Vandeginste(ルイーズ・ヴァンデギンステ)|date=2020-07-30|url=https://www.lesinrocks.com/2020/07/30/cinema/actualite-cinema/le-film-culte-akira-ressort-en-salle-le-19-aout/|title=Le film culte “Akira” ressort en salle le 19 août !|website=Inrockuptibles|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref>{{Cite web|author=Louise Vandeginste(ルイーズ・ヴァンデギンステ)|date=2020-08-21|url=https://www.lesinrocks.com/2020/08/21/cinema/actualite-cinema/box-office-france-succes-surprise-de-la-reprise-dakira-pres-de-30-ans-apres-sa-sortie/|title=Box-office France : succès surprise de la reprise d'“Akira”, près de 30 ans après sa sortie !|website=Inrockuptibles|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{flagicon|USA}} 9月24日(IMAX)(4K){{Refnest|group="注"|name="2020 リマスター版 USA"|2020年9月24日に[[ファニメーション]]の配給で[[4K解像度|4K]]リマスター版が米国の445館で公開され、公開から3日間の興行成績で9位を記録した<ref>{{Cite web|author=文/久保田 和馬|date=2020-09-30|url=https://moviewalker.jp/news/article/1007497/|title=『TENET テネット』V4達成の北米興収ランキングで、BTSと『AKIRA』が大健闘!(『AKIRA』の4Kリマスター版も445館でスタート)|website=[[Movie Walker|MOVIE WALKER PRESS]]|publisher=[[ムビチケ|株式会社ムービーウォーカー]]|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref>{{Cite web|author=Anthony D'Alessandro(アンソニー・ダレッサンドロ)|date=2020-09-27|url=https://www.msn.com/en-us/movies/news/tenet-now-at-41-2m-in-domestic-pandemic-marketplace-that-is-starving-for-business-tentpole-movies-sunday-final/ar-BB19ttsN|title=‘Tenet’ Now At $41.2M In Domestic Pandemic Marketplace That Is Starving For Business & Tentpole Movies – Sunday Final ─(アキラ4K、週末9位)|website=[[Deadline.com|DEADLINE]]|publisher=[[:en:Penske Media Corporation|ペンスキー・メディア]]|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref>{{Cite web|author=Mercedes Milligan(メルセデス・ミリガン)|date=2020-09-16|url=https://www.animationmagazine.net/features/4k-remaster-of-akira-bursts-into-select-us-theaters-sept-24/|title=4K Remaster of ‘Akira’ Bursts into Select US Theaters Sept. 24|website=[[:en:Animation Magazine|アニメーション・マガジン]]|publisher=Animation Magazine, Inc|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref>{{Cite web|author=Alex Mateo|date=2020-09-15|url=https://www.animenewsnetwork.com/news/2020-09-15/funimation-to-release-akira-film-remaster-on-4k-blu-ray-disc-on-december-22/.164069|title=Funimation to Release Akira Film's Remaster on 4K Blu-ray Disc on December 22|website=[[Anime News Network|アニメ・ニュース・ネットワーク]]|publisher=Anime News Network Inc.|accessdate=2020-10-17}}</ref>。24日には一日限り[[IMAX]]でも上映された<ref>{{Cite web|author=Josh Weiss(ジョシュ・ワイス)|date=2020-09-18|url=https://www.syfy.com/syfywire/wire-buzz-akira-imax-hunt-for-atlantis-netflix-your-name-director|title=WIRE BUZZ: AKIRA RIDING BACK TO THEATERS; NETFLIX HUNTS ATLANTIS; LIVE-ACTION 'YOUR NAME' FINDS DIRECTOR|website=[[Syfy]] Wire|accessdate=2020-10-18}}</ref><ref>{{Cite web|author=Shah Shahid(シャーン・シャヒード)|date=2020-09-22|url=https://comicyears.com/anime-news/the-legendary-akira-is-getting-a-4k-remastered-imax-release-in-select-cities/|title=The Legendary Akira Is Getting A 4K Remastered IMAX Release In Select Cities|website=Comic Years|publisher=BPM Media, LLC|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref>{{Cite web|author=Jennifer Sherman|date=2020-09-18|url=https://www.animenewsnetwork.com/news/2020-09-18/akira-film-4k-remaster-gets-imax-screenings-in-u.s-on-september-24/.164206|title=Akira Film's 4K Remaster Gets IMAX Screenings in U.S. on September 24|website=[[Anime News Network|アニメ・ニュース・ネットワーク]]|publisher=Anime News Network Inc.|accessdate=2020-10-17}}</ref>。}}
* {{Flagicon|GBR}}{{Flagicon|IRL}} 10月7日(IMAX)(4K)<ref name="2020-08-28 Flickering Myth">{{Cite web|author=GARY COLLINSON(ゲイリー・コリンソン)|date=2020-08-28|url=https://www.flickeringmyth.com/2020/08/akira-to-receive-remastered-4k-and-imax-theatrical-release/|title=Akira to receive remastered 4K and IMAX theatrical release|website=Flickering Myth|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref name="Manga UK 2020">{{Cite web|date=2020|url=https://www.mangauk.com/akira-4k-in-uk-cinemas-this-october-book-now/|title=AKIRA 4K IN UK CINEMAS THIS OCTOBER! BOOK NOW!|website=Manga UK|publisher=Manga Entertainment Ltd.|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref name="AKIRA 4K(UK)2020">{{Cite web|date=2020|url=https://akira4k.co.uk/|title=AKIRA ─ REMASTERED IN STUNNING 4K IN CINEMAS & IMAX OCTOBER 7TH|website=AKIRA 4K(UK)|publisher=[[:en:Manga Entertainment|Manga Entertainment]]|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.boxofficemojo.com/release/rl3646391041/weekend/|title=Akira (2020 Re-release)UK|website=[[Box Office Mojo]]|publisher=[[Amazon.com]]|accessdate=2020-10-29}}</ref>
* {{Flagicon|AUS}}{{Flagicon|NZL}} 10月22日(IMAX)(4K)<ref name="Kotaku AU 2020-10-23">{{Cite web|author=Alex Kidman(アレックス・キッドマン)|date=2020-10-23|url=https://www.kotaku.com.au/2020/10/akira-is-about-to-explode-back-into-australian-cinemas-in-4k/|title=Akira Is About To Explode Back Into Australian Cinemas In 4K|website=[[Kotaku]](オーストラリア)|accessdate=2020-11-05}}</ref><ref name="マッドマン 2020年10月22日公開 Akira 4K">{{Cite web|date=2020|url=https://www.madmanfilms.com.au/akira-4k/|title=Akira 4K|website=マッドマン・フィルムズ|publisher=[[マッドマン・エンターテインメント]]|accessdate=2020-11-05}}</ref>
* {{Flagicon|DEN}} 11月5日<ref name="IMDb(Release Info)"/>
* {{Flagicon|ESP}} 11月11日(4K)<ref name="IMDb(Release Info)"/>
}}
|上映時間 = 124分
|製作国 = {{JPN}}
|言語 = [[日本語]]
|制作費 = 約10億円(推定){{Refnest|group="注"|name="seisakuhi"|当時、元バンダイビジュアル取締役社長の[[渡辺繁]](制作当時は社員として参加していた)は、2020年に「製作費11億(制作費10億円に公開後のリテイク費用等にかかったとされる1億円を含めた数字)かかっていません」「盛り過ぎ」とこの金額を否定し、[[講談社]]の製作担当だった角田研は「当初の予算は5億円でしたが、最終的に7億円になりました」と証言している<ref name="ねとらぼ 2020-06-08">{{Cite web|author=福田瑠千代(ねとらぼ)|date=2020-06-08|url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2006/08/news131.html|title=映画「AKIRA」の製作費は「11億円」ではなく「約7億円」 ネット情報を関係者が訂正|website=ねとらぼ|publisher=[[ITmedia|アイティメディア株式会社]](ITmedia)|accessdate=2021-03-01}}</ref><ref>{{cite web|url =https://www.steamboy.net/production/interview/watanabe.shtml|author= |title = インタビュー:エグゼクティブ・プロデューサー:渡辺 繁|date = |accessdate= 2022-12-21|publisher =映画『スチームボーイ』公式サイト}}</ref>。}}
|配給収入 = 7億5000万円<ref>{{Cite journal|和書|year=1989|title=邦画フリーブッキング配収ベスト作品|journal=[[キネマ旬報]]|issue=[[1989年]]([[平成]]元年)[[2月]]下旬号|pages=171|publisher=[[キネマ旬報社]]}}</ref>
|前作 =
|次作 =
}}
[[1988年]](昭和63年)に原作者の大友自身が監督を務めたアニメ映画が公開された<ref name="itmedianews017"/>。大友にとっては初の長編映画で、当時の日本アニメとしては異例の巨額な制作費を投じ、日本中から一線級のスタッフを集めて制作された<ref name="yorozoonews14513391">{{Cite web|url =https://yorozoonews.jp/article/14513391|author=沼田浩一 |title =大友克洋のあくなき挑戦 大友アニメーションを振り返る 全集にブルーレイ「AKIRA」 |website = よろず〜|publisher = [[デイリースポーツ]] |date = 2022-01-29|accessdate= 2022-12-02}}</ref><ref name="A0007183">{{cite web|url=https://www.cinematoday.jp/page/A0007183 |author= |title=『AKIRA』はなにがすごいのか…! IMAXで蘇る傑作 |date=2020-04-03 |accessdate= 2023-01-24|website=[[シネマトゥデイ]]|publisher=株式会社シネマトゥデイ}}</ref>。映画制作時点ではまだ漫画が雑誌連載中だった(コミックスも4巻までしか刊行されていなかった)ため、原作とは若干ストーリーが異なる<ref name="gigazine20080222">{{Cite web|url=https://gigazine.net/news/20080222_akira_movie/ |title=ハリウッドで制作される「AKIRA」の実写映画は2部作で原作全てを描く |website= [[GIGAZINE]]|publisher=株式会社OSA|date=2008-02-22 |accessdate= 2023-01-24}}</ref>。映画は大友が自ら描き下ろした絵コンテをベースに、原作コミックス3巻前後までの話を展開した後、映画独自のラスト{{Refnest|group="注"|クライマックスでの展開には原作のラストに通じる要素も多く含まれている。}}に帰結させる形でまとめられた。
 
