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*一千万人の劇場『猫と庄造と二人の女』([[関西テレビ放送]]) |
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**1964年(昭和39年)7月15日 水曜日 21:45-22:45 |
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2018年5月5日 (土) 15:12時点における版
猫と庄造と二人のをんな A Cat, A Man, and Two Women | ||
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著者 | 谷崎潤一郎 | |
イラスト | 装幀・挿絵:安井曾太郎 | |
発行日 | 1937年7月 | |
発行元 | 創元社 | |
ジャンル | 長編小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 上製本 | |
公式サイト | [1] | |
コード | NCID BN15897143 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『猫と庄造と二人のをんな』(ねことしょうぞうとふたりのおんな)は、谷崎潤一郎の長編小説。猫のリリーを中心に、2人の女と1人男の三角関係を描いた物語。
1936年(昭和11年)、雑誌『改造』1月号と7月号に掲載された[1][2]。単行本は1937年(昭和12年)7月に創元社より刊行された[3]
あらすじ
庄造の前妻・品子は現在の妻・福子に対し、雌猫のリリーを譲って欲しいという手紙を出した。福子は夫の庄造に「譲ってあげなさい」と言うが、彼にはそういう意志は無い。福子は自分以上にリリーが夫に大事にされている状況に耐えられなかったのだ。夫婦喧嘩の末に庄造は猫を品子に譲る事に同意する。
リリーは以前にも他人に譲られた事があったが、その時も自らの意志でリリーは庄造のもとに戻って来たので、彼は今回もそうなるだろうと期待したのだ。リリーが品子の所に移って、庄造は雌猫を思い出しては懐かしんだ。リリーは品子になつかず、彼女の思った通りに動いてくれない。猫の面倒を診る事がこんなに大変だとは彼女にしてみれば予想外だった。結局3人とも生活を雌猫によって振り回されていたのだった。
登場人物
- リリー
- 庄造が溺愛している雌猫。
- 庄造
- 荒物屋。仕事に対するやる気が無い。
- 福子
- 庄造の妻。2人は、いとこ同士に当たる。夫を雌猫のリリーに奪われているという理由でリリーに嫉妬している。
- 品子
- 庄造の前妻。姑のおりんによって追い出された。
- おりん
- 庄造の母親。彼を自分の意のままに操っている。品子とは仲が悪かった。
映画化
1956年公開。製作は東京映画、配給は東宝。キネマ旬報ベストテン第4位。
かつて会員制ビデオ販売機構キネマ倶楽部から「日本映画傑作全集」としてVHSが発売されていた。
- スタッフ
- キャスト
- 庄造:森繁久彌
- 福子:香川京子
- 晶子:山田五十鈴
- おりん:浪花千栄子
- 煙草屋の女将:萬代峰子
- 城川夫人:三好栄子
- 初子:南悠子
- 木下:芦乃家雁玉
- 萩村:田中春男
- 添山:山茶花究
- 国粋堂:横山エンタツ
- 多美子:環三千代
- 魚屋鯵のとれとれ:谷晃
テレビドラマ化
脚注
- ^ 「古典回帰の時代」(アルバム谷崎 1985, pp. 65–77)
- ^ 「谷崎潤一郎年譜」(夢ムック 2015, pp. 262–271)
- ^ 「主要著作目録」(アルバム谷崎 1985, p. 111)
参考文献
- 谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のおんな』(改)新潮文庫、2012年6月。ISBN 978-4-10-100505-8。 初版1951年8月
- 笠原伸夫 編『新潮日本文学アルバム7 谷崎潤一郎』新潮社、1985年1月。ISBN 978-4-10-620607-8。
- 『文藝別冊 谷崎潤一郎――没後五十年、文学の奇蹟』河出書房新社〈KAWADE夢ムック〉、2015年2月。ISBN 978-4309978550。
外部リンク
- 御所坊 「猫と庄造と二人のをんな」に登場する有馬温泉の旅館