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{{出典の明記|date=2023年3月2日 (木) 10:49 (UTC)}}
'''SAP R/3'''(エスエイピー - )は、[[ドイツ]][[SAP AG|SAP]]社の開発した[[企業資源計画|ERP]]ソフトウェアである。R/3は、一部企業向けに出荷されたSystem R、汎用機向けソフトウェアのR/2に続くオープンシステム、[[クライアントサーバモデル|クライアント/サーバ]]システムに初めて対応した新しいバージョンのERPパッケージである。
現在は、
== 歴史 ==
1960年代後半から 1980年代にかけて、増大しつづけるソフトウェア開発の[[複雑性]]が懸念されていた。ソフトウェアが複雑になりすぎて、致命的な間違いを起こしやすくなるというものである。[[フレデリック・ブルックス|ブルックス]]など多くの人々が提唱したこれに対するひとつの解決策が、[[ソフトウェアの再利用]]性を最大限に高めるような[[モジュール化]]のアプローチを使い、共通の[[ビジネスプロセス]]を内部トランザクションの中に[[カプセル化]]するというものだった。
その結果、SAP は[[オブジェクト指向]]を用いた「[[ビジネスオブジェクト]]」の概念を導入した。例えば「顧客」は、システム中では“顧客”ビジネスオブジェクトをインスタンス化したものと考えることができ、他のオブジェクトとの相互作用はあらかじめ定義された (しかしカスタマイズ可能な) やりかたで行う。ある意味で、SAP はビジネスのための[[オペレーティングシステム]]ということもできる。
SAP R/3 の前のバージョンである SAP R/2 はメインフレームベースの
SAP のソフトウェアにはカスタマイズ可能なプロセスが含まれており、これは企業が自分のビジネスをモデル化するのに使うことができる。伝統的に、ソフトウェアを購入するとビジネスアプリケーションを構築するためのツールが含まれているが、これらのツール自体はビジネスプロセスを提供しない。SAP はこのために標準化された手続きを導入しており、これはプロセスの[[ベストプラクティス]]・ソリューションと呼ばれる。実際の SAP ソフトウェアの使用には、通常このベストプラクティスに精通した専門コンサルタントの知識が必要である。
==
モジュールは、IS (Industry solution) としてコンポーネントが提供される。
;SD<nowiki>:</nowiki>販売管理
:販売管理のモジュール
:Sales and Distribution
;MM<nowiki>:</nowiki>在庫購買管理
:在庫購買管理のモジュール
:Material Management
;WM<nowiki>:</nowiki>倉庫管理
:倉庫管理のモジュール
:Warehouse Management
;PP<nowiki>:</nowiki>生産計画/管理
:生産計画、生産管理のモジュール
:Production Planning and Control
;QM<nowiki>:</nowiki>品質管理
:品質管理のモジュール
:Quality Management
;PM<nowiki>:</nowiki>プラント保全
:プラント保全のモジュール
:Plant Maintenance
;HR<nowiki>:</nowiki>人事管理
:人事給与のモジュール
:Human Resources
;PS<nowiki>:</nowiki>プロジェクト管理
:プロジェクト管理のモジュール
:Project System
;FI<nowiki>:</nowiki>財務会計
:Financial Accounting
:サブモジュールとして、G/L([[総勘定元帳]])、AP([[債務]]管理)、AR([[債権]]管理)、AA([[固定資産]]管理)、SL(特別目的元帳)などが用意されている。
:Controling
;RE<nowiki>:</nowiki>不動産管理
:Real Estate
;IM<nowiki>:</nowiki>設備予算管理
:Investment Management
;CA<nowiki>:</nowiki>クロスアプリケーション
:クロスアプリケーションのモジュール
:Cross Application
:;CA-DMS<nowiki>:</nowiki>文書管理
::Document Management System
:;CA-CL<nowiki>:</nowiki>分類
::Classification
== SAP認定試験 ==
SAP社では、ERPの導入プロジェクトメンバーとして活躍するために必要な知識やノウハウを備えていることを証明する認定試験を実施している。
== アドオン言語 ==
標準モジュールでは業務を実現できない場合に、アドオンというプログラムの追加開発を行う。その際用いられる言語は、[[ABAP]]である。
== 関連項目 ==
* [[SAP (企業)|SAP]]
* [[SAPジャパン]]
* [[SAP S/4HANA]] - データベースにインメモリーデータベースSAP HANAを採用したSAP R/3の後継ERP製品。
* [[SAP Business ByDesign]] - SAP社の提供するクラウドネイティブの[[Software as a Service|SaaS]]型ERPソフトウェアサービス。
* [[SAP Business One]] - SAP社の提供する中小企業向けのERPパッケージ。
*[[SAP NetWeaver]] - SAP R/3などのSAPアプリケーションを開発、運用するための統合プラットフォーム。
*[[ABAP]] - SAPアプリケーションを開発するためのSAP独自の[[オブジェクト指向プログラミング|オブジェクト指向プログラミング言語]]。
== 外部リンク ==
* [
*
* [http://withsap.com/ WITH SAP]
{{Computer-stub}}
{{DEFAULTSORT:えすえいひ}}
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