劇中に登場するメカデザインは原作漫画からのものが多く、ほとんどを大友がデザインしている<ref name="coolest-bike"/>。ただし、バイクに関しては[[森本晃司 (アニメーター)|森本晃司]]がデザインのいくつかを手掛けており、自動車は田中清美が担当した<ref name="coolest-bike"/>。また、アキラが冷凍されていた極低温ポッドの複雑な内部パーツなどは、[[渡部隆]]の手によるものである<ref name="coolest-bike"/>。
 
映画冒頭のジョーカーとの対決で、金田がバイクを横滑りさせて急停止させるシーンは、本作を象徴する場面の一つであり、様々な作品でオマージュされている<ref name="A0007183"/>。また、走るバイクのテールライトの光が尾を引くように残像を残して描いたり、複雑な形状の脳波の波形を[[3DCG]]アニメーションとセル画の背景合成で再現したりなどの斬新な演出も多数行われ、その後のアニメ作品に多大な影響を与えている<ref name="yorozoonews14513391"/><ref name="A0007183"/>。
 
日本のアニメでは珍しく、一般的な「[[アフレコ]]」方式ではなく、声優の声の芝居を先に収録してその芝居に合わせて作画してゆく「[[プレスコ]]」方式を採用している<ref name="A0007183"/>{{Refnest|group="注"|大友によれば、「[[ディズニー]]などではごく当たり前のことだったので、『AKIRA』でもいいんじゃないかと思った」とのこと<ref name="coolest-bike"/>。}}。
 
=== ストーリー(アニメ映画) ===
[[1988年]][[7月16日]]、[[関東地方]]で「新型爆弾」が炸裂し、[[第三次世界大戦]]が勃発。それから31年後、[[2019年]]の新[[首都]]「ネオ東京」では、反政府[[ゲリラ]]と軍(アーミー)との衝突が続いていた。
 
不良少年の金田は、山形・甲斐・鉄雄といった仲間と共に、[[オートバイ]]での暴走に明け暮れる日々を繰り返していた。ある日、暴走中に鉄雄がタカシと衝突したことで警察に捕えられ、金田は留置所で出会ったケイに一目惚れする。
 
一方、事故をきっかけとして能力に目覚めた鉄雄は、同時に自我を肥大化させ、病院から脱走。見知らぬ少年の幻覚や幻聴に苛まれるようになり、怒りに任せて力を振るうようになっていく。そんな鉄雄を軍はアキラと並ぶ能力を秘めた実験体として管理下に置こうとするが、幼児期から金田に庇護されてきた鉄雄のコンプレックスを刺激するだけだった。鉄雄を止めるべくタカシらナンバーズも直接、あるいはケイを介して鉄雄との接触を試みるが拒絶される。
 
金田はケイと共に、軍のラボに潜入して鉄雄を救おうとするが、暴走した鉄雄によって山形たちが殺されたことで、鉄雄との対決を決意する。
 
鉄雄は軍や暴徒を退けて、導かれるように2020年東京オリンピック会場の地下に向かいアキラの封印を解く。しかしそこにあったのは、分析のためにバラバラに分解され冷凍保存された[[ホルマリン]]漬けの臓器であった。駆けつけた金田が鉄雄との対決に敗れる一方、軍の敷島大佐が「[[SOL]]」によるレーザー照射を実行。鉄雄はこれによって右腕を失うが、能力によって衛星軌道へ飛びSOLを破壊、墜落させる。鉄雄は右腕の代わりとして、瓦礫の破片を素材として義手を作り上げる。
 
翌日、オリンピックスタジアムの玉座に座る鉄雄は、大佐の説得を拒否。この時鉄雄は、肥大する能力のコントロールを失いつつあり、その兆候は肉体にも現れはじめる。金田との最終決戦の末に制御不能となった鉄雄は膨張する肉と機械の塊のような怪物へと変貌を遂げる。カオリが真っ先に絞め殺される中、金田は辛くも脱出。暴走する鉄雄の肉塊がタカシ、キヨコ、マサルらナンバーズを飲み込もうとした瞬間、ついにアキラが覚醒する。アキラを中心に発生した光の球体があらゆるものを吸い込み破壊しながら拡大する中、光に飲み込まれる鉄雄の救いを求める声に呼応するかのように金田がアキラの光へ飛び込み、ナンバーズらも後を追う決心をする。
 
光の中に吸い込まれた金田の脳裏によぎる、幼いころの鉄雄の記憶。そしてナンバーズから、人々の間にもアキラの力の目覚めが始まっていることを知らされた金田。鉄雄はナンバーズとアキラによって、新たに誕生した宇宙へ運ばれ、金田はケイの呼び声で元の世界へ引き戻される。
 
ネオ東京を飲み込んだ光の球体はやがて暗黒の球体へと変貌。それが中心へと収縮するとすべてを吸い込む爆風が起こり、ビル群を巨大な津波が襲いネオ東京は完全に崩壊する。
 
スタジアムの瓦礫の山で辛うじて生き延びた金田は、粒のように小さくなりながら消えてゆくアキラの光を捕まえ握りしめ、鉄雄の名をつぶやく。同じく生き延びていたケイ・甲斐が合流し、三人は廃墟の谷間をバイクで疾走、嵐が晴れてゆく中を崩壊したネオ東京へ去っていった。
 
