コンテンツにスキップ

SMAP解散騒動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。218.229.202.130 (会話) による 2016年12月3日 (土) 15:05個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

SMAP解散騒動(スマップかいさんそうどう)では、2016年日本芸能事務所ジャニーズ事務所に所属する男性アイドルグループSMAP解散が決定した事象と、それを巡る社会の動きを取り扱う。

概要

SMAPは、中居正広木村拓哉稲垣吾郎草彅剛香取慎吾の5人からなるアイドルグループで、1990年代後半から日本の芸能界の第一線で活躍し、老若男女から幅広い支持を得ていた。また、ジャニーズ事務所もSMAPを筆頭に数多くの人気アイドルグループを擁し、2000年代半ばから男性アイドル界がジャニーズの寡占状態となるなど、日本の芸能界で確固たる地位を築いていた。

2016年に解散の危機が報じられると、紆余曲折を経て同年末の解散に至るまで、メンバー及び事務所の一挙手一投足がメディアで連日報じられ、ファンによる大規模なCD購買運動や、ネットにおける事務所および一部のメンバーに対する大規模なバッシングなど、メンバー及び事務所の影響力の大きさが改めて可視化されることとなった。また、騒動にからめた様々な社会評論も行われている。

経緯

解散危機の発覚まで

ジャニーズ事務所は、副社長メリー喜多川と社長ジャニー喜多川の姉弟によって設立された。業務形態は、ジャニーがアイドルのプロデュースを、メリーが事務やメディア対応などをそれぞれ分担しており、この基本型は二人の最晩年まで変わっていなかった。ジャニーズ事務所は1980年代にたのきんトリオ光GENJIなどのヒットで成功を修めるが、1990年頃に音楽業界・テレビ業界の転換期が訪れ、バンドブームの到来、テレビ歌番組に出ない実力派アーティストの台頭、テレビ番組に出ないことがカッコイイという風潮も生まれ各局の歌番組は視聴率に苦しみ軒並み終わりを告げる。この結果歌番組こそが顔を売る一番の宣伝になっていたアイドル業界そのものが氷河期に入るとともにジャニーズの勢いにも陰りが見え、弱小事務所へと転落まっしぐらかと思われた[1]。SMAPも1991年にデビューした当時は全く売れずに放っておかれた。当時事務職をしていた飯島三智はこれを見かねて、自分がSMAPの世話をすると志願、マネージャーへ転属する。飯島はそれまでのアイドル界では畑違いと見られていたバラエティや主演・主要役以外でのドラマにも積極的にメンバーを進出させて、世間の認知度が上がり結果本業のアイドル業でも成功をおさめ見事SMAPを大スター(ビッグアイドル)に押し上げた[2]。ジャニーズも後輩タレントを同様の手法で売り出してヒットを連発させて息を吹き返し、業界最大手に上り詰めた。さらに、飯島の手法によりアイドルの守備領域が広がるなど、芸能界のアイドル観を根本から変えるまでに至った[3]

メリー、ジャニー姉弟は飯島を事務所の恩人として厚遇し、いずれ二人の後を継ぐ副社長藤島ジュリー景子(メリーの一人娘)の代でも飯島は大番頭としてジュリーを支え、ジャニーズは安泰と思われていた。ジュリーと飯島の仲も非常に良好であり、ジュリーは飯島を頼りにしていた[4]。しかし年を経るにつれて、メリーが飯島に警戒感を抱くようになる。それは、ジュリーと飯島のタレントマネジメント能力に明らかな差があったためである。ジュリーは飯島の手法をまねてTOKIOなど後輩グループのマネジメントを行っていたが、実質他のスタッフに任せきりで、タレントや仕事先の人望も飯島に対する全てにおいてそれに劣り、さらにどのグループもSMAPの人気を中々越えることができなかった(2008年に嵐が大ブレークするまでは、名実ともにSMAPの1枚看板体制であった)[5]。メリーは娘の将来を案じ、次第に飯島を危険視するようになっていく。不穏な空気を察知したジャニーは、子会社ジェイ・ドリームを作って飯島に経営を委ね、飯島がメリーを気兼ねせずに仕事ができる環境を整え、両者の関係の軟化を図った[6]。さらに、2010年にKAT-TUNのマネジメントを飯島に移管したのを皮切りに、若手グループを次々と飯島にゆだねた[7]。然し、メリーの目には飯島がジャニーの権威を嵩に着て権力を伸ばしているようにしか見えず、猜疑心はさらに激化した。やがて、テレビ番組でもジュリー管轄のタレントと飯島管轄のタレントとの共演が原則ご法度になるなど、事務所の活動に大きな影響が出る事態に至ったといわれている[8]

決定的な亀裂が生まれたのは、2015年1月の『週刊文春』のメリーに対するインタビューであるとされ、ジャニーズは芸能界で実権を握って以降、タレントの番組出演やカレンダー販売などの利権をばらまくことによって自己に不利益な報道をしないよう仕向けていたが、週刊文春は、ジャニーズのメディアコントロールの傘下に組み込まれていない数少ないメディアであった。インタビューで記者がジュリーと飯島との派閥争いについて話を向けると、メリーは激高、その場に飯島を呼び出して叱責し、SMAPを連れて事務所を離れるよう問答無用で命じた[9][10][11]。ジャニーは当然飯島とSMAPの離脱には反対であったが、メリーの不信感は自身にも向かっていたため慰留を断念したという。

その他、2015年のNHK第66回NHK紅白歌合戦』の司会選考を巡って、飯島がNHKに対して独自交渉で同紅白の司会(白組司会・総合司会)にSMAPもしくは木村をごり押ししたため」とする報道もなされた[注 1][注 2][12][注 3][注 4]

飯島とSMAPは2016年9月の契約更新時期を以って事務所を退社することとなり、ケイダッシュへの移籍話がまとままったとされ、関連作品やグループ名の使用権、コンサートの興行権などの利益配分などの交渉を双方の弁護士が進めるまでに至っていた[13]。ところが12月、メリーが突如ヒステリー状態に陥り、それまでの交渉を無視して、興行権を全て寄こすよう要求し始めた。飯島が交渉をやり直そうとするも、メリーは独立断固阻止で動かなかった。すると木村が突如、「事務所に残留する」と表明した。木村は特に妻の工藤静香との関係で、メンバーの中では一番メリーと親しく、家族ぐるみでの付き合いがあったため、一連のどんでん返しはメリーと木村が最初から示し合わせていたのではないか、という想像がある[14]。ケイダッシュも事態の成り行きを警戒して受け入れを凍結したため、飯島とメンバー4人は身動きが取れなくなってしまったといわれている。

解散危機の勃発と一旦の収束

2016年1月、『週刊新潮』にこの騒動が掲載されることが決まり、1月21日号は14日発売で、新潮はこの前の12日にジャニーズに確認の取材を行った。日刊スポーツスポーツニッポンに、

  • 飯島が2月に退社する
  • 木村を除く4人が飯島に従い事務所を離脱する
  • SMAPは解散する

という内容の記事が掲載され、[15]未明に両紙の電子版が速報を流すと[16][17]他の各メディアは騒然となり、普段は芸能ネタを流さないNHKまでが『NHKニュースおはよう日本』で報じる事態となった[18]

午後になって、ジャニーズ事務所から公式コメントが発表された。

この度、一部報道機関により、SMAPの一部メンバーの独立問題と担当マネージャーの取締役辞任等に関する報道がなされました。
たしかに、この件について協議・交渉がなされている事実は存しますが、そのような状況下であるため、詳細についてのお問い合わせにはお答えできませんので、宜しくご理解の程お願い申し上げます。

ジャニーズ事務所は従来の方針の通り、SMAPを解散させて4人を干し、木村一人をソロでプッシュさせる心づもりであったとも報道されており、翌14日の各紙およびテレビは、飯島とメンバー4人が独立を画策、頓挫したもので、元の鞘に収まるのは絶望的、という筋書きで概ね一致していたといわれ、[19][10]この日は草彅が主演ドラマ『スペシャリスト』の宣伝のためテレビ朝日のワイドショーを梯子することになっていたが、全番組、草彅の前では解散の件について一切口にしなかった[20]

しかし、同14日発売の週刊新潮21日号は、メリーが飯島を追いだした顛末を克明に記していた。また、一部のジャニーズに靡かないメディアやインターネットの暴露サイトなどではジャニーズ事務所の悪質さは公然の秘密となっており、ジャニーズ事務所には抗議の電話が殺到した[21]。そこで事務所は軌道修正を図る。15日以降、4人が独立画策を後悔しているとの記事を書かせ、さらに木村に4人に助け船を出す役回りにした。4人に自ら非を認めさせることで4人への同情心を弱め、同時に木村の度量の広さを印象付けようとしたのである[22]。だがメリーの錯乱は収まらず、担当記者に電話をかけまくっては飯島やメンバー4人のスキャンダルをまくしたてるという状況が続いた。メリーの暴走に対して匙を投げていたジャニーが助け船を出し、17日深夜に4人と面会、謝罪した4人をその場で労わった[23]。しかし、メリーは顔を出さなかった。翌18日は『SMAP×SMAP』の放送日であった。ここで、番組の枠を借用してメンバー5人による謝罪のメッセージを流し、メリーの許しを請うことが決まったという[24]

18日の番組は前座番組のドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の初回拡大放送のため15分遅れて22時15分からスタートした。まず番組はSMAPの代表曲「世界に一つだけの花」をバックにした映像とファンのメッセージ(朗読:西山喜久恵フジテレビアナウンサー)が流れたあとの22時19分、5人の姿が映し出された[25]。黒いカーテンの前にスーツ姿の5人が左から中居、草彅、木村、稲垣、香取の順に並び、それぞれが視聴者にメッセージを述べる形で進んだ[26][27]

発言内容は以下の通り。

木村拓哉
「今日は、2016年1月18日です。
先週から我々SMAPのことで世間をお騒がせしました。
そしてたくさんの方々に、たくさんのご心配とご迷惑をおかけしました。
このままの状態だと、SMAPが空中分解になりかねない状態だと思いましたので、
今日は自分たち5人が、しっかり顔をそろえて、みなさんに報告することが何よりも、
大切だと思いましたので、本当に勝手だったのですが、
このような時間をいただきました。」
稲垣吾郎
「この度は 僕たちのことでお騒がせしてしまったこと、
申し訳なく思っております。
これからの自分たちの姿を見ていただき、そして、応援していただけるように、
精一杯がんばっていきますので、これからもよろしくお願いいたします。」
香取慎吾
「本当にたくさんの方々に心配をかけてしまい、そして不安にさせてしまい、
本当に申し訳ございませんでした。
皆さまと一緒にまた、今日からいっぱい笑顔を作っていきたいと思っています。
よろしくお願いします。」
中居正広
「今回の件で、
SMAPがどれだけ皆さんに支えていただいているのかということを
改めて強く感じました。本当に申し訳ございませんでした。
これからも、よろしくお願いいたします。」
草彅剛
「皆さんの言葉で、気づいたこともたくさんありました。本当に感謝しています。
今回、ジャニーさんに謝る機会を木村君が作ってくれて、
今、僕らはここに立ててます。
5人でここに集まれたことを安心しています。」
木村拓哉
「最後に、これから自分たちは、何があっても前を見て、
ただ前を見て進みたいと思いますので、皆さん、よろしくお願いいたします。」

