酸素は原子番号が8の非金属元素で、元素記号は O である。周期表では第16族元素(カルコゲン)および第2周期元素に属し、電気陰性度が大きいため反応性に富み他のほとんどの元素と化合物(特に酸化物)を作る。標準状態では2個の酸素原子が二重結合した無味無臭無色透明の二原子分子である酸素分子 O2 として存在する。宇宙では水素、ヘリウムに次いで3番目に多くの質量を占め、ケイ素量を106とした際の比率は 2.38 × 107 である。地球地殻の元素では質量が最も多く、47%が酸素である。気体の酸素分子は大気の体積の20.95%、質量で23%を占める。
スウェーデンの薬剤師、シェーレによって1771年に発見されたが、すぐには発表されず、1774年にプリーストリーが独立に発見したあとに広く知られるようになった。
マリ・キュリー(1867年–1934年)は、現在のポーランド出身の物理学者・化学者である。ワルシャワに生まれる。キュリー夫人として広く知られる。放射線の研究で、1903年のノーベル物理学賞、1911年のノーベル化学賞を受賞し、パリ大学初の女性教授職に就任した。放射能という用語は彼女の発案による。
生誕時の名前はマリア・サロメ・スクウォドフスカ。父ブワディスカ・スクウォドフスキは下級貴族階級出身で、帝政ロシアによって研究や教壇に立つことを制限されるまではペテルブルク大学で数学と物理の教鞭を執った科学者であった。母ブロニスワバ・ボグスカも下級貴族階級出身で、女学校の校長を勤める教育者だった。