光の中では「僕は鉄雄」というつぶやき声が響き、宇宙の暗闇が広がり新たな銀河が次々とあふれ出す。
 
=== 声の出演 ===
{| class="wikitable"
|-
!キャラクター!!日本語版!!英語版!!英語版(DVD版)
|-
!金田
|[[岩田光央]]||[[カム・クラーク]]||[[ジョニー・ヨング・ボッシュ]]
|-
!鉄雄
|[[佐々木望]]||ジャン・ラブソン||ジョシュア・セス
|-
!ケイ
|[[小山茉美]]||ララ・コーディー||[[ウェンディー・リー]]
|-
!敷島大佐
|[[石田太郎]]||[[トニー・ポープ]]||ジェーミソン・プライス
|-
!ドクター(大西)
|[[鈴木瑞穂]]||[[ルイス・アークエット|ルイス・ルメイ]]||シモン・プレスコット
|-
!竜
|[[玄田哲章]]||[[スティーブ・クレイマー]]||ロバート・ブッフホルツ
|-
!根津
|[[大竹宏]]||トニー・ポープ||[[マイク・レイノルズ]]
|-
!マサル(27号)
|神藤一弘||[[ボブ・バーゲン]]||トラビス・ウェイバー
|-
!タカシ(26号)
|中村龍彦||[[バーバラ・グッドソン]]||コディー・マッケンジー
|-
!キヨコ(25号)
|伊藤福恵||[[メローラ・ハート]]||[[サンディ・フォックス]]
|-
!カオリ
|[[渕崎ゆり子|淵崎有里子]]||バーバラ・ラーセン||[[ミシェル・ラフ]]
|-
!山形
|[[大倉正章]]||トニー・ポープ||マイケル・リンジー
|-
!甲斐
|[[草尾毅]]||ボブ・バーゲン||マシュー・マーサー
|-
!ミヤコ
|[[北村弘一]]||スティーブ・クレイマー||[[ウィリアム・フレデリック・ナイト]]
|-
!取調官
|[[池水通洋]]||ボブ・バーゲン||スティーブ・ステイリー
|-
!アーミー
|[[荒川太郎]]<br />[[田中和実]]||スティーブ・クレイマー||カート・P・ウィンバーガー
|-
!崎山技師
|[[加藤正之]]|| ||
|-
!春木屋店長
|[[秋元羊介]]||ボブ・バーゲン||ジョン・スナイダー
|-
!渡辺
|荒川太郎||ジャン・ラブソン||スキップ・ステルレッヘト
|-
!竹山
|[[平野正人]]||ジャン・ラブソン||[[エディ・フライアーソン]]
|-
!桑田
|[[岸野幸正]]||ボブ・バーゲン||ジョナサン・C・オズボーン
|-
!ゲリラ
|平野正人||[[ウォーリー・バー]]||[[マイケル・マコノヒー]]
|-
!島崎
|岸野幸正||トニー・ポープ||[[ロバート・アクセルロッド (声優)|ロバート・アクセルロッド]]
|-
!高場
|[[二又一成]]|| ||
|-
!ミヤコ信者
|[[塩屋浩三]]|| ||
|-
!少女A
|[[藤井佳代子]]||ララ・コーディー||ジュリーアン・テイラー
|-
!少女B
|[[豊島まさみ]]||ジュリー・フェラン||[[パトリシア・ジャ・リー]]
|-
!少女C
|[[大野由佳]]||バーバラ・グッドソン||ダイアン・ディロサリオ
|-
!最高幹部会議員
|北村弘一<br />岸野幸正<br />加藤正之<br />平野正人<br />荒川太郎<br />池水通洋||[[ルイス・アークエット]]<br />カム・クラーク<br />ルイス・ルメイ<br />バーバラ・グッドソン<br />スティーブ・クレイマー<br />ジャン・ラブソン<br />ボブ・バーゲン||[[マイケル・フォレスト]]<br />ピーター・スペロス<br />ダン・ロルジュ<br />ボブ・パーペンブルック<br />[[マイケル・ソリッチ]]<br />[[ダグ・ストーン]]<br />[[ポール・セント・ピーター]]<br />クリストファー・キャロル
|-
!その他
|[[小林通孝]]<br />[[梅津秀行]]<br />[[稲垣悟]]|| ||
|}
 
=== スタッフ ===
* 製作・著作 - アキラ製作委員会([[講談社]]・[[毎日放送]]・[[バンダイ]]・[[博報堂]]・[[東宝]]・[[レーザーディスク株式会社|レーザーディスク]]・[[住友商事]]・[[東京ムービー新社]])
* プロデューサー - 鈴木良平、[[加藤俊三]]
* 原作・監督 - [[大友克洋]]
* 製作 - [[野間佐和子]]
* 助監督 - [[竹内啓雄]]、[[佐藤博暉]]
* 脚本 - 大友克洋、[[橋本以蔵]]
* 作画監督 - [[なかむらたかし]]
* 作画監督補 - [[森本晃司 (アニメーター)|森本晃司]]
* 音楽監督 - [[山城祥二]]
* 録音 - 瀬川徹夫
* 効果 - [[倉橋静男]]
* 美術監督 - 水谷利春
* 撮影監督 - 三澤勝治
* 編集 - [[瀬山武司]]
* 原画 - [[福島敦子 (アニメーター)|福島敦子]]、[[井上俊之]]、大久保富彦、[[木上益治]]、[[沖浦啓之]]、[[坂巻貞彦]]、[[平山智 (アニメーター)|平山智]]、[[牟田清司]]、[[うつのみや理|うつのみやさとる]]、竹内一義、江村豊秋、[[須藤昌朋]]、鈴木信一、植田均、富田邦、[[知吹愛弓]]、佐藤千春、瀬尾康博、時矢義則、[[二村秀樹]]、[[川崎博嗣]]、[[鍋島修]]、多田雅治、橋本浩一、岡野秀彦、[[堀内博之]]、[[長岡康史]]、仲盛文、[[大平晋也]]、[[北久保弘之]]、[[漆原智志]]、山内英子、[[梅津泰臣]]、高橋明信、寺沢伸介、本谷利明、柳野龍男、[[増尾昭一]]、[[小原秀一]]、[[金田伊功]]、[[河口俊夫]]、遠藤正明、松原京子、[[大塚伸治]]、[[田中達之]]、柳沼和良、金井次郎、高木広行、[[二木真希子]]、[[橋本晋治]]、[[高坂希太郎]]
** [[テレコム・アニメーションフィルム]]
*** 丸山晃一、道旗義宣、小野昌則、八崎健二、野口寛明、[[増田敏彦]]、矢野雄一郎、[[楠本祐子]]、[[青山浩行]]、[[滝口禎一]]、末永宏一、鷲田敏弥、富沢恵子
* 動画 - [[中村プロダクション]]、ドラゴンプロダクション、[[テレコム・アニメーションフィルム]]
* 動画協力 - [[オープロダクション|OH!プロダクション]]、[[ガイナックス]]、[[スタジオダブ|スタジオダフ]]、[[スタジオディーン]]、[[ムークアニメーション|ムーク]]、進藤プロダクション、玉沢動画舎、スタジオムサシ、スタジオルック、[[スタジオ・ファンタジア|ファンタジア]]、ブーメラン、[[京都アニメーション]]、[[メルヘン社]]、わあぷ、サムタック、[[ぴえろ|スタジオぴえろ]]、[[手塚プロダクション|手塚プロ]]、グループライナス、雷神フィルム、[[タイガープロダクション]]、[[スタジオ九魔]]、スーパースピリッツ、あすなろスタジオ、[[エクラアニマル|アニマル屋]]、[[マジックバス]]、[[アニメアール]]、ラジカルパーティー
* 色指定 - 山名公枝、池内道子、田中せつ子
* 仕上検査 - 塩谷典子、小川典子、柏倉由合子、立川照代
* 特殊効果 - 前川孝
* 仕上 - 遊民社
* 仕上協力 - テレコム・アニメーションフィルム、I・Mスタジオ、大阪アニメ・スタジオ、スタジオロビン、イージーワールド、鈴木動画、スタジオ九魔、エムアイ、スタジオノエル、スタジオマリーン、オフィスネクストワン、スタジオルック、ファンタジア、ボビー企画
* 美術 - [[海老沢一男]]、[[池畑祐治]]、[[大野広司]]
* 設定・レイアウト - [[渡部隆]]、田中精美
* ハーモニー - [[高屋法子]]
* 背景 - [[スタジオ風雅]]、[[スタジオユニ]]、獏プロダクション、[[石垣プロダクション]]、[[小林プロダクション]]
* 背景協力 - [[ながやす巧]]
* 撮影 - [[旭プロダクション]]、[[トムス・フォト]]
* 撮影協力 - [[トランス・アーツ]]
* CG制作 - [[吉崎武#ハイテック ラボ ジャパン(HighTech Lab. Japan Inc.)|ハイテックラボ・ジャパン]](協力 - 住商電子システム)
* 演出助手 - 石堂宏之、[[須藤典彦]]
* 編集助手 - [[足立浩]]
* クイックアクション - 森田吾朗
* 音楽
** 作曲・指揮 - [[大橋力|山城祥二]]
** 演奏 - [[芸能山城組]]
** サウンドアーキテクト - 蒲田恵司
** 音楽ディレクター - 村本敬史、[[佐々木史朗 (音楽プロデューサー)|佐々木史朗]]
** レコーディングエンジニア - 依田平三、高田英男、吉岡恵一郎
** ミュージックエディター - 大野映郎
** 音楽制作 - [[JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント|ビクター音楽産業]]、アキラ製作委員会
** レコーディングスタジオ - ビクター青山スタジオ、アビラック ミュージックコミュニティセンター、[[昭和女子大学人見記念講堂]]
* 音響監督 - [[明田川進]]
* 音響プロデューサー - 島田十九八
* 録音 - 内藤幸恵、清家利文
* 効果 - [[柴崎憲治]]([[東洋音響効果グループ|東洋音響]])
* 録音担当 - 尾形浩三
* 音響担当 - [[三間雅文]]
* 音響制作スタジオ - D.S.Dゆりーか
* 音響制作協力 - マジックカプセル
* タイトル - 石田功
* 制作宣伝 - 水尾芳正、熊井良助
* 制作進行 - 松元文一、山路晴久、高橋伸治、末定智弘、新井実、吉田純哉
* 制作事務 - [[信本敬子]]
* 制作担当 - 角田研、池田陽一、横溝隆久
* 録音スタジオ - [[アオイスタジオ]]
* 現像 - [[東京現像所]]
* DOLBY技術協力 - 森幹生、極東コンチネンタル株式会社
* 制作スタジオ - アキラスタジオ
* アニメーション制作 - 東京ムービー新社
* 協力 - 有限会社マッシュルーム、[[タイトー]]、[[ソニー]]、ベストバイク社、フリーランスプランニング、[[日本電信電話|NTT]]、有限会社スタジオハード、White House、KADOYA、友&愛ビジネスコーポレーション、やまもと寛斎、[[チチヤス|チチヤス乳業]]、[[コダック#日本法人|コダック・ナカセ]]、[[パイオニア]]
 