このメッセージの最後にあたる22時22分には、瞬間最高視聴率37.2%(ビデオリサーチ調べ)という高視聴率を記録した[25]。またこの日放送分の平均視聴率は、フジテレビで31.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)、関西テレビで29.7%(ビデオリサーチ調べ、関西地区・世帯)をそれぞれ記録した[28]。またこの様子は裏番組報道ステーション』(テレビ朝日系)や直後に放送された『NEWS ZERO』(日本テレビ系)といったニュース番組において速報扱いで報道されたほか、翌日の朝刊(スポーツ紙・一般紙)をはじめ、フジテレビ系列はもちろんのこと他局のワイドショーや報道・情報番組などでも映像が提供され、繰り返し取り上げられた。特に、フジテレビは翌日の『めざましテレビ』、『とくダネ!』、『ノンストップ!』などといった情報番組ならびにワイドショーにおいて、謝罪会見直前のスタジオ入りの様子から撮影したVTRを放送[29]。なお、『サンデージャポン』(TBS系)ではその会見の映像を一切使わず、スタッフがSMAPメンバーに扮し再現VTRを作成したが、木村役のスタッフがスキンヘッドであるなど、クオリティがあまりにも低く、出演者や視聴者の笑いを誘うこととなり、出演者もこれにツッコミを入れる場面があった。当然視聴者・ファンからは批判の意見もあったものの、「これは色々とグッジョブ」「再現ビデオで半分は笑わせにいってる感じがよい」といったお笑いとして好意的な反応もみられていた[30]

5人の生出演パートでは、立ち位置や発言内容、衣装(木村は白系ネクタイ、他4人は黒系ネクタイ)の差などが木村と他の4人との間に意図的に差をつける演出であり、またメンバーが虚ろな表情であったことから[27][31]、フジテレビやジャニーズ事務所に対し「ジャニーズがメンバーを無理やり謝罪させた」「公開いじめだ」といった批判の声が多く上がった。放送倫理・番組向上機構(BPO)は2016年1月中にメール・電話・FAX・郵便などで寄せられた意見が4,847件あり、前月と比較して3,645件増加したと発表[32]。このうちおよそ2,800件が会見に抗議する内容であったと発表している。会見の放送直後、BPOの公式サイトにはアクセスが集中したとみられ、一時的に繋がりにくい状態となった[33]

この『スマスマ』の生謝罪について、歌手の和田アキ子は、自身が司会を務める『アッコにおまかせ!』(TBS系)で、「観たけど、なんで謝罪しないといけないのか。誰に対して謝っているのかも、ファンに対して心配かけたことなのか、わからない。結局何が言いたくて、結局何だったのか」と首を傾げ、疑問のコメントをした[34]

大手メディアの間ではこのメッセージの発表をもって独立騒動にけりがついたこととされたが、事務所も週刊文春、週刊新潮に対して早急に抑えに出て、21日発売の両誌はいずれも事務所の意向に沿った内容の紙面になった。特に週刊新潮におけるメリーのインタビューでは、木村を別格で押し立てていくというメリーの構とされるものが報じられた[35]。22日、騒動後最初のスマスマ収録後に事務所の先輩、後輩タレントとの食事会が行われ、騒動は一応終結した。飯島は独立騒動の責任を一身に背負い[36]、単独で事務所を退社し、芸能界を去った。メディアは丁度同時期にスキャンダルが発覚したベッキーを執拗にバッシングすることで世間の目をそらした[37]。飯島が事務所から去ったことにより、派閥と呼ばれた物は一蹴され、ジュリー管轄一本化された。これにより、嵐らの今まで共演することの少なかった後輩の共演説もあったが、木村以外の4人は独立を企て主導したとして解散が発表されるまで共演することはなかった(現在に至るまで未だに共演すら果たしていない)。さらに、飯島がSMAPの他にマネジメントをしていたKis-My-Ft2の大手アミューズメントパークのイメージキャラクターの就任が白紙に。さらに、中居がプロデュースしている同グループ派生ユニット舞祭組のアルバムの発売も白紙になった(前年に同グループのツアーに登場していた中居が発売するとも言及していた)。

なお、中居は解散決定前に放送されたフジテレビ系『FNS27時間テレビフェスティバル!』内「さんま・中居の今夜も眠れない」で「いろんなことはありましたよ。バタバタはしましたが、円滑にいってますから」「僕ら5人は派閥もなんもない。敏感になりすぎですよ」と上述の事務所・派閥がらみの報道を否定する趣旨の発言をしている[38]

同年、2月に行われた『東京スポーツ映画大賞』にて、例年審査委員長を務めているお笑いタレントのビートたけしは、「特別話題賞」にSMAPを選出した。その授賞理由について、たけしは授賞理由として「これほど日本の芸能界が騒いだことない」と騒動について言及し、「30何年前、ジャニーズのタレントがバラエティに入ってきたら大変なことになる」と、SMAPが先陣を切ったアイドルのバラエティ進出を予言していたと発言。最後には「つぶそうと思ったがつぶされた」と語って笑いをとった。たけしはさらに「元会社がなくなっちゃたら、相当な実力がないとつらい。SMAPという帰る場所があり、各自ドラマやったり個人活動をする。SMAPという元を大切にした方が無難」と、SMAPは解散すべきではないと発言した。[39]

SMAPとしての活動の低下

5月5日、ジャニーが自身プロデュースの舞台「ジャニーズ・フューチャー・ワールド from 帝劇 to 博多」の説明会の席で、初めてこの騒動について公にコメント、SMAPの解散を完全否定した[40]。さらに翌6月には、ジャニーズファミリークラブの会員宛に送られた会報で騒動や謝罪会見に対するメンバー5人の言葉を掲載し、解散が否定された[41]

しかし、公の「騒動終結」後も、飯島が去ったことでこれまで同様のマネジメントに戻らず、事務所との溝は埋まることがなかった。飯島が去り、従来全て行ってきたSMAPに関する新規のCM・ドラマ・映画・バラエティー多岐に渡る物全て飯島が窓口になっていたため、現状ある仕事しかこなせず、新規の仕事が減っていってしまう。2014年に就任したユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の初代大使や、2012年以降、恒例化していたセブン・イレブンと「BISTRO SMAP」のコラボも行われず、SMAP全員で出演するCMがいずれも年度末の3月で契約満了という形で終了。ジャニーズ事務所のサイトから削除という形で全て無くなってしまう。その他にも個人のCMも影響を受けて、木村以外の4人のCMは契約期間満了という形で次々と終了していった。唯一の5人そろっての仕事であるスマスマ収録は無観客で行われるなど通常とは異なる状況が続いた。また、年末年始や改編期の特番以外は休止も少なかった(稲垣・草彅の不祥事の際も特別編として残りのメンバーで復活まで繋いでいた)が、騒動後は『SMAP×SMAP PRESENTS 〜』と題した、メンバーが全員揃って出演しない特別編や『中居正広のこうして私はやっちゃいました! 神センス☆塩センス!』など、特別番組も放送する週も増え、月に数回休止することも増えた。騒動前は、ビストロとコント・コーナー→歌の構成で放送していたが、現在はビストロと歌のコーナーが主になっており、過去の名場面や映像を流す回もある。

また音楽活動も、既に出演が決まっていた『震災から5年 "明日へ"コンサート』(NHK、3月12日生放送)以外一切なく、『音楽の日』(TBS系、7月16日生放送)[注 5]や『2016 FNSうたの夏まつり 〜海の日スペシャル〜』(フジテレビ系、7月18日生放送)[注 6]30周年記念特別番組 MUSIC STATION ウルトラFES』(テレビ朝日系、9月19日生放送)などこれまで出演していた音楽特番も一切出演しなかった[42][43][44]。これまで出演歴のなかった『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系、7月2日生放送)にも出演オファーがあったが、辞退したとされる[45][46]

現在、SMAPのメンバー5人全員で歌を披露する場は唯一のレギュラー番組『スマスマ』のみという状態になっている[注 7]。新曲発表や25周年のツアーの予定も一切公表されなかった。

正式な解散発表

8月14日午前1時ごろ、事務所からFAXでメディア各社へSMAP解散のリリースが送られ[47]、テレビ各局では速報扱いで報道[48]。これを受けNHKでは総合テレビにて『リオデジャネイロオリンピック「男子テニス・準決勝」』(アンディ・マリー vs 錦織圭)を中継中の1時18分、「人気アイドルグループSMAP 12月31日で解散、事務所が発表」という速報テロップを用いてSMAP解散の第一報を伝え、試合終了後の1時38分には五輪中継を中断し約2分間の臨時ニュースで報道されたほか[49]、TBS・フジテレビ・日本テレビも1時すぎより順次速報テロップや深夜のニュースにおいて速報扱いでSMAP解散を報道した。一方で、第一報が伝えられる直前まで香取が司会を務める『SmaSTATION!!』を放送していたテレビ朝日とテレビ東京では速報は流されなかった[48]。FAXの内容は「8月10日、木村を除く4人のメンバーが事務所を訪れ、解散を申し出た[注 8]。リーダーの中居は『当面の活動休止』という形にする意思であったが、残りの3人が休止よりも解散を選んだ」というものだった。

また、同時に解散についてのメンバーのコメントも発表された[50]

中居正広
「ファンの皆様、関係各位の皆様、我々SMAPが解散する事をご報告させて頂きます。ご迷惑をお掛けしました。ご心配をお掛けしました。お世話にもなりました。このような結果に至った事をお許しください。申し訳…ありませんでした…」
木村拓哉
「この度の『グループ解散』に関して、正直なところ本当に無念です。でも、25周年のライブもグループ活動も5人揃わなければ何も出来ないので、呑み込むしかないのが現状です。沢山の気持ちで支えて下さったファンの方々、スタッフの皆さんを無視して『解散』という本当に情け無い結果になってしまいました。今は言葉が上手く見つかりません。」
稲垣吾郎
「ファンの皆様、スタッフ関係者の皆様、この度はご心配ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ございません。今の状況で五人での活動は難しいと思い、辛い決断ではありますが『解散』という形を取らせて頂く事になりました。どうか僕たちの意思をご理解頂けたらと思います。28年間本当にありがとうございました。」
草彅剛
「この度僕たちSMAPは解散する道を選びました。いつも応援してくれたファンの皆様、支えてくれた関係者の皆様、グループ結成から28年間本当にありがとうございました。今後も精進して参りますので引き続き、温かく見守って頂けると嬉しく思います。」
香取慎吾
「ファンの皆様、そしてスタッフ関係者の皆様。僕らSMAPは解散いたします。応援して下さった沢山の方々に心より感謝申し上げます。そして突然のお知らせとなりましたこと、深くお詫び申し上げます。」

事務所にメンバーが残ったままグループが解散するのは同事務所史上初めて[51]

解散報道をきっかけに、ネット上では事務所へのバッシングが再燃した。

報道直後、メンバーはそれぞれ、自身のラジオ番組で解散について言及した。8月18日文化放送は『稲垣吾郎のSTOP THE SMAP』の同日放送分の冒頭に、稲垣があらためて収録したメッセージを放送[52]。「突然の報告で驚かせてしまって本当に申し訳ございません。稲垣吾郎は、これからも頑張っていきます」とグループの解散を報告し謝罪した[53]。翌8月19日には、TOKYO FMの『木村拓哉のWhat's UP SMAP!』の番組冒頭において、木村が解散についてコメント。「今回はSMAPの件で皆さんにつらい思いをさせてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。(中略)全てのSMAPファンのみんなに、ただただ申し訳ないという気持ちしかありません。本当に、ごめん」と謝罪した[54]8月20日、ニッポン放送の『中居正広のSome girl' SMAP』の番組冒頭にて、中居正広がコメント。「このような結果に至ったことをお許しください。リオ五輪期間中[注 9]の発表は水を差すような時期だった、深くおわび申し上げます。申し訳ございませんでした。」と約90秒に渡って謝罪した[55]8月21日bayfmの『SMAP POWER SPLASH』の番組冒頭にて、草彅が「グループ結成から28年間、本当にありがとうございました」、香取が「応援してくださったたくさんの方々に心より感謝申し上げます」とそれぞれファンに対する感謝の意を述べた[56]

