コンテンツにスキップ

マイネルラクリマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイネルラクリマ
第130回目黒記念パドック(2016年5月29日)
欧字表記 Meiner Lacrima[1][2]
香港表記 欣喜之淚[3]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2008年2月20日(16歳)[1]
抹消日 2016年12月10日[4]
チーフベアハート[1]
ティアドロップス[1]
母の父 サンデーサイレンス[1]
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町[1]
生産者 武牧場[1]
馬主 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン[1]
調教師 上原博之美浦[1]
調教助手 平田智治[5]
競走成績
生涯成績 33戦6勝[1]
獲得賞金 3億2954万6000円[1]
勝ち鞍
GII オールカマー 2014年
GIII 京都金杯 2012年
GIII 七夕賞 2013年
テンプレートを表示

マイネルラクリマ(欧字名:Meiner Lacrima2008年2月20日 - )は、日本競走馬[1]誘導馬。主な勝ち鞍に2014年オールカマー2012年京都金杯2013年七夕賞

馬名の由来は、冠名+「)」[6]

経歴

[編集]

2歳(2010年)

[編集]

デビューは6月26日函館競馬場の芝1200m戦で4番人気ながらにデビュー戦を勝利で飾った。2戦目は新潟ダリア賞に出走し、3着に敗れたものの、新潟2歳ステークスは10番人気ながら先行粘り切って2着に健闘する。ちなみに1着のマイネイサベルはラクリマと同じサラブレッドクラブ・ラフィアンの所有馬で同じ馬主による1,2着となった。その後東京スポーツ杯2歳ステークスは4着、朝日杯フューチュリティステークスは6着だった。

3歳(2011年)

[編集]

初戦はNHKマイルカップで16番人気だったが後方から追い込み6着に入った。その後関西へ遠征し京都の白百合ステークスに出走。先行粘り込み2勝目を飾った。東日本大震災の影響で中山開催となったラジオNIKKEI賞フレールジャックに差されて2着に惜敗した。2ヶ月の休養明けとなったオールカマーは6着に敗れた。しかし東京のマイル戦の富士ステークスキャピタルステークスはいずれも3着に健闘した。

4歳(2012年)

[編集]

京都金杯は後方から追い込んだダノンシャークを抑え、重賞初制覇を果たした。しかし東京新聞杯はいいところ無く8着に敗れ、その後調教中に第3中足骨を骨折し、約1年以上の休養を余儀なくされる[7]

5歳(2013年)

[編集]

3月の東風ステークス(12着)で復帰し、復帰2戦目となった福島民報杯は中団から最後差しきって復帰後初勝利を飾った。京都の都大路ステークスは1番人気だったが先行したリルダヴァルを捕らえられず2着に惜敗した。そして福島の七夕賞は4コーナーで先頭に立つとそのまま押し切って重賞2勝目を飾った。続く小倉記念ではいつものように先行するも斤量58kgが響いたか3着に敗れる。休養を挟み福島記念ではダイワファルコンがレコード勝ちを収め惜しくも2着。次の朝日チャレンジカップでは早め先頭に立つも後続に差され4着。2013年を終える。

6歳(2014年)〜7歳(2015年)

[編集]

年が明けての初戦は京都金杯。久しぶりのマイルに対応できなかったか道中他馬に挟まれたこともありいつものように先行できず11着と惨敗した。次走の中山記念では強い雨が振る馬場で大外枠からのレースであったが4着と善戦。その後間隔を開けて香港でチャンピオンズマイルに参戦するもまったくいいところなく10着に敗れる。帰国後初戦はエプソムカップとなったが主戦の柴田大知騎手が騎乗停止で乗ることができず川田将雅騎手に乗り代わりとなり普段と変わらない走りだったがディサイファの2着と惜敗した。そして七夕賞連覇を狙い出走したがやや反応鈍く奮戦するも3着に敗れ連覇はならなかった。その後は休養に入り休み明けの初戦オールカマーでは戸崎圭太騎手が手綱をとり逃げるカレンブラックヒルを捉え先頭に立ち追い込んでくるラキシスを凌いで1着。1年2ヶ月ぶりの勝利を飾った。この勝利で秋の天皇賞への優先出走権を得て天皇賞に出走し先行するも不利な大外枠の影響もあり11着に敗れた。12月の香港カップへの招待を受諾し、出走を予定していたが、12月9日に行われた調教中の事故で左第1指骨骨折をしていたことが判明し、このレースの出走を見合わせることになった[8]。その後帰国・検疫を行い放牧に出され治療に専念し「復帰までに1年程度かかるだろう」として、出走ローテーションは白紙の状態に戻った[9]

