コンテンツにスキップ

FreeBSD

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。220.157.165.135 (会話) による 2005年9月18日 (日) 01:39個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎歴史)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

FreeBSD(ふりーびーえすでぃー)とはUNIXに似たオープンソースオペレーティングシステムである。

歴史

1991年、William Jolitzによって4.3BSD Net/2をベースとしたオペレーティングシステム386BSDが発表された。 しかし公開後の開発が停滞したため、386BSDのユーザらは「Unofficial 386BSD Patchkit」を製作し、バグの対応などを行っていた。その後386BSDは、ほぼ1年にわたって放っておかれ、やがてパッチキットの量は膨大になってしまった。 そこで、386BSDのユーザらは「386BSDの開発の手助けのため」、パッチキットを適用させた状態の「クリーンナップ」スナップショットの製作プロジェクトを進めた。 しかし、Jolitzがこのプロジェクトの受け入れを拒否したことにより、プロジェクトは路線変更を余儀なくされた。結局、パッチキットの最後の取りまとめ役であったNate Williams、Rod Grimes、Jordan K. Hubbardらは、自分達で新しいオペレーティングシステムの開発を行う事を決意し、1993年にFreeBSDプロジェクトをスタートさせた。ちなみに、「FreeBSD」という名前はDavid Greenmanによって考案されたものである。

FreeBSDは4.3BSD Net/2をベースに開発が行われ、1993年12月には最初のリリースであるFreeBSD 1.0が、そして、1994年5月にはFreeBSD 1.1がリリースされた。 しかしこの後、当時UNIXのソースコードの権利をもっていたNovell社とカリフォルニア大学バークレー校との長期に渡った訴訟の和解が成立し、4.3BSD Net/2UNIXのライセンスに抵触する部分があることが正式に認められた。そのため、FreeBSDはそのまま開発を続けることが不可能となり、1994年7月にリリースされたFreeBSD 1.1.5.1を最後に4.3BSD Net/2をベースにした開発を停止した。

FreeBSDプロジェクトは、UNIXのライセンスに抵触していないことが公式に宣言された4.4BSD-Liteを基にしてFreeBSDの開発を再開した。 再開後の最初のリリースであるFreeBSD 2.0は1994年11月に発表され、 その後、FreeBSDは順調に発展を続けている。

2005年5月時点での最新リリースはFreeBSD 5.4-RELEASEである。

またFreeBSDの1CD版(LiveCD版)としてFreeSBIEプロジェクトがある。

関連項目

外部リンク