木村と香取の不仲説も大きく取り上げられた一方、後輩の山下智久のコンサートに2人揃って訪れたとの情報もある[57]

『SMAP×SMAP』は、8月15日放送分で冒頭、「昨日、SMAPの活動についての発表がなされましたが、『SMAP×SMAP』の今後の対応につきましては近日中に視聴者の皆様に報告させていただきたいと思います。本日は予定通りの放送内容をお送り致します。」というテロップが全画面・無音で25秒間にわたって表示された[58]17日にフジ・カンテレの連名で報道各社にFAXを提出し、「解散に関する発表を受け、継続不可能と判断」として同番組の年内終了を正式決定したことを発表した[59]。番組終了が正式決定してから初めて放送された8月22日放送分では、冒頭に第1回放送時の「BISTRO SMAP」をはじめ過去の映像を交えながら「世界に一つだけの花」をBGMに「1996年にスタートしたSMAP×SMAPは放送20年を越えることが出来ました。そして、今年の年末をもってファイナルを迎えることになります。最終回まで全力で番組を作ってまいりますので応援よろしくお願いいたします。」というメッセージのテロップが放送され、年末で番組終了する旨を伝えた。

解散日までの動き

「SMAP解散」という言葉はこの年の新語・流行語大賞の候補にノミネートされた[60]。これに対し、フリージャーナリストでタレントのビートたけしは、自身が司会を務める『情報7daysニュースキャスター』(TBSテレビ)の中で「『SMAP解散』ってのは流行語なの?何を考えてこんなことやってんの」と疑問を口にした[61]

また、たけしの発言以降、メディアにおいて同様の意見を述べる者が相次いだ。仮に新語・流行語大賞に選ばれた際には当事者が授賞式に出席しなければいけないこともあり、芸能リポーター駒井千佳子が『おはよう朝日です』(ABC)で、この話題に触れた際には「来るわけないでしょ。彼らが発した言葉じゃないので。」と話し、さらに11月13日放送分の『ワイドナショー』(フジテレビ)でもこの新語・流行語大賞の話題になった際にはワイドナ高校生でお笑いコンビまえだまえだ前田航基が、SMAPの解散について「認めたくない」と話し、「やっぱり、『SMAP解散』とかは嫌だなって。まだ認めたくない感じがあるんで。なんかそれやったら寂しくなるな」と、SMAPの解散について率直な発言を漏らした。出演者が一様に唸る中、それに対し、MCの東野幸治は、SMAPが受賞した場合、誰が授賞式に出席するのかという配慮から、前向きな言葉がおそらく選ばれるだろうと話すなど、「SMAP解散」という言葉に対して新語・流行語大賞にノミネートすることについて、否定的な考え方が多い[62]

上記の意見に対し、「新語・流行語大賞」の選考委員で女優の室井滋は、「"SMAP"という日本を代表するグループ。これに"解散"という言葉がくっつくことで、全国の人が『SMAP解散』というのをすごく口にしたということで、これは無視できない言葉なのではないかという意味合いにおいて、30語の中に選ばれたと思います」と見解を説明。なお、12月1日に新語・流行語大賞のトップテンが発表されたが、『SMAP解散』はトップテンにランクインされなかった[63]

5人での最後のステージにも注目が集まっている。解散コンサートの開催は関係者が否定している[64]。年末に常連で出演していた番組についても、出演の目途は立っていない。『さんま&SMAP!美女と野獣のクリスマススペシャル』(日本テレビ系)について日本テレビ側は9月末の時点で「お話しできるタイミングではない」とコメント[65]。フジテレビ系『2016 FNS歌謡祭』も辞退が濃厚とされる[66]。解散日の『第67回NHK紅白歌合戦』も正規の歌手としては辞退している[67][68]。なお、NHK側は特別枠を含めた出演交渉を継続するとしている[69]。また、出演方法についてはいろいろな案が報じられており『メンバーが顔を合わせない「5元生中継」プラン[70]』や『ジャニーズ事務所の後輩や出演者がメドレーでヒット曲を歌唱、SMAPは過去の映像で登場するというプラン[71]』などが報道されている。また例年、紅白終了直後にフジテレビ系において放送されるジャニーズカウントダウンライブには出演歴がなく、可能性は低いと伝えられている[72]

『SMAP×SMAP』最終回がグループとしての最後の活動になるとの見方がある[73]。スマスマ最終回を紅白の裏番組として放送する案があるとも報じられており[74][75]、その他、SMAPの最後のテレビ出演を巡って各局が争奪戦を繰り広げているとの報道もされている[76]

なお、SMAPでの最後のラストステージの舞台について、ダウンタウン松本人志は自身が出演する『ワイドナショー』(フジテレビ)の11月27日放送分で、「この局(スマスマを放送するフジテレビ)やから言うわけではないですけど」と切り出した上で「『SMAP×SMAP』で有終の美を飾ってほしい」と希望。「やっぱりスタッフの思いとか、いろいろあるでしょうしね。そこでみんなでひとつに。個人的にはそう思います」と付け加え、解散となる12月31日に放送する『第67回NHK紅白歌合戦』ではなく、年内終了が決まっている『SMAP×SMAP』最終回に5人で出演するべきとの考えを示した[77]

そして、同年12月2日に日本テレビが『さんスマ』今年は放送されないことが分かり、同局は、今夏以降、「グループ活動をすることは難しい」と民放音楽特番の出演を辞退しており、厳しい状況を承知の上で、同局は今年も放送するべくオファーしていたが、かなわなかったといい、中居が『ザ!世界仰天ニュース』と『ナカイの窓』、さんまが『踊る!さんま御殿!!』などのレギュラー番組を持ち、同局と関係が深いことから、粘り強く交渉を続けてきたが、「事務所から承諾はもらえなかった」という。「さんスマ」は1995年からスタートし、さんまと5人が恋愛トークを展開したり、SMAPに関する噂を検証したりと、メンバーの素が見える企画が人気で、過去21回の放送での高視聴率を記録してきた番組だったが、これで、2015年の放送分で最後の放送となり、21回の終止符を打った。

これで5人での最後の舞台が、依然出演交渉を継続しており、出演に僅差の可能性がある『第67回NHK紅白歌合戦』か自身の冠番組でもあり、唯一5人で出演する「スマスマ」最終回のみとなった[78]

さらに、騒動後は歌番組の出演も無く、5人で歌う唯一の場スマスマでもSMAPの曲は歌うことは無かったが、スマスマの最終回(12月26日)に歌うラストの曲がSMAPの代表曲でもあり、同年ファンなどの購買運動が盛んに行われた『世界に一つだけの花』を5人だけで同曲を歌い、同曲歌唱の様子は、最終回で流される予定とのこと、その際、約200人のスタッフが見守る中で行われ、5人が「世界に一つだけの花」を熱唱したという。歌い終えると、中居は後ろを向き、約30秒間、肩を震わせて泣き、他の4人も、涙をこらえている様子だったという。収録後はメンバー5人と、スタッフ1人1人が順番に記念撮影。中居がスタッフに話しかけたり、スタッフの肩を抱いたりして盛り上げていたという記事が日刊スポーツで報じられている[79]

解散騒動を受けての反応

元メンバー

元SMAPのメンバーで1996年にSMAPを脱退し、現在はオートレーサーとして活躍している森且行は、1月の騒動時には「ダメです。聞かないでください」とノーコメントを貫いた[80]。8月の解散発表時はオートレースを統括するJKA広報を通じてコメントを発表した。群馬県の伊勢崎オートでSGオートレースグランプリに出場中の森は「この度のSMAP解散報道の件については、私自身も今朝初めて知ったことですので、コメントは差し控えさせていただきます」とした。

ジャニーズ所属タレントの反応

1月の騒動時、8月の解散報道時ともに、ジャニーズ事務所のほかのタレントのコメントが多く見られた。

日本テレビ系『NEWS ZERO』のキャスターを務める櫻井翔)は、『SMAP×SMAP』での謝罪放送の直後の放送において「『このままではSMAPは空中分解になりかねない』という木村さんの言葉に後輩としてはショックを受けました」「メンバーの皆さんが語られていた表情、そして『ただ前を見て進みたい』という言葉が印象に残りました」とコメントした[81]

TBS系『白熱ライブ ビビット』の司会を務める国分太一TOKIO)は、謝罪放送の翌日の同番組において「メンバー一人一人が疲れ切っている感じを受けた。見ていて正直、『よかったですね』とは言えない部分を感じている」とコメント。また自ら所属するTOKIOとも重ね合わせ、「グループをやり続ける難しさがある。TOKIOをやってきて思います」「存続させていくためにはまだまだ時間がかかると個人的には思います」とも発言した[82]

日本テレビ系『news every.』のキャスターを務める小山慶一郎NEWS)は、解散回避を「正直ほっとしました」とコメント。その上で、自らNEWSで何度かのメンバーの脱退を経験していることから「僕もNEWSで(メンバーの)脱退など、幾度も形を変えてきました。グループで芸能活動をしていく上では何度も話し合いが必要になると思います。SMAPのみなさんはまさに今、そういう話し合いをされていると思う」と語った[83]

日本テレビ系『ZIP!』のメインパーソナリティーを務める山口達也(TOKIO)は、騒動に「どうなるかまだ分からない」とコメント。生放送を見ていたという山口は「SMAPの誰かではなく5人が揃って一つの画面の中で1人ずつのコメントを聞けたことに安心はしました」とコメント。続けて「SMAPとTOKIOがデビューした90年代前半というのは本当に歌番組がなくなっていく中で活動をどうやってしていくかということで切磋琢磨しながら続けてきた」とデビュー当時を振り返りながら、「SMAPの活動があったからこそ僕ら後輩が頑張れる。SMAPは僕らの目標でもありました」と語った。「グループというのは、20年以上やっているとやめるのかどうかってたびたび出てくる問題」とも言い、「ファンだけではなく僕らも日本も、全ての人がSMAPの活動を待ってると思う。木村くんが言った『前に進む』っていう形がどうなるかまだ分からないところもたくさんありますけれども、是非これを力に変えて、また大きいグループとして活動してもらいたい、というのが僕の願いです」と最後は笑顔を見せた[84]

テレビ朝日系『週刊ニュースリーダー』のメインキャスターを務める城島茂(TOKIO)は、番組内でSMAP独立騒動の一連の流れが紹介されると、「彼らの声を聞けてよかったなとは単純に思います」とコメント。TOKIOのリーダーという立場から、「僕も同じ事務所で、同じグループのリーダーですが、中居(正広)リーダーがどう思ってるのかというのはメディアを通してからしか分からない。(中居の)電話番号も知ってますよ、正直。でも僕はかけません。そこはグループの長としてしっかりと考えていると思いますし、信じています」と中居の心情を察した。また、連日SMAPについて大きく報じられることについて「木村(拓哉)くんがどう言ったとか、報道を通じてしか分かりませんけど、『もうええんちゃう』って僕は思うんですけどね」とメンバーを思いやり、「グループのメンバー同士にしか分からない絆がある。僕は同じ事務所内の、グループのリーダーとしては見守るしかない」と真剣な表情で締めくくった[85]

