出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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字源

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  • 象形。頭部に羽毛状の装飾(>龶)をつけた女性(>毋)の姿[字源 1]。「飾りのはね」を意味する漢語{ /*duuks/}(またはその同根語)を表す字。のち仮借して、有害物質を意味する漢語{ /*duuk/}や、「あつい」「誠実な」を意味する漢語{ /*tuuk/}に用いる。

小篆

流伝の古文字
説文
(漢)
《六書通》
(明)
  1. 陳剣 「釈金文「毒」字」 『中国文字』二〇二〇年夏季号(総第三期)、《中国文字》編輯委員会、万巻楼、2020年、195-222頁。

関連字

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」を音符とする形声文字 (諧声域=*TUK)
端母 透母 定母
一等 平声 豪韻
上声 晧韻
去声 號韻 𧛔 -
(代韻:
入声 沃韻 𧛔 - 𡹆𦺇𢃶
(屋韻:
知母 徹母 澄母
二等 平声 肴韻
上声 巧韻 - -
去声 效韻
入声 覺韻
章母 昌母 常母
三等A 平声 尤韻
上声 有韻
去声 宥韻
入声 屋韻
知母 徹母 澄母
三等B 平声 尤韻
上声 有韻
去声 宥韻
入声 屋韻

意義

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  1. 動物体内に入ると、その動物の容積に対して比較的微量であっても、その生命活動障害を生じさせる物質
  2. (比喩)害を及ぼす。

語源

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  • シナ・チベット祖語 *duk (毒)[語源 1]
    • チベット語 དུག་ 、ビルマ語 တောက်、西夏語 𗀀 do¹、ジンポー語 túk 、タニ語 dɯk  等、多くの姉妹言語に「毒」または「有毒」を意味する同根語が存在する。
  1. James Matisoff, Handbook of Proto-Tibeto-Burman University of California Press, 2003, p.357, 363。
    Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p. 216。

日本語

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発音

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名詞

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(どく)

  1. 生物体内に入ると、その生命活動障害を生じさせる物質毒薬ポイズン
  2. ためにならないもの。害悪
    • 夜ふかしは体に毒だ。
    • 目の毒。
    • 毒にも薬にもならない。
  3. (「毒舌」より)人前での遠慮のない批判。言動から感じられる悪意

熟語

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翻訳

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派生語

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中国語

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*

語源

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シナ・チベット祖語 *duk ~ tuk

発音

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名詞

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(dú)

  1. 毒。

動詞

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(dú)

  1. 毒殺する。

形容詞

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(dú)

  1. 悪辣な、ひどいきつい

熟語

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朝鮮語

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*

名詞

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  1. 毒。
  2. 毒気
  3. 害毒
  4. 毒薬

熟語

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ベトナム語

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*

形容詞

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  1. 有毒な、有害な。

コード等

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