=== 制作 ===
総製作費10億円{{Refnest|group="注"|name="seisakuhi"}}、製作スタッフ1,300人と破格の労力がつぎ込まれ、70mmプリント・[[セル画]]15万枚・[[色彩設定]]327色という日本のセル画のアニメーション映画としては最高峰の作品<ref name="itmedianews130">{{cite web|url=https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2112/03/news130.html |author= |title=『AKIRA』大友克洋の初監督作品も上映 「角川映画祭」が新たなファンを獲得する理由アーカイブビジネスで収益化 |date=2021-12-03 |accessdate= 2023-01-24|website= ITmedia NEWS|publisher= [[アイティメディア]]}}</ref><ref name="atpress77549">{{cite web|url=https://www.atpress.ne.jp/news/77549 |author= |title=日本アニメの最高傑作 「AKIRA」HDCAM SR Master上映決定!|date=2015-10-15 |accessdate= 2022-12-19|website=@Press|publisher=ブレインズインターナショナル株式会社}}</ref>。漫画において驚異的な[[デッサン]]力でリアル志向の画を追求してきた大友が、自身の画をアニメでも再現することを求め、動きもとことんリアルさにこだわって制作した<ref name="A0007183"/>。大友のハイレベルなデッサンの画を緻密に動かすために集められた作画メンバーは、作画監督の[[なかむらたかし]]、作監補の[[森本晃司 (アニメーター)|森本晃司]]、原画に[[金田伊功]]、[[福島敦子 (アニメーター)|福島敦子]]、[[井上俊之]]、[[沖浦啓之]]、故・[[木上益治]]など、その後の日本アニメを支えることになる超一流のスタッフばかりだった<ref name="A0007183"/>。
 
作画については、日本の一般的なアニメが「3コマ打ち」で描かれることが多いのに対し、本作は「2コマ打ち」を基本として制作されている<ref name="A0007183"/>{{Refnest|group="注"|「コマ打ち」とは、1秒間24フレームの中で、同じフレームを何コマ表示するのかを示したもの。}}。一般的に、同じ画が続くフレームが多いほど動きは制限され、少ないほどなめらかな動きを描ける{{Refnest|group="注"|ただし、3コマ打ちが必ずしもなめらかな動きを作れないというわけではない。}}が、それだけ描かなければならない画の枚数は増えることになる<ref name="A0007183"/>。大友は、よりリアルな動きを追求するため「2コマ打ち」に挑戦して、人体の細かな動作を再現、動きによって感情を表現している<ref name="A0007183"/>。その動きの緻密さが端的に見て取れるのはキャラクターの口の動きで、一般的な日本のアニメでは、口の形は3種類程度だが、本作では人間の口の動きをリアルに再現するためAからGまでの7種類に描き分けられており、セリフとのリップシンクも精密に作られている<ref name="A0007183"/><ref>{{Cite tweet|user= Hiramatz|author= 平松禎史|number= 68915582640209920|title= 口パク話。|date=2011-05-13|accessdate= 2023-01-24}}</ref>。また、メインのキャラクターが動いている時、それ以外のキャラクターは大体止まっているものだが、本作では画面上すべてのキャラが動いている<ref name="yorozoonews14513391"/>。リアリティーへのこだわりは[[レイアウトシステム|レイアウト]]にも表れており、[[広角レンズ]]や[[望遠レンズ]]を意識した描き分けをするなど、画でありながらカメラで撮影されたかのような映像を作り上げている<ref name="A0007183"/>。
 
=== 音楽 ===
[[劇伴]]は[[芸能山城組]]が担当。[[ガムラン]]や{{仮リンク|ジェゴグ|label=|en|Gamelan jegog}}、[[ケチャ]]を使用した独特の楽曲は、劇伴の枠を超えた独自性を持ち、音楽面でも高い評価を得た。
 
当初、大友は[[虫プロダクション]]出身のプロデューサーから[[シンセサイザー]]の[[音楽家]]・[[作曲家]]として非常に有名な[[冨田勲]]を薦められたが、その頃、SF作品とシンセサイザーという組み合わせはありがちなものだった<ref name="coolest-bike"/>。当たり前すぎてあまりエキサイティングではないと感じた大友は、何かユニークな新しいことをやりたいと思い、当時、自身が好んで聞いていた芸能山城組の音楽を使うことにした。彼らの[[民族音楽|民族]]的な音楽が『AKIRA』に合うと思ったからである<ref name="coolest-bike"/>。問題は、山城がプロのミュージシャンではなく、実際の仕事は学校の教師で、連絡先もわからないということだったが、どうにか会うことが出来て、直接依頼することになった<ref name="coolest-bike"/>。最初は山城を説得するために「2曲だけだから」とオファーしたが、実際はもっと曲が必要だった<ref name="coolest-bike"/>。そこで全体のラッシュアニメーションと全ての絵コンテを見せたところ、作品を気に入った山城が映画の音楽を全て手掛けることを了承した<ref name="coolest-bike"/>。
 
=== 公開 ===
日本では、1988年7月16日に全国公開された。公開当時の[[配給収入]]はおよそ7億5000万円で、「10億円」と報じられた制作費{{Refnest|group="注"|name="seisakuhi"}}を補えるものではなかった<ref name="magmix27482_2"/>。
 
海外では、日本公開からおよそ1年半後の1989年12月にアメリカで公開された<ref name="magmix27482_1"/>。日本のアニメが海外でまだ浸透していない時代だったこともあり、公開は大都市のごく一部の劇場に限定され、Box Office Mojoによれば興行収入およそ44万ドル(当時のレートでおよそ5500万円)、最高位19位という結果に終わった<ref name="magmix27482_2"/>。しかし一部のファンが日本ですでに発売されていた公式なビデオだけでなく[[海賊版]]も用いて上映会を行うと、噂を聞いたファンの間で[[ダビング]]されたビデオの貸し借りも盛んに行われ、斬新なカルチャーに飢えていた若者たちを中心に各地に人気の輪が広がって行った<ref name="magmix27482_2"/>。こうした非公式ながらも[[草の根運動]]的なネットワークの勢いに脅威を感じた配給会社のストリームライン・ピクチャーズは、公式なビデオの発売にあたって、実際に使用したセル画やアニメの素材を特典にしたという<ref name="magmix27482_2"/>。結果として、アメリカでの公式なビデオソフトも合計10万本を超えるヒットとなり、『AKIRA』は名実ともに[[ジャパニメーション]]の金字塔となった<ref name="magmix27482_2"/>。1991年には規模を拡大して全米で公開された。
 