以下は、8月の解散発表後のコメント。

日本テレビ系『シューイチ』のレギュラーを務め、現在グループでの活動を休止している中丸雄一KAT-TUN)は、「昨日の夜知って、困惑しています。記事を読むと休止している身で見ると、規模は全く違いますが泣けるなと思います」と目を潤ませながら語った[86]

山口は『ZIP!』にて「TOKIOも解散が出たことはたくさんあります。いいか、悪いかの判断は誰もがしてはいけないと思う」「SMAPが1回無くなってしまいます。メンバーも発言する場が無くてもやもやしているかもしれない。(中略)12月31日までSMAPという形がある以上、応援していきたい」とエールを送った[87]

国分は『ビビット』の中で「1月の騒動から8月15日まで、僕は信じていましたけど、結果、このような発表になって非常に残念、ショックです」とコメントした[88]。同じ『ビビット』では、金曜日のレギュラーコメンテーターを務める加藤シゲアキ(NEWS)もSMAP解散にコメント。「僕がここにいるのもSMAPのおかげだと本当に思っている」「どんなことがあっても先輩に付いて行きたい。先輩を尊敬する気持ちは変わらない」と大先輩に対するリスペクト(敬意)も交えて語った[89]

小山は『news every.』にて、NEWSの経験も絡めて「メンバー間の意思を確認していく中で、グループの継続がどれだけ難しいものかを経験してきました。SMAPの皆さんは話し合いを重ねられてこの決断に至ったと思います」と発言。また「これから個人活動になっても同じ事務所の偉大な先輩であり、夢であり、憧れであることは変わりません。結成から28年もの間、グループとしての道標を示してくださったことは僕にとっては大きな希望です」とコメント[90]

フジテレビ系『めざましテレビ』の木曜レギュラーを務めている伊野尾慧Hey! Say! JUMP)は、「僕も報道を知ってまず最初に驚きが隠せなかった」とコメント、また「物心ついたときからテレビで活躍されていて、歌も大好きで後輩であると同時に1人のファンとして寂しい気持ちですね」と発言[91]

城島は『週刊ニュースリーダー』にて、TOKIOのリーダーとして「正直、ビックリしたというのもあるんですけど、結成して28年、ずっと続けていく難しさというのは絶対あったと思います。僕らもそうですけど」とコメント。中居と木村を「双頭の竜」に例え「そこの部分ではやっぱり最強のグループだった」と評した[92]

生田斗真は、自身の主演舞台の囲み取材の中で、記者からSMAPの解散についての質問が飛ぶと「報道があってから時が止まったよう。少しでも間があると、SMAPのことを考えてしまったりする」と発言[93]

KinKi Kidsの2人は、自身の20周年記念ツアーの初日公演の囲み取材の中で、SMAP解散について言及。堂本光一は「勝手ながら直属の後輩だと思っているので、(解散は)すごく残念です」、堂本剛は「言葉が独り歩きする時代なので、第三者が色々言いすぎると、ご本人たちの本当の心や言葉が消えていく気がする」と前置きした上で、「思うこと、言いたいことはありますけど、弟である僕らはお兄ちゃんが決めたことを、そっと理解するだけ。偉大な先輩のこれからの日々から、いろいろ学ばせてもらおうという思いです」とそれぞれ解散を惜しみ、またその上で光一は「長い間、いろんな分野のパイオニアとしてやってこられた方たちなので、偉大な先輩という意味ではこれからも何も変わらない」と語った[94]

TOKIO松岡昌宏は、自身が主演を務めるテレビ朝日系主演ドラマ『家政夫のミタゾノ』の制作会見に出席し、SMAPの解散について取材陣から聞かれると「1人1人がプロフェッショナルで、ずっと背中を見てきた存在」と回答。さらに「形がなくなっちゃうのは残念ですけど、先輩の背中を、後輩はずっと見ていきます」と話した。[95]

その他芸能人などの反応

SMAPと交流があった芸能人を中心に、楽曲の作曲者や番組の共演者からも様々な反応があった。

SMAPの大ファンであることを公言しており、メンバーの仲の良さなどをラジオやテレビで熱く語ることが多く、それが縁で「We are SMAP!」の作詞も担当した太田光爆笑問題)は、自身がMCを務めるTBS系『サンデージャポン』の中で、同グループが解散することが発表された際にはショックを受けたことを述べ、内情について「本人たちにしかわからないこと」と前置きをし「お互いの意思の疎通ができなくなったものがきっとあったんだろうし、時間を掛けなきゃ解決しない問題ってあるじゃないですか」と理解を示し、メンバー全員を心配する発言をしている[96]。また、ジャニーズ事務所に対し、SMAPのメンバーをフォローしきれなかったと指摘し「ある意味このことはジャニーズ事務所の恥ずかしい部分として記録されちゃうんじゃないかなっていう気はする。もちろんジャニーさんなんかは一生懸命やったんだろうけどさ、フォローしきれなかったっていう罪は大きいかなと思う」といった独自の見解も語っている[97]

『SmaSTATION!!』で香取のアシスタントを務めるテレビ朝日の大下容子アナウンサーは、自身が司会を務める『ワイド!スクランブル』で、解散報道を伝える中で「考えるたびに涙が出てしまいました」と目を潤ませながらコメント。その上で「香取さんは本当にSMAPのことを、本当に大好きで、いろんなSMAPのことを考えてこられていたのを存じ上げている」とパートナーである香取を擁護する発言をしている[98]。SMAPのメンバーとの共演の機会が多く『音楽の日』では中居とともに司会を務めたTBSの安住紳一郎アナウンサーは、自身がDJを務める『安住紳一郎の日曜天国』の解散発表当日放送分の中で、「SMAPが解散することになりました」と、この日未明に発表されたニュースを伝えた。その上で「ずいぶんと仕事をさせていただいたので、私自身もショックなところがあります」とコメントし、この日の1曲目に「夜空ノムコウ」をオンエア[99]

ジャニーズファンでSMAPを長年取材している芸能リポーターの駒井千佳子は、解散に至った経緯や解散をFAXで発表したことなどについて、これまでどんな不祥事があってもメンバー自らの口で釈明していたことを理由に釈然としないといった発言をし、『週刊文春』でSMAP解散の原因として木村拓哉と香取慎吾の関係に触れ、香取が「15年前から確執があった」と証言したと報じたことについて、駒井は香取が10代の時に木村からもらった財布を自分で修理して使い続けていることを指摘し「だとしたら15年前の確執とはなんなのか」と述べ[100]、中居が木村に「口をきくな」と述べたという日刊スポーツの報道についても独自のジャニーズ関係者への取材をもとに否定的な見解を述べている[101]

SMAPとはデビュー当時からの付き合いで数々の番組で共演し、騒動の2カ月くらい前からこの事情を把握していた[102]明石家さんまは、自身がDJを務めるラジオ番組『MBSヤングタウン』(毎日放送)の8月20日放送分において、「こうなるだろうとは思っていたけど。オレは個人的には、これでいいと思いますね。ファンの方は、解散は寂しいと思うけども、あのままの状態ではSMAPは続けても意味がなかったと思うのでね。」とSMAPの解散を肯定し、メンバー・スタッフ全員を気遣う発言をした[103]。なお、解散決定前に放送されたフジテレビ系『FNS27時間テレビフェスティバル!』内「さんま・中居の今夜も眠れない」で、さんまは中居に自身の立場をSMAP派とし、グループの存続を求める発言を述べていたが、解散決定後に放送された『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)8月27日放送分では「派閥でいえば」という前提で木村派であると発言。意見の食い違いに、SMAPファンからは賛否が飛び交った[104][105]。さらに、11月26日に放送された『誰も知らない明石家さんま 初のロングインタビューで解禁!』(日本テレビ系)にて、SMAPに対して伝えたかったことを明かし、その上で「番組って仕事場なんで、"嫌い"も"コイツ合わんな"も、嫌いなままで仕事をする。嫌でも本番だから、ちゃんとプロとしてやるべき」と持論を展開し、「それをSMAPに伝えたかった」と語った[106]

中居正広との親交があり数々の番組で共演した松本人志ダウンタウン)は、自身が出演する『ワイドナショー』(フジテレビ系)の8月21日放送分の中で、SMAPの解散決定を受け、松本はSMAPのヒット曲「世界に一つだけの花」になぞらえて、「押し花になったりドライフラワーになって残し方になるくらいなら、きれいに散ってしまったほうがいい、という考え方は個人的にはわかる。1枚1枚花びらとしてどれだけ輝けるのか、そっちの方が魅力があると考える」と、SMAPという名前を残したまま実質的に活動しなくなるよりも、解散を選択したメンバーや事務所の意思を尊重。さらに、また、真相を知りたいというファンの声についても「本当のことを言えるわけがない。突き詰めたら誰かの悪口になるし、それを笑いながら言えるくらいなら解散しない。それを追求して誰が得をするのか」と牽制。「事務所がもう少し詳しくコメントを出しても、みんな『それは嘘だ』となるでしょうし」と、メンバーの本当の思いを知るのは難しいのではないかとコメントした。また、中居は解散騒動が起こる前は同番組にたびたび出演しており、近々の出演説もあったというが、同番組MCの東野幸治は「遠のきましたよね。番組のテイスト上、いろいろ聞かないといけないし…」と難色を示した[107]

同じく中居正広との親交があり、SMAPとも数々の番組で共演した岡村隆史ナインティナイン)は、自身がDJを務める『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の8月18日放送分の中で、SMAPの解散を中居から正式発表前に伝えられていたことを明かしたうえで、この解散を「SMAPが戦えなかった」と表現し、昨年の『FNS27時間テレビ』でのダンス共演や、かつて『めちゃイケ』の企画でSMAPのコンサートに乱入したことを振り返り、「それがもうでけへんのかなと思うとすごい残念」と惜しんだ。また、自動車レースで後方の車が前方の車に気流で引っ張られる"スリップストリーム"に例えながら、お笑いとアイドルでジャンルは違うものの、「SMAPがいといてくれたら、ついて行けるような感じがしてて…」と、同じ時代を走ってきた同志としての意識を、あらためて確認。「『めちゃイケ』でもすごいお世話になったし、華を添えてもらった」と感謝した。しかし、「これは本人たちが決めたことやから、致し方ない」と、今回の決断を理解。その上で、「もうこういう風に考えませんか? "伝説のスーパーアイドルグループになったんだ"と。メンバーそれぞれが、次のステージに上がるための解散だと思うしかないんじゃないか」と、この現実を割り切って捉えることを提案した。

同じく、中居と『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で長年共演するなど、公私に渡って親交の深い落語家笑福亭鶴瓶は10月8日放送分の『今夜も生でさだまさし』(NHK総合)に出演。これまでSMAP解散について多くを語ることがなかった鶴瓶だが、パーソナリティーのさだまさしから「解散に失望しているファンも多い。仲良しの鶴瓶さんがいるから」とコメントを求められ、口を開いた。中居からは真相や心境については何も聞いていないといい、それでも抱えている苦悩など「雰囲気で分かる」と話した。「みんなを楽しませてくれて、凄い曲ばかりを残して。あんなグループはもう出ないでしょ」と功績を称え、だからこそ「もう出ないような人たちのエンディングじゃない。最後、解散するならちゃんとコンサートをして終わるべき。どこでしようが一度(5人で)集まってやるべき」と力説。最後まで「お願いとしては、コンサートをして終わって、さよならをしてほしい」とラスト舞台の実現を懇願。「日本に閉塞感があった時でもあれだけの歌で楽しませてくれたんだから」とし、厳しい表情を崩すことなく「こんな終わり方はあかん」と言葉を繰り返して、花道を作って最後を迎えるべきとの考えを示した[108]

