「脊椎側彎症」の版間の差分
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脊椎とは、正常な状態であればまっすぐに伸びているものであるが、この病気の場合には、側方(横方向)に湾曲していたり、脊椎がねじれている。痛みを伴うことは稀なため初期における発見は難しく、ある程度成長してしまってから気がつく場合が多い。肩やウェストの高さが左右で違うなどの外見上の問題の他、高度の湾曲になると、腰背部痛に加え[[胸]]の圧迫と変形による[[呼吸器]]障害・[[循環器]]障害など内臓にも影響を及ぼしたり、皮下脂肪型[[肥満]]の女児でもなりやすい。 |
脊椎とは、正常な状態であればまっすぐに伸びているものであるが、この病気の場合には、側方(横方向)に湾曲していたり、脊椎がねじれている。痛みを伴うことは稀なため初期における発見は難しく、ある程度成長してしまってから気がつく場合が多い。肩やウェストの高さが左右で違うなどの外見上の問題の他、高度の湾曲になると、腰背部痛に加え[[胸]]の圧迫と変形による[[呼吸器]]障害・[[循環器]]障害など内臓にも影響を及ぼしたり、皮下脂肪型[[肥満]]の女児でもなりやすい。 |
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日本では |
日本では[[1980年]](昭和55年)年頃より小学5年生や中学1年生を対象にした[[モアレ検査]]による検診が普及し、早期発見が可能になった。およそ1:7の割合で、女子に多く発症する。 |
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== 原因 == |
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2012年7月18日 (水) 10:07時点における版
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脊椎側湾症(せきついそくわんしょう)とは、脊椎(背骨)が側方に湾曲する病気である。「脊柱側湾症」(せきちゅう-)や、「側彎」表記も多く見られる。
側方への湾曲以外に、前後に湾曲した後彎症もある。
概要
脊椎とは、正常な状態であればまっすぐに伸びているものであるが、この病気の場合には、側方(横方向)に湾曲していたり、脊椎がねじれている。痛みを伴うことは稀なため初期における発見は難しく、ある程度成長してしまってから気がつく場合が多い。肩やウェストの高さが左右で違うなどの外見上の問題の他、高度の湾曲になると、腰背部痛に加え胸の圧迫と変形による呼吸器障害・循環器障害など内臓にも影響を及ぼしたり、皮下脂肪型肥満の女児でもなりやすい。
日本では1980年(昭和55年)年頃より小学5年生や中学1年生を対象にしたモアレ検査による検診が普及し、早期発見が可能になった。およそ1:7の割合で、女子に多く発症する。
原因
原因の分からない「特発性側湾症」が大部分を占めている。発症時期により、
- 乳幼児側湾症
- 学童期側湾症
- 思春期側湾症
に細分され、10代初期に発症する思春期側湾症が最も多い。
原因の特定ができているものとして、
- 先天性側湾症 - 先天的または発育段階に生じた脊椎の異常による発症
- 神経原性側湾症 - 脳や脊髄の異常による発症
- 筋原性側湾症 - 筋肉の異常により正常な姿勢を保てないことによる発症
- 間葉性側湾症 - マルファン症候群にみられる
- 神経線維腫症
- 外傷性側弯症
があげられる。
治療
湾曲の大きさ(コブ角/Cobb angle)を測り、おおむね
- 軽度(30度未満)
- 中度(30度以上50度未満)
- 高度(50度以上)
に分類され、定期的なレントゲン撮影による経過観察の他、25度以上では装具(コルセット)による維持療法、さらに高度では手術をすることとなる。手術ではスクリューやロッドを挿入して、脊柱を矯正する。いずれの場合も湾曲が完全になくなる(完治する)ことは無い。
民間療法である整体・カイロプラクティック・ヨガなどで、腰背部痛などが緩和される場合があるものの、側湾角度の改善・完治に関して医学的な根拠は無いとされる。日本側彎症学会も民間療法が無効であるとの立場を取っている。
参考文献
- 千葉一裕・松本守雄編『整形外科専門医になるための診療スタンダード 1.脊椎・脊髄』羊土社(2008年) ISBN 9784758102100
関連項目
外部リンク