2001年、パイオニアの米国法人Pioneer Entertainment社が100万ドルの費用をかけてデジタルリマスターしたものがアメリカで再上映され、封切り1週間で2万2000ドルの[[興行収入]]を記録した<ref name="N0001719">{{cite web|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0001719 |author= |title= 「AKIRA」、実写映画化決定|date=2002-04-16 |accessdate= 2023-01-24|website=[[シネマトゥデイ]]|publisher=株式会社シネマトゥデイ}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://xtech.nikkei.com/it/free/ITPro/USNEWS/20010803/5/ |author=田邊俊雅 |title=「アニメ『Akira』が首位」。7月23日〜29日の米国でのDVDソフト販売実績 |date=2001-08-03 |accessdate= 2023-01-24|website= 日経ビジネス|publisher = [[日経BP]]}}</ref>。
 
2020年4月3日から、IMAXレーザーなど[[IMAX#IMAXシアター|IMAXシアター]]が導入されている日本全国36館にて<ref>{{Cite web|date=2020-03-22|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0114865|title=『AKIRA』の衝撃再び 4Kリマスター版IMAX上映で究極体験|website=[[シネマトゥデイ]]|publisher=株式会社シネマトゥデイ|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref>{{Cite web|author=杉本穂高|date=2020-04-03|url=https://www.cinematoday.jp/page/A0007183|title=『AKIRA』はなにがすごいのか…!IMAXで蘇る傑作|website=[[シネマトゥデイ]]|publisher=株式会社シネマトゥデイ|accessdate=2020-10-17}}</ref>リバイバル公開され<ref>{{Cite web|author=山崎健太郎|date=2020-03-19|url=https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1241871.html|title=やっぱり「AKIRA」は凄かった、4Kリマスター版のIMAX試写で打ちのめされる|website=[[Impress Watch|AV Watch]]|publisher=株式会社[[インプレス]]|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref>{{Cite web|author=取材・文/神武団四郎|date=2020-04-02|url=https://moviewalker.jp/news/article/228484/|title=imaxでさらに心揺さぶられる!『akira』4kリマスター版を観るべき3つの理由|website=[[Movie Walker|MOVIE WALKER PRESS]]|publisher=[[ムビチケ|株式会社ムービーウォーカー]]|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref>{{Cite web|author=レポーター 山下達也|date=2020-03-31|url=https://tokyo.whatsin.jp/590858|title=『AKIRA』IMAX上映に備えて。4Kリマスター&爆音の極限クオリティが傑作にもたらす新たな価値とは?【先行試写レポ】|website=WHAT’s IN? tokyo(ワッツイントーキョー)|publisher=株式会社[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|ソニー・ミュージックエンタテインメント]]|accessdate=2020-10-17}}</ref>、6月5日からは通常の映画館でも4Kリマスター版が上映された<ref>{{Cite web|date=2020|url=https://www.toho.co.jp/movie/lineup/akira_imax.html|title=AKIRA デジタルリマスター版 2020年6月5日(金)公開|website=[[東宝]]|publisher=東宝株式会社|accessdate=2020-10-17}}</ref><ref name="4K KAI-YOU 2020-06-04">{{Cite web|date=2020-06-04|url=https://kai-you.net/article/75183|title=『AKIRA』4Kリマスター公開 TOHOシネマズ営業再開で新海、湯浅作品など特別上映|website=KAI-YOU.net|publisher=[[KAI-YOU|株式会社カイユウ]]|accessdate=2020-10-14}}</ref>。さらには4K映像を[[ドルビービジョン]]の[[HDR]]映像にリマスターを行い、全国7館の[[ドルビーシネマ]]でも12月4日に公開された<ref name="シネマトゥデイ 2020-11-18">{{Cite web|author=編集部・入倉功一|date=2020-11-18|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0119939|title=『AKIRA』12月4日からドルビーシネマ上映決定!|website=[[シネマトゥデイ]]|publisher=株式会社シネマトゥデイ|accessdate=2020-11-19}}</ref><ref>{{Cite web|author=著者: 庄司亮一|date=2020-11-18|url=https://news.mynavi.jp/article/20201118-1507370/|title=『AKIRA』ドルビーシネマ上映決定、全国7館で12月4日から|website=[[マイナビニュース]]|publisher=株式会社[[マイナビ]]|accessdate=2020-11-20}}</ref>。
 
=== 評価 ===
日本アニメの世界的ブームの火付け役となった作品<ref name="sponichi20080223">{{cite web|url= https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2008/02/23/05.html |title= 「AKIRA」ハリウッドで実写版|date= 2008-02-23 |accessdate= 2023-01-24|website= |publisher= [[スポーツニッポン]] |archiveurl= https://web.archive.org/web/20080228043341/https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2008/02/23/05.html |archivedate= 2008-02-28}}</ref>。日本だけでなく海外での評価も高く、公開から30年以上経っても全世界に多くの熱狂的なファンを抱える<ref name="A0007183"/>。
 
[[ディズニー]]に代表されるマンガ色が強いアメリカの児童向けアニメとは全く異なる「リアルな頭身で描かれるキャラクター」「退廃した未来都市を緻密に描き込んだ美術」「SF的な設定と壮大なスケールで描かれる物語」「バイオレンスやグロテスクを内包したアクション」は強い衝撃を与え、後に"ジャパニメーション"なる造語を生み出すなど、海外における日本のアニメーション像に強い影響を残した<ref name="magmix27482_1"/>。
 
英国の映画サイトが選ぶ「世界のアニメ映画ランキング」第5位<ref>{{cite web|url=https://rocketnews24.com/2014/05/21/443591/ |author= |title=英国メディアが選ぶ「世界のアニメ映画トップ30」 日本からはジブリ作品『AKIRA』『パーフェクトブルー』が選出! |date= 2014-05-21|accessdate= 2023-01-24|website= [[ロケットニュース24]]|publisher= 株式会社ソシオコーポレーション}}</ref>、米[[ハリウッド・リポーター]]選出の「大人向けアニメ映画ベスト10」第4位<ref>{{cite web|url=https://eiga.com/news/20160817/10/ |author= |title=米誌選出「大人向けアニメ映画ベスト10」 日本映画最上位は「AKIRA」の4位 |date= 2016-08-17|accessdate= 2023-01-24|website= [[映画.com]]|publisher= 株式会社エイガ・ドット・コム}}</ref>、米サイト選出の「ディストピア映画20傑」第3位<ref>{{cite web|url=https://eiga.com/news/20150629/1/ |author= |title=米サイト選出「ディストピア映画20傑」1位に「ブレードランナー」、「AKIRA」は? |date= 2016-08-17|accessdate= 2023-01-24|website= [[映画.com]]|publisher= 株式会社エイガ・ドット・コム}}</ref>など、海外ではSF映画の古典とされている<ref name="animeanime2800"/>。
 
しかし、大友自身は最初のラッシュを見たときに「これは失敗作だと思った」と語っている<ref name="coolest-bike"/>。時間と予算が限られていたためにカットした部分が多く、またすべての作業を行うのに十分な数のアニメーターをそろえることが出来なかったために仕上がりに不満があり、さらにスタジオがコスト削減のために海外に外注していた原画の出来もあまりよくなかった<ref name="coolest-bike"/>。そのため、前半は良かったが、後半に行くほど画質やカットの質が下がっていくのを見て、情けない気持ちになったという<ref name="coolest-bike"/>。
 
=== 関連商品 ===
==== 映像ソフト ====
1988年12月のビデオ化にあたり、大友は公開時に不満のあった200ものカットに自ら手を加え、撮影や音響も向上させた。そしてスタッフやキャストの表記を全て英語に置き換えたものが「国際映画祭参加版」としてリリースされた。
 