綾小路翔氣志團)は、自身のTwitterでコメントを発表し、「何も気にせず、好きな様に生きて下さい。それが一番僕らを幸せにするんです。貴方達の偉業、僕らは世間のバカと違ってちゃんとわかってるファンです」と述べた[109]

音楽プロデューサー小室哲哉は、都内で行われたレセプションパーティーにて、SMAPの年内解散について質問を受けると「そうですね…残念です」と神妙な表情を浮かべて答えた。なお、小室は過去にSMAPに「Trust」「グラマラス」といった2曲を楽曲提供をした経験がある[110]

YOSHIKIX JAPAN)は、楽天モバイルの新CM発表会にて「残念というか、あれだけ素晴らしいグループですからね。ただメンバーっていろんな意見もあるでしょうし、内部じゃなきゃ分からないことがいろいろあると思うんですね」と一定の理解を示し、「皆さんまだ生きてますから、今後もし、何年後でも再結成していただけると皆さん喜ぶと思いますし、僕としてもそういうのを望んでいます」と語った[111]

各メンバーとドラマで共演した経験を持つ泉谷しげるは解散について「読めなかった」と述べ、メンバー全員を「いいヤツ」と評し、今後を「無責任に応援する」としている[112]

歌舞伎俳優の市川海老蔵は、SMAP解散の報道を受け、自身のブログを更新。「寝ぼけてるのか?私、SMAP解散なの?嘘だ…」と驚きながらも、香取が『スマスマ』で海老蔵のものまねキャラクター“カニ蔵”を披露していたこともあり、「スマスマなくなるのかな?か、カニ蔵さんは…カニゲンくんは…」と心配した。その上で「解散してほしくなかった」「再結成するように応援しなくちゃ」と思いをつづった[113]。その後自身のブログにて、木村が解散後に主演として出演する映画『無限の住人』のキャストが発表され、海老蔵と木村が共演することになり、「丁度一年弱前の京都」で行った撮影の裏話を披露。「木村さんとの撮影はとても楽しかったです」と振り返り、木村から「ロン毛もいけんじゃん!」と誉め言葉をもらったことも明かし、「あのロン毛の髪の毛の木村さんから、海老蔵ロン毛もいけんじゃん!と褒めてもらった、嬉しかった笑」と撮影中のエピソードをうれしそうに明かした。「私のロン毛の神ランキングは木村さん江口さん武田鉄矢さん。鉄板っす笑」という“神”から褒められたことで、「ロン毛にしようかなーと思ったね、0.0003秒くらい笑」とジョークまじりにつづった海老蔵だったが、最後には「SMAP大好き 解散しないでほしい…」と思いをつづった[114]

シンガーソングライター松任谷由実は、同年10月31日に放送された「SMAP×SMAP」の音楽コーナーS-LiveでSMAPと10年ぶりに共演。自身の代表曲の一つ『守ってあげたい』をSMAPメンバーと共にコラボで披露。その当日と翌日のTwitterにて、「スマスマ前回出演から、もう10年もたったのかあ。それぞれ色々あって当然」と語りだすと、10年前のメンバーについても「みんな少し鼻っ柱の強そうな、溌剌とした男子だった!」と当時の心境をつぶやいた。そして、SMAPの解散についてやはり寂しい思いが湧き出たようで「収録に向かうレインボーブリッジの上で、たまらなく悲しくなった。純粋なファンという人たちの気持ちが、生まれて初めて理解できたような気がした」と収録前の心情を明かした上でメンバー全員に一人一人に手紙を書いて楽屋に置いてきたといい、「いつかSMAPとして、みんなが笑って会えるように、もっともっと大きなひとになって、思い出の欠片いっこもなくさないようにしてね」とメンバーへの思いをつづったメッセージを贈った。さらに、翌日には再びTwitterにて「今、マイケル・ジャクソンが亡くなったときみたいな気持ち。なんでもっと早くSMAPを応援してること、堂々と表明しなかったんだろう」とツイートし、今回の共演について「1度でも成功を手にしたアーティスト、ましてやスターは、栄光と同じだけの不条理も受け入れなくてはならないのだ」と語り、解散へと至った経緯を“不条理”と独自の言い回しで表現し、改めて残念がった[115]

シンガーソングライターの谷村新司は、同年11月7日に放送された「SMAP×SMAP」の音楽コーナーS-Liveにゲスト出演。自身の代表曲『昴 (谷村新司の曲)』をSMAPとコラボで披露。共演後自身の公式サイトにて年内いっぱいで解散するSMAPへの思いを公式サイトにつづった。「今 渦中のスマップのみんなに(長い間よく頑張りましたね、、)を伝えたくてスマスマに緊急出演してきました、、、」と出演理由を明かした上で、「それぞれの心の中にはいろんな思いが詰まっていて、でもそれを口には出さない、と心に決めることもある、、、その気持ちは自分の経験からもよく分かっています、、、」とメンバーの胸中を推し量り、「いつの日か、それぞれにいい時が流れて、今のこの時を(愛おしく思える時)に また全員が笑顔で再会出来るように、、、グループでやっていてよかった出来事たちをしっかりと心に刻んで残りの日々を過ごしてほしい、、、そう思っています」と願い、「いつの日か、いろんなことを経験し、そしてそれを乗り越えてまた笑顔での5人の再会の日が 来ることを願って(昴)を一緒に歌いました、、、その歌詞の一言一言が長く支えてくれた人たちへの感謝の気持ちです」と話した[116]

ジャニーズJr.のSMAPの前身スケートボーイズとしてバックダンサーとして長く踊ってもらっていた元光GENJI諸星和己大沢樹生は、同年12月2日、お互い22年ぶりにディナーショーでステージ共演した際、年内で解散する後輩のSMAPについて大沢は「長年僕らのバックで踊ってくれていたので、感謝していると話し、SMAP君、いいじゃないですか、今年いっぱいなんだから。ご苦労さま、お疲れさまでした。芸能界をやめるわけじゃない、これからもある」と話し、諸星も「俺らに言う権利はない。でも時が風化させてくれると思うな。時が解決する。僕らだって、22年ぶりの一緒のライブ。時間がたてば変わる」と話した[117]

識者による反応

SMAPや芸能界とは普段は縁遠い作家評論家などもこの出来事に対する所感を述べている。

ジャーナリスト津田大介は、放送の印象を「謝罪」が誰に対するものか分からないうえ、グループの存続も明言されず、「実に不気味で不可解な内容」と評した。またマスメディア側は記事の情報源を失うことを恐れるあまり、当初から事務所側におもねった報道をしてグループ存続を事務所側の「温情ある措置」と称えていたが、対するソーシャルメディア上の意見は「公共の電波を利用した“見せしめ”」などの事務所側に対する批判が溢れたことを紹介した。そしてマスメディアのこのような姿勢は政治家に対する大手新聞の報道姿勢とも類似しており、現代日本社会におけるパワーハラスメント公共の電波を一企業に私用させるテレビ局、若い才能を潰す頑迷な年長者といった問題を象徴する出来事と評し、マスメディアに中立性と読者本位の報道を求めた[118]

マスメディアの姿勢の偏りについては月刊誌『』編集長の篠田博之も同様の疑問を表明しており、これに対してもともとジャニーズ事務所と対立的な姿勢である『東京スポーツ』や『日刊ゲンダイ』は独特な報道をしていて、謝罪放送に対し「やらせ」「公開処刑」といった表現をしていることや、飯島自身もかつて事務所同様に『創』を含めたマスコミに対し制圧的な姿勢を取っていたことを指摘した[119]

小説家高橋源一郎は、Twitter上の他者のつぶやきを引いて、件の放送を境に単なる芸能ゴシップだったはずの出来事が、雇用者の被雇用者に対する抑圧やマスコミの批判検証をしない姿勢などをクローズアップ社会問題に発展したという意見が大きく共感を集めたことや、アメリカなどでは起こり得ない、タレントサラリーマン的立場で自分のキャリアを自分でコントロールできない日本の芸能界特有の出来事という意見を紹介し、日本の多くの人が組織に従わざるを得ず、自分の言葉を持ちにくい状況に重なると考察した[120]

SMAPをデビューから知るファンで飯島マネージャーとも面識のある小説家の林真理子は、事務所内で傍流の立場から元事務員のマネージャーとトップに上り詰めた彼らには演劇性の魅力があり、一連の出来事が大きく伝えられるうちに日本人の好む「判官贔屓」の悲劇性を帯びていったとした。謝罪放送については「生木を裂くよう」でSMAPの姿が「可哀想で見ていられなかった」といい、解散が回避されたことにも納得ができずいっそ分裂や独立すればよかったのではと複雑な気持ちになったと述べた[121]

水谷修は自身のブログで、所属タレントの芸能活動に口を挟んで屈服させた姿を、タレントを奴隷化している、と批判した。加えて、カメラの前にメンバーを引き出して謝罪させたフジテレビや、事務所批判を流すことのないほかのメディアを『ファシズム』と呼んだ[122]

放送作家として「スマスマ」などを手掛ける鈴木おさむは、23日に行われたイベントの囲み取材の中で、報道陣から解散についてコメントを求められたが「ファンの方、世の中の人と同じ想いです」と語るにとどめた[123]

政界に関連した反応

この騒動は日本の政界でも話題となり、1月15日には地方創生担当大臣石破茂が「SMAPが解散することになれば、キャンディーズの解散に匹敵する大きな出来事だ」とコメントした[124]

安倍晋三内閣総理大臣は1月19日の参議院予算委員会の場で、民主党斎藤嘉隆議員が行ったこの騒動に関する質問に対し、「政治の世界もそうだが、同じグループが長年続いていく上においては、さまざまな課題もある。しかし、多くのファンの方々の期待に、また願いに応えてグループが存続するのは良かった」と述べ、グループ存続を歓迎した[125]

なお、『週刊現代』2月6日号では今回の一連の騒動について、2000年に勃発した加藤の乱になぞらえている。同誌ではこの時の加藤の姿が謝罪会見での中居の姿に重なると表現している[126]

1月の解散報道時には「SMAPが解散することになれば、キャンディーズの解散に匹敵する大きな出来事だ」とコメントし、『SMAP×SMAP』の看板コーナー「BISTRO SMAP」にゲスト出演したこともあり、グループの活動継続を期待していた前地方創生担当大臣の石破茂自由民主党)は解散が発表されたことについて「解散が現実のものとなり極めて残念だが、今後はそれぞれが独自にアーティストとしての道を極めてほしい」と語った[127]

丸川珠代オリンピック・パラリンピック担当大臣は、2020年の東京パラリンピックのサポーター役を努めていたSMAPが解散し、同時にサポーターも終了したことについて「『SMAP』とは私も前職(テレビ朝日アナウンサー)時代、いろいろなところでご一緒した。国民的に人気の高いグループであり、(パラリンピック応援サポーターとして)(中居)が「SMAPのPはパラリンピックのP」とまで言ってくれていたので、これまでにない盛り上がりをパラリンピックにもたらしてくれるだろうと思っていた。このようなことになって、とても残念に思っている。これからもぜひ一緒に選手たちを、またパラリンピックを応援していただく存在として、活躍してもらいたい。」と語った[128]

