「ウルムの戦い」の版間の差分

|place=[[バイエルン公国選帝侯領]]の[[ウルム]]近郊

|result=フランス軍の決定的勝利<br />

|strength2=2940,000

|casualties1=戦死傷者 7,000500

|casualties2=死戦傷者 51,000

'''ウルムの戦い'''（ウルムのたたかい、{{lang-en-short|Battle of Ulm}}、{{lang-fr-short|Bataille d'Ulm}}、{{lang-de-short|Schlacht von Ulm}}、[[1805年]][[10月17日]]）は、[[ウルム戦役]]中に、[[バイエルン公国選帝侯領]]領（現ドイツ領）[[シュトゥットガルト]]近郊の町[[ウルム]]郊外で、[[ナポレオン・ボナパルト|ナポレオン]]率いる[[フランス第一帝政|フランス帝国]]軍（[[大陸軍 (フランス)|大陸軍]]）が[[オーストリア帝国|オーストリア]]軍を破った[[戦い]]である。

機動力のみで勝利したナポレオンは、この[[ウルム戦役]]全体で5万の損害を与えることに成功した。

1805年8月、[[オーストリア帝国|オーストリア]]は[[ロシア帝国|ロシア]]、[[イギグレートブリス帝テン及びアイルランド連合王国|]]（イギリス]]）などと[[第三次対仏大同盟]]を結成し、[[バイエルン王国選帝侯領|バイエルン]]へ侵攻した。当初ナポレオンはイギリス侵攻を構想していたが、第三次対仏大同盟が結成されたため計画は頓挫していた。そんな中このニュースを聞いたナポレオンは、バイエルン及びウィーン侵攻を決意した。

[[9月23日]]、ナポレオンは[[護憲元老院 (フランス)|元老院]]で「私は軍の先頭に立ち、私の同盟国の救援に向かう」と説明し、遠征を開始した。[[サン＝クルー|サン・クルー宮殿]]を発ったおよそ80,000のフランス軍が、グラン・ダルメ（Grand Armee）、つまり[[大陸軍 (フランス)|大陸軍]]と呼ばれるようになるのは、このときからである。最終的に、予備軍を含め全7軍団総兵力21万の「大陸軍」が9月24日、ライン川沿いに集結した。一方オーストリア軍はマック将軍の7万200072,000がウルムとその周辺に展開していた。

1805年10月14日、エルチンゲンを守るオーストリア軍の背後から[[ミシェル・ネイ|ネイ]]元帥率いるフランス軍が突撃した。大混乱に陥ったオーストリア軍は街を放棄し、ウルム近郊へと後退した。この勝利により、ネイ元帥はエルチンゲン公の称号を授与されているた。

ナポレオンは皇后[[ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ|ジョゼフィーヌ]]に手紙で、「6万人を捕虜にし、大砲120門以上、軍旗90本以上を鹵獲し、30万人以上の将軍を捕らえた。」と戦果を知らせている。だがこの数字は誇張されていて、実際は捕虜は25,000人、鹵獲した大砲は65門、軍旗は140本ほどであろうと推測されている。

1211月14日、フランス軍は既に放棄されたオーストリアの首都ウィーンに入城した。16日に[[シェーンブルン宮殿]]を発って北に軍を進め、2120日にはブリュン（現在の[[チェコ]]の[[ブルノ]]）に到着し、ここで来たるべきオーストリア・ロシア連合軍の主力との戦闘に備えた。

[[huCategory:Ulmi csataウルム]]