2000年代に[[DVD]]が台頭・普及したのに合わせて[[デジタルリマスタリング]]が施され、2001年に『AKIRA DVD EDITION』として発売された<ref name="whatsin592427_1">{{cite web|url= https://tokyo.whatsin.jp/592427 |title=『AKIRA』4Kでようやく真価を現す物凄さ、リマスター技術者に聞く「やっとフィルム本来のポテンシャルを全て表現できる」 (1) |author=山下達也(ジアスワークス)|date= 2020-04-15 |accessdate= 2023-01-24|website= WHAT’s IN? tokyo|publisher= [[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|ソニー・ミュージックエンタテインメント]]|archiveurl= https://web.archive.org/web/20200513150536/https://tokyo.whatsin.jp/592427 |archivedate= 2020-05-13 }}</ref>。
 
2000年代後半にフルHD(2K)解像度の映像を収録可能な[[Blu-ray Disc]](BD)が登場すると、2009年に再度デジタルリマスタリングが施され、さらなる高画質化を果たした<ref name="whatsin592427_1"/>。
 
BDの後継規格である[[Ultra HD Blu-ray]](UHD BD)の登場に合わせ、2020年に[[4K解像度|4K]]画質による[[デジタルリマスター|リマスター]]版が発売された<ref name="whatsin592427_1"/>。35mmマスターポジフィルムから変換し<ref name="whatsin592427_1"/>、画質の向上に加えて山城祥二の指揮のもとに5.1ch音源のリミックスを実施<ref>{{Cite web|date=2020-04-02|url=https://v-storage.bnarts.jp/anime/etc-anime/133580/|title=「AKIRA」4KリマスターがIMAX®で4月3日(金)より上映開始!|website=V-STORAGE(ビー・ストレージ)|publisher=株式会社[[バンダイナムコアーツ]]|accessdate=2020-10-04}}</ref><ref>{{Cite web|author=石井誠(いしいまこと)|date=2020-04-02|url=https://v-storage.bnarts.jp/report/135177/|title=4月24日「AKIRA 4Kリマスターセット」発売記念! 4月3日上映開始「AKIRA 4Kリマスター」IMAX®体験レポート|website=V-STORAGE(ビー・ストレージ)|publisher=株式会社[[バンダイナムコアーツ]]|accessdate=2020-10-13}}</ref><ref>{{Cite web|author=鳥居一豊|date=2020-04-23|url=https://online.stereosound.co.jp/_ct/17359020|title=【4K AKIRAは音が凄い!】『AKIRA 4Kリマスターセット』でますます進化したサウンドの秘密を公開!! “ハイパーソニック・ペガサス”プロセスでさらに高まった音のリアリティー|website=Stereo Sound ONLINE|publisher=株式会社ステレオサウンド|accessdate=2020-10-13}}</ref>。
 
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
! タイトル
! 発売日
! 規格
! 規格品番
! レーベル
! 備考
|-
| rowspan=4| AKIRA
|1988年11月29日
| [[VHS]]
| BES-320
|[[バンダイビジュアル]]
|rowspan=4|
|-
|1988年12月15日
| [[レーザーディスク|LD]]
| SF070-1550
|[[パイオニアLDC]]
|-
|1989年6月25日
| [[S-VHS]]
| BSES-001
| rowspan=3| バンダイビジュアル
|-
|1993年6月21日
| VHS
| BES-899
|-
| AKIRA DVD SPECIAL EDITION
|2001年10月25日
| [[DVD]]×2
| BCBA-1025
|オリジナル音声のほかに効果音が一新された5.1chサウンドの新規リミックス版の音声も新たに収録し、特典デスクに絵コンテの縮刷版も封入。
|-
| rowspan=2|AKIRA DTS sound edition
| rowspan=2|2002年12月21日
| DVD×2<br>(初回限定版)
| PIBA-1267
| rowspan=2|パイオニアLDC
| rowspan=2|5.1chリマスター音声を[[DTS (サウンドシステム)|DTS]]で収録。
|-
| DVD<br>(通常版)
| PIBA-1268
|-
| rowspan=2|AKIRA
| 2009年2月20日
| [[Blu-ray Disc|BD]]
| BCXA-0001
| rowspan=2|バンダイビジュアル
|
|-
|2011年6月22日
| BD
| GNXA-1005
| [[NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン]]
|-
| AKIRA DTS sound edition
|2011年6月22日
| DVD
| GNBA-1328
| NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
|
|-
| AKIRA 4Kリマスターセット
|2020年4月24日
| 4K Ultra HD BD×1+2BD×2<br>(特装限定版)
| BCQA-0009
|バンダイナムコアーツ
|-
| AKIRA 4K REMASTER EDITION
|2021年7月23日
| 4K Ultra HD BD+BD
| GNXA-2100
| NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
|}
==== 音楽ソフト ====
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
! アーティスト名
! タイトル
! 発売日
! 規格
! 規格品番
! 収録曲
! レーベル
! 備考
|-
| rowspan=2|芸能山城組
| rowspan=2| AKIRA Original Motion Picture Soundtrack
|1988年10月10日
| rowspan=2| CD
| VDR-1538
| rowspan=2| <div class="NavFrame" style="clear:both;border:0;">
<div class="NavHead" style="text-align:center;">詳細</div>
<div class="NavContent" style="text-align:left;">
# KANEDA(9:58)
# TETSUO I(12:37)
# TETSUO II(12:34)
# AKIRA(7:58)
</div></div>
| rowspan=2| Victor Entertainment
| rowspan=2|サウンド・プロデュースは山城祥二、演奏は未来派音楽集団、芸能山城組が担当。
|-
|2001年10月24日
| VICL-60711
|}
 
=== 地上波テレビ放送 ===
1990年代に何度か放送された。2000年代に入ると、大友の監督作品『[[スチームボーイ]]』の公開にあわせて2004年7月10日に[[TBSテレビ|TBS]]で、大友が参加した[[オムニバス映画]]『[[SHORT PEACE]]』の公開にあわせて2013年に[[TOKYO-MX|TOKYO MX]]と[[テレビ大阪]]で放送された<ref>{{Cite web|url=https://gigazine.net/news/20130712-akira-on-tv/ |title= 「AKIRA」が9年ぶりに地上波でテレビ放送されることに決定|website= [[GIGAZINE]]|publisher=株式会社OSA|date=2013-07-12 |accessdate= 2023-01-24}}</ref>。
 
== 新アニメ化プロジェクト ==
2019年7月4日(現地時間)、米ロサンゼルスで開催された「[[アニメ・エキスポ|Anime Expo 2019]]」で、[[サンライズ (アニメ制作ブランド)|サンライズ]]により新アニメ化企画が発表された<ref name="sunrise16832">{{cite web|url= https://www.sunrise-inc.co.jp/news/news.php?id=16832 |author= |title=ファン待望の大友克洋プロジェクトが続々始動! 大友克洋監督 新作映画「ORBITAL ERA」制作決定! |website= |publisher= 株式会社サンライズ|date= 2019-07-05|accessdate= 2022-12-21}}</ref><ref name="natalie338476">{{cite web|url=https://natalie.mu/eiga/news/338476 |author= |title=「AKIRA」新アニメ化!新作長編SFも製作、大友克洋がAnime Expoで発表 |date=2019-07-05 |accessdate= 2022-12-21|website= [[ナタリー (ニュースサイト)|映画ナタリー]]|publisher= 株式会社ナターシャ}}</ref>。原作漫画の1〜6巻に準拠したストーリーを展開するとのことだが、2022年12月20日時点で詳細は発表されていない<ref name="oricon2139356">{{cite web|url= https://www.oricon.co.jp/news/2139356/ |author= |title=『AKIRA』新アニメ化 大友克洋監督の新作SFアニメ映画『ORBITAL ERA』製作決定 |date=2019-07-05 |accessdate= 2022-12-21|website= ORICON NEWS|publisher= [[オリコン]] }}</ref>。
 
== 実写映画化プロジェクト ==
972 ⟶ 523行目:
 
=== 経緯 ===
2002年、実写映画化の噂が初めて世に伝えられた<ref name="itmedianews017"/><ref name="N0001719">{{Cite web|和書|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0001719 |author= |title= 「AKIRA」、実写映画化決定|date=2002-04-16 |accessdate= 2023-01-24|website=[[シネマトゥデイ]]|publisher=株式会社シネマトゥデイ}}</ref>。[[ワーナー・ブラザース]]による製作で、プロデューサーに映画『[[ワイルド・ワイルド・ウエスト]]』の[[ジョン・ピーターズ (映画プロデューサー)|ジョン・ピーターズ]]、監督に『[[ブレイド (映画)|ブレイド]]』の[[スティーヴン・ノリントン]]が起用され、原作の雰囲気を保ちつつ欧米人が親近感を持って受け入れやすいような設定のストーリーになる予定だと報じられた<ref name="itmedianews017"/><ref name="N0001719"/>。
 