世界各国の反応

SMAPは、日本以外のアジア諸国でも人気グループであるため、世界各国の各種メディアもこの解散決定報道を、日本のメディアの記事を引用し、メンバーのコメントを掲載するなど、重大ニュース扱いで報道[129][130][131]

韓国では地元メディアが「日本最高の人気グループ、デビュー25年で消滅」(聯合ニュース)、「和解に失敗、メンバー各自の道へ」(ニュース専門局YTN)と速報。このうち聯合ニュースは、SMAPについて「日本芸能界で縦横無尽の活躍をしてきた」と紹介。1月に起きた解散報道も交え「1月に浮上した解散説で芸能界とファンに一時衝撃を与えたが、結局は解散の道を進んだ」と報じた。また、韓国語を話し、名前を韓国語読みした「チョナン・カン」の名で地元メディアに出演し、韓国国民から高い人気を集めた草彅については「彼だけでも韓国に来てほしい」という声がファンの間で上がっている。

さらに日本のアイドルファンが多い台湾では、地元大手メディアが「最強グループの28年が終焉」という見出しで、年内いっぱいでの解散が決まり、ファンらの心を傷つけたと報道。地元ファンの間では「青春が終わってしまった」などと惜しむ声が上がった。SMAPファンの30代の女性会社員は「信じたくない。一つの時代が幕を閉じた」と寂しそうに話した。今年の『NHK紅白歌合戦』に「最後の舞台」として出場するかどうかにも関心が集まっているという報道もあった。

香港の大手新聞・東方日報も、「このニュースは日本以外の中国、香港、台湾のファンらを非常に驚かせた」として、解散発表は「日本芸能界を驚かせた」と伝えた。

中国メディアはジャニーズ事務所による発表文を掲載、「解散によってジャニーズ事務所は90億円の経済的損失を被る」との推定を報道。解散が明らかになった直後からインターネット上で「今夜は寝られない」「また嘘だと願いたい」などとファンによる書き込みが相次いだ。

また、イギリスBBCの電子版は「アジアで最も人気のあるグループの1つ、SMAPが年末で解散へ」と題する記事を掲載。「SMAPが日本と中国、韓国との間の外交的なつながりにも貢献してきた」などと伝えた。

アメリカの大手新聞・ニューヨーク・タイムズが2016年8月20日付の1面などで大々的に「SMAP解散」を報道。見出しの中では、日本にとってイギリスのロックバンド「ビートルズ」の解散を上回る衝撃であるといった表現で衝撃を伝えた[132]

ファンによる反応

この騒動発生当初より、解散阻止を望むファンの間で「世界に一つだけの花」の購買呼び掛けがなされ、実際、直後に本シングルの売り上げが急増する事態が発生した。2016年1月14日付けオリコンデイリーチャートでは9位に急浮上し、25日付け同週間チャートでは2006年1月30日付けでの86位以来10年ぶりのトップ100入りとなる75位となった[133]。また、次週の22日付けオリコンデイリーチャートでは1位となり、2月1日付け同週間チャートでは2004年1月26日付けでの1位以来のトップ3入りとなる3位となった[134][135]。以降もメンバーの誕生日前後などが「購入強化週間」となって上位にランクインする状態が続き[136]、11月時点でこれまでCDシングルで歴代1位を記録していた「TSUNAMI」(サザンオールスターズ)の売上枚数を超える294.2万枚を記録。1980年代以降・平成で発売されたCDシングルでの最高売上枚数を更新し、ファンの間で目標としている年内での「CDデビュー25周年の祝福」、CDとしては前代未聞の売上300万枚(トリプルミリオン)突破も間近になっている。TwitterなどのSNS上ではファンの間でメンバーの誕生日は勿論のこと、ゾロ目と言われるSMAPがかつて新曲をリリースした日などの日やSMAPに縁のある日にちなんだ週も購入強化週間や購買日となっている[137]。 メンバーの誕生日や元々購入強化週間と重なっていた9月9日のデビュー記念日付近では売り上げが急上昇し、9日付で2位、10日付で1位を獲得。19日付週間チャートでは5万枚を売り上げ週間3位につけた。また、NHKに対し、SMAPが出演した2011年10月10日放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』の再放送を求める運動も行われている[138]

一方、オンライン署名サイト「Change.org」では1月13日の解散報道直後から「SMAP存続」を願う趣旨で署名活動[139][140]が行われたほか、前述の謝罪会見の放送後にはソーシャルメディア上における事務所側を批判する意見の表れとして、事務所の副社長・メリー喜多川の解任を求める署名活動[141][142][143]も行われている。解散決定後には解散撤回を求める運動も行われている。

11月1日、2日には新聞各紙の広告欄に大量のメッセージを掲載した[144]

インターネット上の反応・影響・事象

『SMAP×SMAP』での謝罪会見の直後、TwitterではSMAP関連のツイートが集中したことによりサーバーがダウン。「技術的な問題が発生しています。ご迷惑をおかけしております。」という表示が数分間にわたって表示されたが、十数分後に復旧した[145]。なお謝罪会見の直後には、会見の冒頭で木村が「今日は、2016年1月18日です。」と当日の日付について発言したことに端を発して、木村はSMAP解散を阻止するために何度も時間を遡っているという内容の「木村拓哉タイムリープ説」が湧き起こり、Twitterを中心として盛り上がりを見せた[146]。この説に基いた実写映像も作られている[147]

出演番組やスポンサーへの影響

『スマスマ』以外のメンバー出演のテレビ・ラジオ番組を放送する各放送局の対応は次の通り[148][149]。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』や『ゴロウ・デラックス』などを放送するTBSは「SMAPが解散する来年(2017年1月)以降も続けて放送する見通し」。『SmaSTATION!!』や『『ぷっ』すま』などを放送するテレビ朝日は「現在は変更の予定はない」とし、来年1月以降もタイトルも含めて番組を継続する意向であることを認めた。草彅がナレーターを担当する『ブラタモリ』のNHKは「現時点で特に変更はありません」。『ナカイの窓』や『ザ!世界仰天ニュース』、年末特番の『さんま&SMAP!美女と野獣のクリスマススペシャル[注 10]を放送する日本テレビは「中居正広が出演する 『ナカイの窓』や『ザ!世界仰天ニュース』は解散後も継続する模様。」[150]、またフジテレビは『スマスマ』以外にも香取が出演する『おじゃMAP!!』を放送しており、同番組について10月以降も継続する[151]とそれぞれコメント。なお、民放各局が加盟する日本民間放送連盟(民放連)の井上弘会長(株式会社東京放送ホールディングス及び株式会社TBSテレビ代表取締役会長)は、11月18日に行われた定例会見の中でSMAPについて言及した。解散が民放各局に与える影響に井上会長は「それぞれの方が芸能活動をやめるわけでもないので、我々的にはそんなに影響はないと思います」と発言[152]

一方、ラジオ側では、文化放送は『稲垣吾郎のSTOP THE SMAP』について「10月以降も継続。来年は未定」とコメント。なお、文化放送は同番組の18日放送分の冒頭に、稲垣のメッセージ(上述)を放送することを発表[153]。その後行われた社長定例会見の中で同番組について、12月までは従来通りとしながらも、来年1月以降におけるタイトル、内容、番組の存続すべてについて、決まっていないとした。その上で文化放送・三木明博社長は「文化放送にとっても非常に大きな番組だったので、結果的に今回のような形(解散)になったのは、われわれとしては少し残念と思っています」と心境を語り、今後について「最終的な結論は出ていないので編成を含めて総合的に判断して決めたい」と発言[154]。その後に行われた定例会見でも同番組の存続やタイトルなどについて、「12月まではそのままの状態。1月以降は存続含めて、まだ決まっていないかたち」と説明している。その後、11月15日の定例会見において同年12月29日に当番組を終了し、その後解散する年明けからはタイトルは未定としながらも「SMAP」の文字は使用せず、年度末の3月30日まで継続すると発表した。放送時間帯も『STOP THE SMAP』の放送開始時刻を30分繰り上げし、木曜午後9時から放送する見通し、それでも4月以降の放送継続は未定とした。これについて、長谷川実取締役(編成担当)は「ファンの方のご期待もありましたし、私どもも番組を続けられて喜んでいます」とコメント。新番組はこれまで同様に稲垣の“一人しゃべり”のスタイルになるそうで「稲垣さんの魅力を伝えられる番組にしていきたい」とした。『STOP THE SMAP』の最終回にはかつてメンバーが全員がパーソナリティー務めていたこともあり(稲垣単独になったのは2012年4月~)かつ、デビュー当初から開始して25年放送している一番長い番組の為、最終回では稲垣がこれまでを振り返ってコメントする予定だという[155]。ニッポン放送は『中居正広のSome girl'SMAP』について当初「番組が終了することはないが、タイトルは未定」とし、その後9月に行われた社長定例会見においてニッポン放送・岩崎正幸社長は解散後の来年以降も放送することを明かしたが、タイトルについては中居本人や事務所と相談しながら決めるとしながらも、変更する可能性が高いと発言[156]。そして11月10日、社長定例会見においてグループが解散する来年以降は番組名を変更して継続されることが発表される[157]。『木村拓哉のWhat's UP SMAP!』や『おはようSMAP』のTOKYO FMは「内容についてはお伝えできません」とコメント。bayfmは『SMAP POWER SPLASH』について、次回放送分は収録済みだが、新たなコメントを再収録するかは「未定」だとしている[158]

8月19日、香取が2005年より11年間務めてきたテレビ朝日のサッカー日本代表応援団長を辞退したことがわかった。同局広報部がこの日発表。なおテレ朝では9月より2018年サッカーワールドカップ最終予選の中継放送があるが、これにより香取は一切出演しないことが決定[159][160][161]

2020年の東京パラリンピックに向けて応援サポーターにSMAPを起用してきた日本財団パラリンピックサポートセンターは、解散発表を受けて「メンバーの決断を尊重する」とサポーター活動の終了を正式に発表、公式サイトにはジャニーズ事務所側からサポーター活動辞退の申し出があり、受諾した旨のコメントを掲載した[162]。なお、代役および後任のサポーターについてパラサポは「未定」としている[163]

各メンバーとCM契約を結ぶ企業の今後の起用については次の通り(サンケイスポーツ調べ[164])。香取が出演する「北海道十勝スマートチーズ」の明治は「SMAPさんではなく、香取さん個人との契約なので影響はありません」、木村が出演する日本和装は「8月下旬に新CMが予定されています。今後も木村さんを応援していこうという方針です」とし各社とも続投の方向で調整している。

デイリースポーツによると、プロ野球阪神タイガースのリーグ優勝など各種イベントにおける経済効果に詳しい数理経済学者の宮本勝浩・関西大学名誉教授が今回のSMAP解散における推定損失額を報道。それによると、宮本教授は過去の報道からSMAPの年間収入を約250億円と試算。コンサートに参加するファンの交通費や飲食費などを30億円と見積もり、直接効果の総計を国内だけでも280億円と算出。これにソフトの材料や制作費用などの一次波及効果を合わせて約499億円。直接・一次波及効果で売り上げのあった企業で働く人の所得増加があった際、消費に向かう二次的波及効果を約137億円と算出し、年間約636億円の損失が生じると試算。さらに解散した場合の所属事務所の損失は、少なく見積もっても250億円の3割に当たる50~60億円と分析。一方でファンによる購買運動については「一時的なもの」として、経済効果は「せいぜい数億円くらい」と分析した[165]