8歳(2016年)〜

[編集]

2016年2月28日の中山記念で復帰するも10着に終わる。その後も惨敗続きとなり12月3日の金鯱賞13着を最後に現役を引退した。引退後は東京競馬場で乗馬となり[10]、2018年からは誘導馬を務めている[11]

競走成績

[編集]
競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬/(2着馬)
2010.06.26 函館 2歳新馬 芝1200m(良) 16 4 8 008.40(4人) 01着 01:11.3(35.7) -0.2 大野拓弥 54kg (サクラベル)
0000.08.07 新潟 ダリア賞 OP 芝1400m(良) 10 5 5 004.00(2人) 03着 01:21.6(35.4) -0.4 松岡正海 54kg エーシンブラン
0000.09.05 新潟 新潟2歳S GIII 芝1600m(良) 17 1 1 033.2(10人) 02着 01:34.5(34.1) -0.0 石橋脩 54kg マイネイサベル
0000.11.20 東京 東京スポーツ杯2歳S GIII 芝1800m(良) 16 1 1 017.10(9人) 04着 01:47.9(34.8) -0.6 松岡正海 55kg サダムパテック
0000.12.19 中山 朝日杯FS GI 芝1600m(良) 16 2 3 023.10(7人) 06着 01:34.5(35.5) -0.6 松岡正海 55kg グランプリボス
2011.05.08 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 3 5 071.8(16人) 06着 01:32.7(34.1) -0.5 松岡正海 57kg グランプリボス
0000.05.28 京都 白百合S OP 芝1800m(不) 10 8 9 004.50(2人) 01着 01:50.3(35.2) -0.0 幸英明 56kg (ラトルスネーク)
0000.07.03 中山 ラジオNIKKEI賞 GIII 芝1800m(良) 13 5 7 005.00(3人) 02着 01:47.0(35.0) -0.1 松岡正海 56kg フレールジャック
0000.09.25 中山 オールカマー GII 芝2200m(良) 09 4 4 010.20(3人) 06着 02:11.8(35.3) -0.6 松岡正海 54kg アーネストリー
0000.10.22 東京 富士S GIII 芝1600m(不) 17 3 5 011.10(5人) 03着 01:35.2(35.3) -0.2 松岡正海 54kg エイシンアポロン
0000.11.26 東京 キャピタルS OP 芝1600m(良) 15 6 10 008.10(5人) 03着 01:33.0(34.3) -0.1 吉田豊 55kg アプリコットフィズ
2012.01.05 京都 京都金杯 GIII 芝1600m(良) 16 2 4 005.90(3人) 01着 01:32.9(34.9) -0.2 松岡正海 55kg ダノンシャーク
0000.02.05 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 16 8 15 008.60(5人) 08着 01:33.5(34.1) -0.7 柴田大知 56kg ガルボ
2013.03.10 中山 東風S OP 芝1600m(良) 16 3 6 012.60(8人) 12着 01:33.3(36.5) -0.6 松岡正海 56kg ムクドク
0000.04.07 福島 福島民報杯 OP 芝2000m(不) 16 6 12 006.40(3人) 01着 02:02.3(36.8) -0.6 柴田大知 56kg (マックスドリーム)
0000.05.11 京都 都大路S OP 芝1800m(重) 18 3 5 004.30(1人) 02着 01:47.6(35.2) -0.1 柴田大知 57kg リルダヴァル
0000.07.07 福島 七夕賞 GIII 芝2000m(良) 16 2 4 004.00(1人) 01着 01:58.9(35.7) -0.4 柴田大知 57kg トレイルブレイザー
0000.08.04 小倉 小倉記念 GIII 芝2000m(稍) 15 8 14 003.00(1人) 03着 01:57.3(34.5) -0.2 柴田大知 58kg メイショウナルト
0000.11.17 福島 福島記念 GIII 芝2000m(良) 16 1 2 003.60(2人) 02着 01:57.4(35.0) -0.1 柴田大知 58kg ダイワファルコン
0000.12.07 阪神 チャレンジC GIII 芝1800m(良) 18 1 1 006.40(4人) 04着 01:46.7(34.3) -0.2 柴田大知 58kg アルキメデス
2014.01.05 京都 京都金杯 GIII 芝1600m(良) 16 4 8 005.90(3人) 11着 01:33.3(34.3) -0.8 柴田大知 58kg エキストラエンド
0000.03.02 中山 中山記念 GII 芝1800m(稍) 15 8 15 032.6(11人) 04着 01:50.4(37.3) -0.6 柴田大知 56kg ジャスタウェイ
0000.05.04 沙田 チャンピオンズマイル G1 芝1600m(良) 13     (13人) 10着 01:35.8     - 柴田大知 57kg Variety Club
0000.06.15 東京 エプソムC GIII 芝1800m(良) 17 3 5 011.20(4人) 02着 01:46.2(34.1) -0.0 川田将雅 57kg ディサイファ
0000.07.13 福島 七夕賞 GIII 芝2000m(良) 16 4 7 003.10(1人) 03着 01:59.1(35.8) -0.4 柴田大知 58kg メイショウナルト
0000.09.28 新潟 オールカマー GII 芝2200m(良) 18 6 11 007.20(2人) 01着 02:12.2(34.8) -0.1 戸崎圭太 56kg ラキシス
0000.11.02 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 18 8 18 091.2(13人) 11着 02:00.2(35.0) -0.5 柴田大知 58kg スピルバーグ
2016.02.28 中山 中山記念 GII 芝1800m(良) 11 4 4 172.90(9人) 10着 01:47.7(36.3) -1.8 柴田大知 56kg ドゥラメンテ
0000.04.03 阪神 大阪杯 GII 芝2000m(良) 11 8 10 228.50(9人) 10着 02:00.6(34.5) -1.3 丹内祐次 56kg アンビシャス
0000.05.29 東京 目黒記念 GII 芝2500m(良) 18 4 7 190.5(17人) 16着 02:32.5(35.9) -1.9 柴田大知 57.5kg クリプトグラム
0000.07.10 福島 七夕賞 GIII 芝2000m(良) 16 1 1 046.7(14人) 04着 01:59.0(36.6) -0.6 柴田大知 57.5kg アルバートドック
0000.11.13 福島 福島記念 GIII 芝2000m(良) 16 3 5 043.0(13人) 16着 02:02.4(37.0) -1.6 丹内祐次 57.5kg マルターズアポジー
0000.12.03 中京 金鯱賞 GII 芝2000m(良) 13 8 12 204.3(13人) 13着 02:00.5(34.8) -0.8 丹内祐次 56kg ヤマカツエース

