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サクディナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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サクディナーศักดินา)はタイの過去に存在したの封建制に似た制度。ナカリンタラーティラートによって制定され、トライローカナートによって確立された。長く国内の基本的な土地システムとして機能したが、ラーマ5世時代以降にはチャクリー改革によってその重要性はなくなり、1932年タイ民主革命の時に廃止された。

語源はサンスクリット語の「シャクティ」に由来する「サクディ」と、純タイ語の語彙「ナー」からなり、田園権を意味する。

この法律の性格は、まず貴賤の差別化し身分を定めた上で、領内のすべての「土地は王の所有物である」とし、その上でその人の身分に合わせて王が“貸す”土地(主に田園)の広さを定めたものである。この他にも、この「貸し出された」土地にあわせて、刑罰や罰金の重さなども定められた。

土地の所有はたとえば、大臣なら10000ライ(広さの単位)となっている。プライ(自由民)やタート(奴隷)にも与えられ、平民なら25ライ、奴隷なら5ライとなっていた。ただし、これは実質上は開墾できる土地の制限であって、実際に「貸し出された」土地をフルに活用していたわけではない。

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