脚注

注釈

  1. ^ 同紅白の司会発表前には各種メディアでSMAPもしくはメンバーの司会起用案が報じられていた。詳細は「第66回NHK紅白歌合戦」を参照。
  2. ^ メリー・ジュリーがNHKに対して『あさイチ』で司会を務めている実績からV6井ノ原快彦をこの年の白組司会に推すことで決めていたところ、飯島がジャニー・メリー・ジュリーら事務所の代表権を持つ3者の確認を取らなかった上で独断でNHKにSMAPもしくは木村の起用を打診し、メリーが激怒、飯島がメリーに「事務所の方針も分からないの!?」と叱責されたとの報道がされている。ジャニーズ事務所側がNHKに対し、「SMAPを同紅白で重用するならば、他のグループを全て引き上げる」と迫ったと言われ、飯島の立場がなくなったとも伝えられている([1],日刊サイゾー,2016年1月13日)([2],東スポWeb,2016年1月14日)([3],産経ニュース,2016年1月14日)([4],スポーツ報知,2016年1月16日)([5],週刊新潮,2016年1月21日号)。
  3. ^ NHKの三溝敬志エンターテインメント番組部長はこの事実を否定している。実際、この年の白組司会は井ノ原が担当した。ただし、木村およびSMAP全員も司会候補に挙がっていたという。木村に司会の交渉も行われたが、本人のスケジュールが合わず実現しなかったと見られる。
  4. ^ 同紅白のリハーサル時、香取は「もしかしたら紅白(司会のオファーが)来ちゃうかなと思っていたんですけど、イノッチでした」と語っていた([6],スポーツニッポン,2015年12月30日)([7],デイリースポーツ,2015年12月30日)([8],rbbtoday,2015年12月30日)([9],newslounge,2015年12月30日)。
  5. ^ 中居は毎年司会を務めており、この年も中居のみが出演した。
  6. ^ 草彅は番組開始となる2012年から2014年まで司会を務めていた。
  7. ^ ただし、1月の騒動以降の放送でSMAPの楽曲が歌唱された回はない。
  8. ^ 木村は休暇中で家族でハワイ旅行に行っていた。
  9. ^ 当時、中居はTBS系列のリオ五輪中継のメインキャスターを担当していた。
  10. ^ 毎年クリスマスシーズンに放送し、SMAP5人が共演する特別番組(明石家さんまとともにメインを務める)。