血統表

[編集]
マイネルラクリマ血統ダンジグ系 /Northern Dancer4×5=9.38%、Bold Ruler5×4=9.38% (血統表の出典)

*チーフベアハート
Chief Bearhart
1993 栗毛
父の父
Chief's Crown
1982 鹿毛
Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Six Crowns Secretariat
Chris Evert
父の母
Amelia Bearhart
1983 栗毛
Bold Hour Bold Ruler
Seven Thirty
Myrtlewood Lass Ribot
Gold Digger

ティアドロップス
1997 黒鹿毛
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
パイナップルスター
1988 黒鹿毛
ニホンピロウイナー *スティールハート
ニホンピロエバート
ダイナスワップス *ノーザンテースト
*サニースワップス F-No.A4

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o マイネルラクリマ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年8月12日閲覧。
  2. ^ MEINER LACRIMA (S630) - Racing Information” (英語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2016年2月24日閲覧。
  3. ^ 欣喜之淚 (S630) - 馬匹資料 - 賽馬資訊” (中国語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2016年2月24日閲覧。
  4. ^ マイネルラクリマの競走馬登録抹消について”. netkeiba.com. 2022年7月2日閲覧。
  5. ^ マイネルラクリマが香港に到着”. サンケイスポーツ. 2022年8月20日閲覧。
  6. ^ 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル”. web.archive.org (2022年5月24日). 2022年5月24日閲覧。
  7. ^ マイネルラクリマ 調教後に故障が判明…全治6カ月以上”. スポーツニッポン. 2022年5月8日閲覧。
  8. ^ マイネルラクリマ、骨折で香港C回避(スポーツ報知2014年12月9日 12月14日閲覧)
  9. ^ マイネルラクリマ20日帰国 香港で調教中に骨折、11日に手術(スポーツニッポン2014年12月12日 12月14日閲覧)
  10. ^ マイネルラクリマ号が競走馬登録抹消日本中央競馬会、2016年12月10日閲覧
  11. ^ 誘導馬紹介:東京競馬場 JRA”. www.jra.go.jp. 2022年5月24日閲覧。

外部リンク

[編集]