2008年、映画化を巡って大手スタジオが争奪戦を展開した結果、ワーナー・ブラザースが権利を獲得した<ref name="sponichi20080223">{{Cite web|和書|url= https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2008/02/23/05.html |title= 「AKIRA」ハリウッドで実写版|date= 2008-02-23 |accessdate= 2023-01-24|website= |publisher= [[スポーツニッポン]] |archiveurl= https://web.archive.org/web/20080228043341/https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2008/02/23/05.html |archivedate= 2008-02-28}}</ref>。同年2月にワーナーは[[レオナルド・ディカプリオ]]の制作会社アッピアン・ウェイとともに準備を始め、プロデューサーにはディカプリオのほか、『[[アメリカン・スナイパー]]』のアンドリュー・ラザー、『[[レヴェナント: 蘇えりし者]]』のジェニファー・ダヴィッソンが就任<ref name="akira-us-release-date">{{cite news|url=https://theriver.jp/akira-us-release-date/|title=ハリウッド実写版『AKIRA』2021年5月、ついに米国公開決定 ─ 『マイティ・ソー バトルロイヤル』タイカ・ワイティティ監督、正式に就任発表|publisher=THE RIVER|date=2019-05-25|accessdate=2019-07-19}}</ref>。監督はCM出身でアカデミー短編アニメ映画賞にノミネートされた[[アイルランド人]]の若手監督[[ルアイリ・ロビンソン]]、脚本には{{仮リンク|ゲイリー・ウィッタ|label= |en|Gary Whitta}}が起用されると報じられた<ref name="animeanime2800"/><ref>{{citeCite web|和書|url=https://anime.eiga.com/news/108676/ |author= |title=タイカ・ワイティティ監督によるハリウッド実写版「AKIRA」が2021年全米公開 |date=2019-05-29 |accessdate= 2023-01-25|website= アニメハック|publisher= [[エイガ・ドット・コム]]}}</ref><ref name="N0019582">{{cite news|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0019582|title= 実写映画版「AKIRA」は中止されていなかった!|publisher=シネマ・トゥディ|date=2009-09-09|accessdate=2010-02-13}}</ref>。映画は2部構成で製作され、前編の全米公開は2009年夏が予定された<ref name="gigazine20080222">{{Cite web|和書|url=https://gigazine.net/news/20080222_akira_movie/ |title=ハリウッドで制作される「AKIRA」の実写映画は2部作で原作全てを描く |website= [[GIGAZINE]]|publisher=株式会社OSA|date=2008-02-22 |accessdate= 2023-01-24}}</ref><ref name="sponichi20080223"/>。コミックス全6巻をすべて映画化し、『[[ブレードランナー]]』と『[[シティ・オブ・ゴッド]]』を合わせたような作品を目指すとされた<ref name="gigazine20080222"/><ref name="sponichi20080223"/>。舞台は原作の日本のネオ東京から新型爆弾に破壊されてから31年後の日本資本によって再生されたアメリカのニューマンハッタンに変更され、それにともなって配役が[[ハリウッドスター]]になりそうだとも伝えられた<ref name="gigazine20080222"/><ref name="sponichi20080223"/><ref>{{citeCite web|和書|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0018461 |author= |title=ディカプリオのプロデュースによる実写映画版「AKIRA」は中止か? |date=2009-06-15 |accessdate= 2023-01-25|website=[[シネマトゥデイ]]|publisher=株式会社シネマトゥデイ}}</ref>。しかし、2009年6月にロビンソンが降板し、企画は一時中止されたと報じられた<ref name="N0022410">{{cite news|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0022410|title= 実写版『AKIRA』の制作再始動! 舞台はニュー・マンハッタンでワーナーがヒューズ兄弟と交渉中|publisher=シネマトゥディ|date=2009-02-11|accessdate=2010-02-13}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://gigazine.net/news/20190525-akira-liveaction-movie/ |title=「AKIRA」実写映画版の公開が2021年に決定 |website= [[GIGAZINE]]|publisher=株式会社OSA|date=2019-05-25 |accessdate= 2022-12-19}}</ref>。
 
2010年2月、映画『[[フロム・ヘル]]』や『ブラック・ビジネス』を監督したアレンとアルバートの[[ヒューズ兄弟]]がワーナー・ブラザーズと交渉中であると報じられた<ref name="N0022410"/>。その時点では、脚本に映画『[[アイアンマン (映画)|アイアンマン]]』を執筆したマーク・ファーガスとホーク・オストビーが参加していた<ref name="N0019582"/><ref name="N0022410"/>。
 
2011年5月、アルバート・ヒューズ監督が降板することになったと報じられ、理由は「制作上の困難」と発表された<ref>{{cite news|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0032646|title= ハリウッド実写版「AKIRA」の監督が降板を発表 クランクインは今年後半か来年に|publisher=シネマトゥディ|date=2011-05-27|accessdate=2011-05-28}}</ref>。同年7月、ワーナー・ブラザーズは製作続行の決定を下し、『[[アンノウン (映画)|アンノウン]]』や『[[エスター (映画)|エスター]]』の[[スペイン人]]監督[[ジャウム・コレット=セラ]]を起用したと発表<ref name="gqjapan7881">{{citeCite web|和書|url=https://www.gqjapan.jp/culture/movie/20111025/7881 |author=Sayaka Honma |title=『AKIRA』にギャレット・ヘドランド主演? ゲイリー・オールドマン&ヘレナ・ボナム・カーターに出演オファーも! |date=2011-10-25 |accessdate= 2022-12-19|website= [[GQ JAPAN]]|publisher= [[コンデナスト・ジャパン]]}}</ref><ref name="N0036327">{{citeCite web|和書|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0036327 |author=入倉功一 |title= 『AKIRA』実写版にワーナーがゴーサイン、金田役には『トロン』のギャレット・ヘドランドが有力候補|date=2011-10-20 |accessdate= 2023-01-25|website=[[シネマトゥデイ]]|publisher=株式会社シネマトゥデイ}}</ref>。「[[ハリー・ポッターシリーズ]]」の脚本家の[[スティーヴ・クローヴス]]が脚本をリライトし、2012年春の製作開始を予定しているとされた<ref>{{cite news|url=https://eiga.com/news/20110715/20/|title= 実写版「AKIRA」監督は「アンノウン」ジャウム・コレット=セラ|publisher=[[映画.com]]|date=2011-07-15|accessdate=2011-07-20}}</ref><ref>{{citeCite web|和書|url=https://moviewalker.jp/news/article/25474/ |author= ブレイディみかこ |title=『AKIRA』実写版の主演はギャレット・ヘドランド? |date=2011-10-22 |accessdate= 2023-01-25|website= [[Movie Walker]]|publisher= [[株式会社ムービーウォーカー]]}}</ref>。金田役として『[[トロン: レガシー]]』に主演した[[ギャレット・ヘドランド]]を起用し、そのほかにケイ役を[[クリステン・スチュワート]]、鉄雄役を[[マイケル・ピット]]や[[デイン・デハーン]]、軍の大佐役を[[ゲイリー・オールドマン]]や[[渡辺謙]]、宗教指導者ミヤコ役を[[ヘレナ・ボナム=カーター]]が演じると報じられた<ref name="gqjapan7881"/><ref name="gqjapan9155">{{Cite web|和書| url =https://www.gqjapan.jp/culture/movie/20111206/9155 |author= Sayaka Honma|title= ハリウッド実写版『AKIRA』の驚愕のストーリーが明らかに!|website= [[GQ JAPAN]]|publisher= [[コンデナスト・パブリケーションズ]] | date= 2011-12-06|accessdate= 2023-01-25}}</ref><ref name="ign18208">{{citeCite web|和書|url=https://jp.ign.com/akira-live-action/18208/news/akira |author=Jim Vejvoda |title=タイカ・ワイティティ監督、実写映画「AKIRA」についてコメント、キャストのホワイトウォッシングについても言及 |date=2017-10-11 |accessdate= 2023-01-25|website= IGN Japan |publisher= 産経デジタル }}</ref><ref>{{citeCite web|和書|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0037198 |author= |title=実写版『AKIRA』、鉄雄役のスクリーンテスト実施! マイケル・ピットら8人の俳優が参加! |date=2011-11-22 |accessdate= 2023-01-25|website=[[シネマトゥデイ]]|publisher=株式会社シネマトゥデイ}}</ref>。1億ドル(約80億円{{Refnest|group="注"|name="rate"|当時のレート、1ドル80円計算。}})以上といわれた予算も9,000万ドル(約72億円{{Refnest|group="注"|name="rate"}})程度まで縮小された<ref name="N0036327"/>。舞台はネオマンハッタンに、主人公の金田はバー経営者で鉄雄とは兄弟という設定に変更された<ref name="gqjapan9155"/><ref name="gqjapan10139">{{Cite web|和書| url =https://www.gqjapan.jp/culture/movie/20120110/10139 |author= Sayaka Honma|title= ハリウッド実写版『AKIRA』が、またも製作延期に……|website= [[GQ JAPAN]]|publisher= [[コンデナスト・パブリケーションズ]] | date= 2012-01-10|accessdate= 2023-01-25}}</ref>。
 
