大口玲子
概要
東京都大田区出身。東京都立日比谷高等学校、早稲田大学第一文学部日本文学専修卒業。高校時代から短歌を作り始め、朝日歌壇に投稿。1988年(昭和63年)には高校生歌人として「鳩よ!」で特集を組まれている。佐佐木幸綱に師事。1998年(平成10年)、「ナショナリズムの夕立」で第44回角川短歌賞受賞。
本業である日本語教師としての立場から、国家や異文化に目を向けた知的な作風が特徴。俵万智は自身のエッセイにて、第一歌集「海量」を「20代にしては恋の歌が少ない」と評している。第二歌集「東北」以降は結婚によって移り住んだ東北地方の風土が作風に大きく影響を落としている。
宮城県仙台市に夫と3歳の息子と家族3人で住んでいたが、2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による東京電力福島第一原子力発電所事故を受け、同年6月に夫を仙台に残して息子と2人で宮崎県宮崎市に移住した[1][2]。
受賞歴
著書
歌集
- 第一歌集『海量(ハイリャン)』(1998・雁書館)
- 第二歌集『東北』(2002・雁書館)
- 第三歌集『ひたかみ』(2005年・雁書館)
- 『大口玲子歌集 海量/東北』(2003・雁書館)
- 『セレクション歌人 大口玲子集』(2008・邑書林)
脚注
関連項目
- 仙台の著名人一覧#仙台在住の文人(再掲)
- 俵万智(震災後、仙台から石垣島に移住)