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==特徴==
==特徴==

2021年8月18日 (水) 08:51時点における版

ウバユリ
Cardiocrinum cordatum
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: ユリ目 Liliales
: ユリ科 Liliaceae
: ウバユリ属 Cardiocrinum
: ウバユリ C. cordatum
学名
Cardiocrinum cordatum (Thunb.) Makino
シノニム

Lilium cordatum (Thunb.) Koidz.

和名
ウバユリ
英名
Heartleaf lily[1]

ウバユリ(姥百合、蕎麦葉貝母[2]、学名:Cardiocrinum cordatum)はユリ科ウバユリ属多年草。山地の森林に多く自生する。ユリに似た花をつけるが、葉は大きく異なる。

特徴

地下には、葉柄の下部がふくらんだ鱗茎(球根)をもつ。根は、茎の下部から多数出る。輪生状に5-6枚の葉をつける。葉は、長さ15-25cmで、網状の脈があり、縦に巻いているものが次第に開き、ハート形のような卵状心形になる。葉には長い柄があり、基部は太くなる。若い苗は根出葉だけだが、鱗茎が大きくなると、直立する高さ50-100cmの茎が伸びる。茎は中空で無毛。花をつける頃になると元の鱗茎は無くなり、新しい鱗茎ができる。は緑白色で、長さ12-17cmの細長い花びらがやや不規則に並ぶ。。花期は7-8月であり、茎の上部に横向きの花をつける。長さ4-5cmで楕円形の果実をつける。扁平な種子には広い膜があり、長さ11-13mmの鈍3角形になる[1][3]。花が満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため、歯(葉)のない「姥」にたとえて名づけられた[1]

画像

分布と分類

関東地方以西から四国・九州に分布する。中部地方以北・樺太・千島には大型の変種オオウバユリC. cordatum var. glehnii )が分布する。

脚注

  1. ^ a b c 原色日本植物図鑑 草本編III (1964)
  2. ^ うばゆり | 言葉 | 漢字ペディア”. www.kanjipedia.jp. 2021年8月18日閲覧。
  3. ^ 山に咲く花(1996)

参考文献

  • 北村四郎村田源小山鐵夫『原色日本植物図鑑 草本編』 III(改訂46刷)、保育社、1964年、126頁。ISBN 9784-586-30017-4 
  • 畔上能力、菱山忠三郎・西田尚道『山に咲く花』山と渓谷社〈山渓ハンディ図鑑〉、1996年、458頁。ISBN 978-4-6350-7002-7