出典

  1. ^ 常田, pp. 75.
  2. ^ 常田, pp. 64–67.
  3. ^ 常田, pp. 72–75.
  4. ^ 常田, pp. 84.
  5. ^ 常田, pp. 54–55.
  6. ^ 常田, pp. 85.
  7. ^ 常田, pp. 86.
  8. ^ 常田, pp. 188–193.
  9. ^ 常田, pp. 24–25.
  10. ^ a b SMAP女性マネ、昨年8月から独立工作…独断での紅白司会推し裏目(Sponichi Annex/スポニチ 2016年1月14日付)
  11. ^ 存続するSMAP、民主化しないジャニーズ――SMAP解散騒動の煮え切らない結末(松谷創一郎/Yahoo!ニュース 2016年1月18日付)
  12. ^ SMAP紅白司会ゴリ押し「事実ない」,デイリースポーツ,2016年1月21日
  13. ^ 常田, pp. 41–42.
  14. ^ 常田, pp. 68–69.
  15. ^ 常田, pp. 105.
  16. ^ SMAP分裂危機!“育ての親”退社に4人同調、キムタクは残留(Sponichi Annex/スポニチ 2016年1月13日付)
  17. ^ SMAP解散へ!木村拓哉以外ジャニーズから独立日刊スポーツ 2016年1月13日付)
  18. ^ NHKも報じた! “消滅危機”SMAPの「いちばん長い日」(dot./朝日新聞出版 2016年1月13日付)
  19. ^ 常田, pp. 106–112.
  20. ^ 常田, pp. 111.
  21. ^ 常田, pp. 117.
  22. ^ 常田, pp. 117–120.
  23. ^ 常田, pp. 80.
  24. ^ 常田, pp. 132–133.
  25. ^ a b SMAP、生会見の「SMAP×SMAP」最高視聴率37.2%を記録したのは、あの場面だった”. ハフィントン・ポスト (2016年1月19日). 2016年2月1日閲覧。
  26. ^ SMAP「ただ前を見て進みたい」メンバー全発言(毎日新聞 2016年1月18日付)
  27. ^ a b SMAP公開謝罪も「5人で活動」の言葉なし! 憔悴した顔に「こんなのSMAPじゃない」の悲鳴続出(サイゾーウーマン 2016年1月18日付)
  28. ^ “SMAP生謝罪「スマスマ」平均31.2%、瞬間最高37.2%の高視聴率”. スポニチアネックス. (2016年1月19日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/01/19/kiji/K20160119011882050.html 2016年1月19日閲覧。 
  29. ^ SMAP生謝罪、直前の様子明らかに - 木村から現場入り、中居に立ち位置指示 - エキサイトニュース
  30. ^ 【エンタがビタミン♪】SMAP謝罪会見 『サンジャポ』の再現VTRに太田光「クールファイブじゃねえよ!」
  31. ^ SMAPに「もやもや」「怖い」/ネット反応(日刊スポーツ 2016年1月19日付)
  32. ^ 2016年1月に視聴者から寄せられた意見”. BPO (2016-02-). 201-03-06閲覧。
  33. ^ “SMAP謝罪 BPOに意見2800件 審議しない方針”. 朝日新聞. (2016年2月13日). http://www.asahi.com/articles/ASJ2F0188J2DUCLV011.html 2016年3月6日閲覧。 
  34. ^ http://a.excite.co.jp/News/entertainment_g/20160122/Real_Live_26476.html
  35. ^ 常田, pp. 135–137.
  36. ^ 常田, pp. 125.
  37. ^ 常田, pp. 147.
  38. ^ 中居冷や汗、SMAP「派閥ない」…さんま追及に思わず現状ポロリ
  39. ^ http://a.excite.co.jp/News/entertainment_g/20160229/Cyzo_201602_smap_65.html
  40. ^ ジャニー社長 SMAP解散を完全否定(デイリースポーツ 2016年5月5日付)
  41. ^ SMAP解散「しない」と初明言(デイリースポーツ 2016年6月7日付)
  42. ^ SMAP TBS「音楽の日」&フジ「FNSうたの夏まつり」辞退 スポニチアネックス 2016年7月15日配信、同日閲覧。
  43. ^ SMAP今夏「歌番組撤退」の謎 ジャニーズ側から出演辞退 東スポWeb 2016年7月15日配信。
  44. ^ ついに紅白辞退報道も 露出減で聞こえる“SMAP崩壊”の足音,日刊ゲンダイ,2016年7月31日
  45. ^ SMAP今夏「歌番組撤退」の謎 ジャニーズ側から出演辞退 東スポWeb 2016年7月15日配信。
  46. ^ ついに紅白辞退報道も 露出減で聞こえる“SMAP崩壊”の足音,日刊ゲンダイ,2016年7月31日
  47. ^ 「SMAP」グループ活動についてのお知らせ(ジャニーズ事務所公式"Johnny's net" 2016年8月14日付)
  48. ^ a b SMAP解散 NHKがテロップ、異例の臨時ニュース 各局も速報デイリースポーツ 2016年8月14日
  49. ^ SMAP解散、NHKがニュース速報で報じる…リオ五輪、テニス・錦織戦で2016年8月14日 スポーツ報知
  50. ^ SMAP解散メンバーコメント全文 中居「申し訳…ありません」行間に見える温度差(YAHOO!JAPANニュース 2016-8-14)
  51. ^ SMAP、今年12月31日で解散 「活動休止」の折衷案決定間際に一転,スポーツ報知,2016年8月14日
  52. ^ 稲垣吾郎18日のラジオでSMAP解散コメント発表日刊スポーツ 2016年8月16日
  53. ^ 稲垣吾郎さん「驚かせて申し訳ございません」 ラジオで解散報告産経ニュース 2016年8月18日
  54. ^ “木村拓哉、ラジオで解散を謝罪「本当に、ごめん」”. 日刊スポーツ. (2016年8月19日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1697286.html 
  55. ^ 中居正広も解散謝罪「リオ五輪に水差した」3日連続3人目、最長90秒スポーツニッポン 2016年8月20日
  56. ^ 草なぎ&香取はラジオでファンに感謝 4日連続でメンバー全員が解散言及スポーツニッポン 2016年8月21日
  57. ^ 「不仲でSMAP解散」を覆す、木村・香取の2ショット目撃談は嘘かまことか,messy,2016年9月2日
  58. ^ 今後の対応「近日中に報告」=フジテレビ「SMAP×SMAP」時事通信社 2016年8月15日
  59. ^ “フジ「スマスマ」年内終了を正式発表 「継続不可能と判断」20年の歴史に幕”. スポーツニッポン. (2016年8月17日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/08/17/kiji/K20160817013184630.html 2016年8月17日閲覧。 
  60. ^ 流行語大賞2016 ノミネート発表<候補語 一覧>モデルプレス 2016年11月17日
  61. ^ たけし「SMAP解散」は流行語かと疑義 「何を考えてこんなこと」デイリースポーツ 2016年11月19日
  62. ^ SMAP解散「認めたくない」 現役高校生であるまえだまえだの前田航基が本音 livedoor NEWS 2016年11月13日
  63. ^ "SMAP解散"の流行語ノミネートは「無視できなかった」 選考委員・室井滋が見解マイナビニュース
  64. ^ 『スポーツ報知』2016年8月14日付
  65. ^ SMAP×さんま恒例クリスマス特番は…日テレ編成局長「検討中」スポーツニッポン 2016年9月27日
  66. ^ フジ決断 SMAPのFNS歌謡祭出演は「無理」,東スポWeb,2016年9月27日
  67. ^ <速報>第67回「紅白歌合戦」出場歌手発表
  68. ^ SMAP「第67回 紅白歌合戦」出場せず
  69. ^ SMAP、紅白出場歌手に入らず NHK、交渉は継続か,朝日新聞,2016年11月24日
  70. ^ 【紅白】SMAP生中継「5元バーチャル集結」の超サプライズ
  71. ^ 【芸能ニュース舞台裏】紅白、SMAPは過去の映像で登場検討 審査員に北島三郎の仰天プランも
  72. ^ SMAPラストステージ難航…頼みの綱はスマスマ,デイリースポーツ,2016年10月6日
  73. ^ SMAP最後の仕事はスマスマ ビストロ最終ゲストはマッチ,リアルライブ,2016年8月24日
  74. ^ SMAPの最後の出演はフジの特番!?,リアルライブ,2016年10月18日
  75. ^ 『SMAP×SMAP』最終回、大みそか放送の仰天報道! フジの打倒『紅白』計画の可能性は?,サイゾーウーマン,2016年10月19日
  76. ^ SMAP「最後の出演」を巡り、各局が熾烈な争奪戦,日刊大衆,2016年10月3日
  77. ^ 松本人志、SMAP"有終の美"は紅白ではなくスマスマ「みんなでひとつに」,マイナビニュース,2016/11/27日
  78. ^ 生SMAPもう見られない!?「さんスマ」が中止決定…紅白は交渉難航,サンスポ,2016年12月月3日
  79. ^ SMAP泣いた 最後の曲は「世界に一つだけの花」,2016年12月3日 日刊スポーツ
  80. ^ 元SMAP森且行「解散は報道で初めて知りました」2016年8月15日 日刊スポーツ
  81. ^ 櫻井翔、木村の言葉に「後輩としてショックを受けた」オリコン 2016-01-18
  82. ^ 国分太一、SMAP存続に 「良かったと正直言えない部分も…」中日スポーツ 2016年1月20日付)
  83. ^ 国分、SMAP存続に「光が見えた」NEWS小山は「ホッとしている」スポーツ報知 2016年1月20日付)
  84. ^ SMAPの解散騒動に山口達也がコメント「どうなるかまだ分からない」ライブドアニュース 2016-01-20
  85. ^ TOKIO城島茂、SMAP独立騒動にコメントモデルプレス 2016-01-23
  86. ^ KAT-TUN中丸、生放送で涙目「休止してる身で見ると泣ける」…SMAP解散に スポーツ報知 2016年8月14日
  87. ^ TOKIO山口、SMAP解散に「いいか悪いかの判断はしてはいけない」2016年8月15日 スポーツ報知
  88. ^ TOKIO国分「ぼくは信じていました…」SMAP解散で デイリースポーツ 2016年8月15日
  89. ^ NEWS加藤シゲアキ「僕がここにいるのもSMAPのおかげ」スポーツニッポン 2016年8月19日
  90. ^ NEWS小山、SMAP解散も「憧れ変わらない」日刊スポーツ 2016年8月15日
  91. ^ Hey! Say! JUMP伊野尾慧、SMAPの「背中を追い続けていきたい」解散にコメントモデルプレス
  92. ^ TOKIO城島、中居と木村は「双頭の竜」朝日新聞 2016年8月20日
  93. ^ 生田斗真:SMAP解散ショック後輩にも…「時が止まったよう」毎日新聞 2016年8月18日
  94. ^ KinKi Kids「SMAPは偉大な先輩」 20周年イヤーで21年ぶり武道館に凱旋中日スポーツ 2016年9月30日
  95. ^ http://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/1725804_m.html?mode=all
  96. ^ 太田光、SMAPへ「デリケートだから心配」 今後の活動への心配もデイリースポーツ
  97. ^ 太田光「罪は大きい」SMAP解散に事務所チクリライブドアニュース
  98. ^ テレ朝大下アナ、香取を「本当にSMAPのこと、本当に…」涙ぐんで訴えるデイリースポーツ
  99. ^ TBS安住アナ、SMAP解散にショック「夜空ノムコウ」に思い込め… スポーツニッポン 2016年8月14日
  100. ^ 【エンタがビタミン♪】SMAP解散発表は謎だらけ 「誰も得をしない」「ジャニーズ事務所の力が弱っている」の声もライブドアニュース
  101. ^ SMAP解散報道でジャニーズが厳命、テレビが絶対に触れないタブーとは? でもミタパンがそのタブーに...ライブドアニュース
  102. ^ さんま以前からSMAPの事情知っていた 年末特番「やりにくかった」,スポーツニッポン,2016年1月17日
  103. ^ さんま SMAP解散を支持「あのまま続けても意味がなかった」スポーツニッポン 2016年8月20日
  104. ^ 明石家さんま、「飯島さんは?」発言で非難轟々! 「黙ってろ」とSMAPファン怒り心頭,サイゾーウーマン,2016年7月26日
  105. ^ さんま「オレは木村派や」SMAP解散実情「ゴーサインが出たら言う」スポーツニッポン 2016年8月28日
  106. ^ さんま、SMAPに伝えたかったこと告白「嫌でもプロとしてやるべき」マイナビニュース 2016年11月26日
  107. ^ 松本人志、SMAP解散に一定の理解ORICON STYLE
  108. ^ 鶴瓶訴えた ラスト舞台難航のSMAPに「こんな終わり方はあかん」 スポーツニッポン 2016年10月9日
  109. ^ showayanocozeyのツイート(764545734481891328)
  110. ^ 小室哲哉、SMAP解散に沈痛「残念です」 オリコン 2016年8月18日
  111. ^ YOSHIKI、SMAP解散に「何年後でも再結成してくれたら」 オリコン 2016年8月25日
  112. ^ 泉谷しげるSMAPみんないいヤツ 無責任に応援
  113. ^ 市川海老蔵:SMAP「再結成するように応援しなくちゃ」2016年8月15日 毎日新聞
  114. ^ http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/11/07/kiji/K20161107013678910.html
  115. ^ https://www.google.co.jp/amp/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/12225614/]
  116. ^ https://www.google.co.jp/amp/www.nikkansports.com/m/entertainment/news/amp/1735287.html
  117. ^ 22年ぶり諸星と大沢「SMAP君、ご苦労さま」,2016年12月3日 日刊スポーツ
  118. ^ “(あすを探る メディア)「地の文」が隠した背景 津田大介”. 朝日新聞. (2016年1月28日). http://digital.asahi.com/articles/DA3S12181099.html?rm=150 2016年2月1日閲覧。 
  119. ^ 篠田博之 (2016年1月23日). “SMAP解散騒動とは結局何だったのか。芸能マスコミの報道への疑問”. Yahoo!ニュース(個人). Yahoo! Japan. 2016年2月9日閲覧。
  120. ^ “〈SMAPの謝罪〉社会に潜む暗黙のルール 高橋源一郎”. 朝日新聞. (2016年1月28日). http://digital.asahi.com/articles/ASJ1V5QRDJ1VULZU00K.html?rm=587 2016年2月1日閲覧。 
  121. ^ “SMAPがいる時代とは 林真理子さんら読み解く”. 朝日新聞. (2016年1月26日). http://www.asahi.com/articles/ASJ1Q3TVZJ1QUPQJ001.html 2016年2月1日閲覧。 
  122. ^ ふざけるな・・・。怒っています
  123. ^ 〈速報〉鈴木おさむ氏イケメンだけのフリマ「メンフリ」開催朝日新聞 2016年10月23日
  124. ^ 生放送で存続宣言 5人で報告「何より大切」 表情は硬く(毎日新聞東京版朝刊 2016年1月19日付)
  125. ^ “安倍首相「存続してよかった」”. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2016年1月19日). http://www.sankei.com/politics/news/160119/plt1601190010-n1.html 2016年3月13日閲覧。 
  126. ^ 「反乱、混乱、謝罪」SMAP解散騒動の諸行無常(毎日新聞「経済プレミア」:メディア万華鏡 (山田道子) 、2016年2月1日付)
  127. ^ 【SMAP解散へ】自民党の石破茂氏「極めて残念」「それぞれがアーティストとしての道を極めてほしい」 産経新聞社 2016年8月14日
  128. ^ 閣僚もSMAP解散惜しむ…丸川珠代氏 各人でパラ五輪応援をスポーツニッポン 2016年8月16日
  129. ^ アジアのメディアも関心!SMAP解散2016年8月15日 スポーツ報知
  130. ^ SMAP解散、アジア各国衝撃「青春が終わった」日刊スポーツ 2016年8月15日
  131. ^ SMAP解散発表 海外でも報じられる日テレNEWS24 2016年8月14日
  132. ^ SMAP解散、日本ではビートルズ以上の衝撃 NYタイムズはホメすぎかJ-CASTニュース
  133. ^ 【オリコン】騒動渦中のSMAP関連作品が急上昇(2016年1月19日付)、ORICON STYLE、2016年2月2日閲覧。
  134. ^ 購買運動花開いた!「世界に一つだけの花」異例12年ぶり3位(2016年1月26日付)、Sponichi Annex/スポニチ、2016年2月2日閲覧。
  135. ^ SMAP「世界に一つだけの花」 購買運動で売り上げランキング急上昇(2016年1月15日付)、リアルライブ、2016年2月2日閲覧。
  136. ^ [10]
  137. ^ SMAP「世界に一つだけの花」がついにサザン越え!オリコン歴代シングル売上3位に浮上 2016年11月22日 music.co.jp ニュース
  138. ^ 5年前のSMAP特別番組が急浮上 NHK視聴者「再放送希望」トップに,J-CASTニュース,2016年9月7日
  139. ^ キャンペーン・SMAP STAY! どうか届きますように…(Change.org)
  140. ^ 解散報道のSMAP 活動継続を求める署名が1万5千名突破!ガジェット通信 2016年1月16日付)
  141. ^ キャンペーン・ファン:メリー喜多川解任署名(Change.org)
  142. ^ SMAP謝罪放送の波紋広がる ウェブでジャニーズ事務所「メリー喜多川解任署名」キャンペーンも(ガジェット通信 2016年1月20日付)
  143. ^ ジャニーズ事務所メリー喜多川副社長の解任求めるネット署名 1万人が賛同(ねとらぼ 2016年1月20日付)
  144. ^ SMAPファンが新聞広告にメッセージ 9月のデビュー日超える投稿,デイリースポーツ,2016年11月2日
  145. ^ “バルス”耐えきったツイッターが、SMAPの緊急生放送に陥落(スポーツ報知 2016年1月18日付)
  146. ^ ”キムタクはSMAP解散阻止のため何度もタイムリープしている説”が浮上 ここは何番目の世界線なんだねとらぼ 2016年01月19日付)
  147. ^ 「木村拓哉タイムリープ説」を実写化した映像が登場GIGAZINE 2016年1月22日付)
  148. ^ フジはスマスマの今後放送を検討中/民放各局の対応日刊スポーツ 2016年8月15日
  149. ^ スマステなどSMAP個人の出演番組は「変更なし」スポーツニッポン 2016年8月15日
  150. ^ 日テレもSMAPメンバー出演番組継続 中居出演の2番組 スポーツニッポン 2016年9月1日
  151. ^ フジテレビ、香取出演「おじゃMAP!!」継続 ベッキー復帰は協議中サンケイスポーツ 2016年9月5日
  152. ^ 〈速報〉民放連会長、SMAP解散「そんなに影響はない」朝日新聞 2016年11月18日
  153. ^ 稲垣吾郎18日のラジオでSMAP解散コメント発表日刊スポーツ 2016年8月16日
  154. ^ SMAP稲垣の全レギュラーで最長寿のラジオ番組、来年1月以降未定サンケイスポーツ 2016年9月21日
  155. ^ 稲垣吾郎の冠ラジオ番組はタイトルと放送時間を変更し継続スポーツ報知 2016年11月15日
  156. ^ 中居正広 解散後もニッポン放送は番組継続、タイトルは変更へデイリースポーツ 2016年9月13日
  157. ^ 中居のラジオ 番組名から「SMAP」の冠外して継続へデイリースポーツ 2016年11月11日
  158. ^ 中居、20日ラジオでSMAP解散の心境激白か 近日中に収録スポーツ報知 2016年8月17日
  159. ^ 香取慎吾、サッカー日本代表応援団長辞退!20日、スマステ生出演 スポーツ報知、2016年8月20日(8月21日閲覧)
  160. ^ SMAP香取慎吾、テレ朝サッカー応援団長を辞退 日刊スポーツ、2016年8月21日
  161. ^ 香取慎吾 サッカー日本代表応援団長の活動を休止 解散騒動が影響か デイリースポーツ、2016年8月20日(8月21日閲覧)
  162. ^ SMAPじゃなくなっても…パラサポコメントに称賛「男前すぎる」スポーツニッポン 2016年8月15日
  163. ^ SMAP解散で東京パラ五輪サポも終了 代役は未定日刊スポーツ 2016年8月14日
  164. ^ SMAP、個人のCMは契約を継続へ 明治「影響ありません」サンケイスポーツ 2016年8月16日
  165. ^ 「SMAP解散」経済損失年間約636億円 購買運動は「一時的なもの」デイリースポーツ 2016年8月21日

参考文献

  • 常田裕『SMAP解散騒動の全内幕』宝島社、2016年。ISBN 978-4-8002-5390-3 

関連項目