2012年1月、ワーナー・ブラザースが製作延期を発表<ref name="gqjapan10139"/>。撮影直前までいったものの、プロジェクトは3度目の延期に追い込まれた<ref name="gqjapan10139"/>。キャスティングや脚本、予算の問題で、企画が暗礁に乗り上げたことが理由だとされ、撮影予定地だった[[カナダ]]・[[バンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)|バンクーバー]]のプロダクションオフィスは閉鎖されてスタッフらは解散となった<ref name="gqjapan10139"/>。
 
2017年9月、ワーナーが『[[マイティ・ソー バトルロイヤル]]』の[[タイカ・ワイティティ]]監督との契約交渉に入ったと伝えられた<ref name="akira-set-waititi-update">{{cite news|url=https://theriver.jp/akira-set-waititi-update/|title=ハリウッド実写版『AKIRA』2019年内に撮影開始か ─ 『マイティ・ソー バトルロイヤル』タイカ・ワイティティ監督が就任との報道|publisher=THE RIVER|date=2019-04-03|accessdate=2019-07-18}}</ref><ref>{{cite news|url=https://theriver.jp/taika-waititi-talks-in-akira/|title=ハリウッド版『AKIRA』新監督に『マイティ・ソー バトルロイヤル』タイカ・ワイティティが契約交渉中|publisher=THE RIVER|date=2017-09-20|accessdate=2019-07-17}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url= https://gigazine.net/news/20200213-akira-remake-taika-waititi/ |title=実写映画版「AKIRA」は「すべて保留になった」とタイカ・ワイティティ監督がコメント |website= [[GIGAZINE]]|publisher=株式会社OSA|date=2020-02-13 |accessdate= 2023-01-25}}</ref>。ワイティティは、「アニメ映画ではなく原作コミックを実写映画化したい」と述べ、出演者についても「アジア人のティーンエイジャーがいい」として、スター俳優ではなく新人を抜擢する意向を語った<ref name="akira-set-waititi-update"/><ref name="akira-on-hold">{{cite news|url=https://theriver.jp/akira-on-hold/|title=ハリウッド実写映画『AKIRA』製作延期、無期限保留に ─ 脚本&キャスティング難航か、タイカ・ワイティティ監督は『マイティ・ソー』優先|publisher=THE RIVER|date=2019-07-17|accessdate=2019-07-17}}</ref>{{Refnest|group="注"|東洋人のキャラクターを[[ホワイトウォッシング (配役)|ホワイトウォッシング]](白人の俳優を配役すること)する強い傾向が未だに残るハリウッド映画界について、ワイティティは「僕だったら10代の東洋人にすると思いますね。それも有名な俳優よりも新しい才能を発掘して無名の若者たちが理想的です。そして、もっと漫画に近い形にすると思います」とコメントしている<ref name="ign18208"/>。}}。
 
2019年5月、ワーナー・ブラザーズが米国での公開日(2021年5月21日)を正式発表し、タイカ・ワイティティが正式に監督に就任したことも併せて告知された<ref name="akira-us-release-date"/>。しかし、そのわずか2か月後の7月にワーナーは同企画を無期限に保留することを発表した<ref name="akira-on-hold"/>。理由は、本作の制作が遅れたことでもう一つの監督作品『[[ソー:ラブ&サンダー]]』とスケジュールが重なったワイティティが後者を優先したため<ref>{{cite news|url=https://jp.ign.com/thor-ragnarok/37111/news/4|title=「マイティ・ソー」第4弾、『バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティが執筆&監督へ|publisher=IGN JAPAN|date=2019-07-17|accessdate=2019-07-17}}</ref>。ワイティティによれば、企画保留の決め手になったのは、その制作の遅れを招いた脚本作業やキャスティングの難航だったという<ref name="waititi-still-trying-akira">{{cite news|url=https://theriver.jp/waititi-still-trying-akira/|title=ハリウッド実写映画『AKIRA』製作延期、無期限保留に ─ 脚本&キャスティング難航か、タイカ・ワイティティ監督は『マイティ・ソー』優先|publisher=THE RIVER|date=2019-07-17|accessdate=2019-07-17}}</ref>。
1,000 ⟶ 551行目:
 
アニメ映画版を見ておかないと正しい選択肢を選ぶことが困難であったため、アニメ映画版に関するカルトクイズ的な意味合いもあった<ref name="kusoban" />。マルチエンディングシステムを採用し、バッドエンドも多数用意されているが、アキラの覚醒を金田が止めるといったアニメ映画版にはない展開や、大東京帝国の発足を匂わせるエンディングも見られる。
 
{{要出典範囲|海外版(※後述のセガハード版含む)も発売予定だったが、開発中止となった。|date=2023年4月}}
 
=== AKIRA PSYCHO BALL ===
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アニメ映画版をモチーフにしたピンボール台が4台(うち1台は対戦プレイ用)あり、条件を満たすと台が変形・合体する。オープニングやマルチボール、ステージクリア時にはアニメ映画版のムービーが挿入される。
 
=== メガドライブTHQ版 ===
1994Black -Pearl 95Softwareが[[メガドライブ|GENESIS]]、[[メガCD|SEGA CD]]、[[スーパーファミコン|SNES]]、[[ゲームギア]]、[[ゲームボーイ]]向けに開発し、[[THQ]]が1995年頃に国で発売計画があったものの中止<ref name="screenrant">{{cite web |url=https://screenrant.com/akira-video-game-sega-discovered-gameplay/ |title=Akira's Long-Lost Video Game On Sega Genesis Has Been Discovered |author=Baird, Scott |website=[[スクリーン・ラント|Screen Rant]] |publisher= Valnet Inc. |date=2019-12-27 |accessdate=2023-05-09}}</ref>今もなお続く海外1994年[[コンュータゲム展示会[[CESエレクトロニクス・ショー|Summer Consumer Electronics Show]]出展の際、開発中のプレイ画面がフリーズする致命的なバグが出ている<ref>{{cite nameweb |url="naver"https://www.unseen64.net/2010/03/24/akira-genesis-mega-cd-snes-unreleased/ |title=Akira [SNES MegaDrive/Genesis – Cancelled] |author=monokoma |website=Unseen64 |date=2010-03-24 |accessdate=2023-05-09}}</ref>。2019年にGENESIS版のプロトタイプROMがコレクターの手に渡り、シューティングパートやアクションパートとった複数ジャンルを内包したゲーム内容が公開された<ref name="screenrant"/>
 
== 脚注 ==
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* [https://www.yamashirogumi.jp/akira/sankou/ 『AKIRA』ハイパーソニック・ワールドへようこそ(芸能山城組)]
* [https://www.bandaigames.channel.or.jp/list/akira/move.html AKIRA PSYCHO BALL]
* {{Allcinema title|89993|AKIRA}}
* {{Kinejun title|17979|AKIRA}}
* {{Amg movie|1319|AKIRA}}
* {{IMDb title|0094625|AKIRA}}
* {{YouTube|playlist = PLKPsuBIKuejNH3EBX8Jk4sDcWbk4Vu1QE}}
 
{{講談社漫画賞一般部門|第8回}}
{{大友克洋}}
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