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円居挽

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円居 挽
(まどい ばん)
誕生 (1983-07-25) 1983年7月25日(41歳)
日本の旗 日本奈良県
職業 小説家推理作家漫画原作者
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 京都大学卒業
活動期間 2009年 -
ジャンル 推理小説
デビュー作 『丸太町ルヴォワール』(2009年)
ウィキポータル 文学
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(まどい ばん、1983年7月25日[1] -)は、日本小説家推理作家漫画原作者奈良県生まれ。奈良学園高等学校[2]京都大学卒業。京大推理小説研究会出身[3]。2009年11月、『丸太町ルヴォワール』(講談社BOX)で単行本デビュー。

略歴

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2008年10月、講談社BOXの文芸誌『パンドラ』(編集長 野崎哲也)Vol.2 SIDE-Aの「下剋上ボックス」コーナーに掲載された短編「盗人待ルノワール」[4]でデビュー。12月には再び「下剋上ボックス」コーナーに短編「解人待メモワール」が掲載され、アンケート人気投票の結果、単行本デビューが決定した。翌2009年の11月、単行本『丸太町ルヴォワール』が刊行された。好きな作家として、鮎川哲也筒井康隆山田風太郎を挙げている[5]

2015年6月、同志社大学にて初講演会を行う(主催:同志社ミステリ研究会)。

作品リスト

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単行本

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ルヴォワールシリーズ

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講談社BOX版イラスト:くまおり純

  • 丸太町ルヴォワール(2009年11月 講談社BOX ISBN 978-4-06-283731-6 / 2012年9月 講談社文庫【大幅改稿】解説 - 麻耶雄嵩 ISBN 978-4-06-277369-0
  • 烏丸ルヴォワール(2011年10月 講談社BOX ISBN 978-4-06-283749-1 / 2013年10月 講談社文庫 解説 - 法月綸太郎 ISBN 978-4-06-277680-6
  • 今出川ルヴォワール(2012年11月 講談社BOX ISBN 978-4-06-283821-4 / 2014年8月 講談社文庫 解説 - 我孫子武丸 ISBN 978-4-06-277828-2
  • 河原町ルヴォワール(2014年3月 講談社BOX ISBN 978-4-06-283862-7 / 2015年9月 講談社文庫 解説 - 薗田竜之介 ISBN 978-4-06-293211-0

京都なぞとき四季報

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  • クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ(2014年10月 角川書店 ISBN 978-4-04-102245-0)- イラスト:小倉マユコ
    • 【改題】京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ(2017年12月 角川文庫 ISBN 978-4-04-106136-7)- イラスト:Tobi
      • クローバー・リーフをもう一杯(『小説 野性時代』2013年4月号)
      • ジュリエットには早すぎる(『小説屋Sari-Sari』2013年12月号)
      • ブルー・ラグーンに溺れそう(書き下ろし)
      • ペイルライダーに魅入られて(『小説 野性時代』2014年6月号)
      • 名無しのガフにうってつけの夜(『小説屋Sari-Sari』2014年7月号)
  • 京都なぞとき四季報 古書と誤解と銀河鉄道(2018年8月 角川文庫 ISBN 978-4-04-106997-4
    • たまにはセドリー・オン・ザ・ロックスを(『小説屋Sari-Sari』2015年4月号 2015年5月号)
    • 見えないブルー(『小説屋Sari-Sari』2016年12月号 2017年1月号)
    • 撫子はもう好きじゃない(『小説屋Sari-Sari』2017年2月号)
    • 五分だけでも待って(書き下ろし)
    • 銀叡電の夜(書き下ろし)

シャーロック・ノート

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イラスト:片山若子

キングレオシリーズ

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  • キングレオの冒険(2015年6月 文藝春秋 ISBN 978-4-16-390283-8 / 2018年4月 文春文庫 ISBN 978-4-16-791050-1)- イラスト:唐々煙
    • 赤影連盟(別册文藝春秋電子増刊『つんどく!』vol.1 (2013年1月))
    • 踊る人魚(別册文藝春秋電子増刊『つんどく!』vol.2 (2013年11月))
    • なんたらの紐(別册文藝春秋電子増刊『つんどく!』vol.3 (2014年5月))
    • 白面の貴公子(別册文藝春秋電子増刊『つんどく!』vol.4 (2014年8月))
    • 悩虚堂の偏屈家(書き下ろし)
  • キングレオの回想(2019年11月 文春文庫 ISBN 978-4-16-791383-0
    • 大宮の醜聞(別冊文藝春秋電子版22号)
    • 双鴉橋(別冊文藝春秋電子版23号)
    • 六つの土下座像(別冊文藝春秋電子版24号)
    • タチバナの種五つ(別冊文藝春秋電子版25号)
    • 最後の事件(別冊文藝春秋電子版26号)
  • キングレオの帰還(2020年11月 文春文庫 ISBN 978-4-16-791593-3
    • 町屋の冒険(別冊文藝春秋電子版28号)
    • 恐喝王ジェダ・マクベス(別冊文藝春秋電子版29号)
    • ふな屋敷(別冊文藝春秋電子版30号)
    • 性根の曲がった男(別冊文藝春秋電子版31号)
    • そして伝説へ(別冊文藝春秋電子版32号)

日曜は憧れの国

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  • 日曜は憧れの国(2016年5月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-46011-2
    • レフトオーバーズ(『ミステリーズ! vol.69 FEBRUARY 2015』)
    • 一歩千金二歩厳禁(『ミステリーズ! vol.70 APRIL 2015』)
    • 維新伝心(『ミステリーズ! vol.71 JUNE 2015』)
    • 幾度もリグレット(『ミステリーズ! vol.72 AUGUST 2015』)
    • いきなりは描けない(『ミステリーズ! vol.73 OCTOBER 2015』)
  • その絆は対角線 日曜は憧れの国(2017年10月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-46012-9
    • その絆は対角線(『ミステリーズ! vol.79 OCTOBER 2016』)
    • 愛しき仲にも礼儀あり?(『ミステリーズ! vol.80 DECEMBER 2016』)
    • 胎土の時期を過ぎても(『ミステリーズ! vol.81 FEBRUARY 2017』)
    • 巨人の標本(『ミステリーズ! vol.82 APRIL 2017』)
    • かくも長き別れ(『ミステリーズ! vol.83 JUNE 2017』)

FGOミステリー

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イラスト:山中虎鉄(虚月館)、本庄雷太(鳴鳳荘)

ゲーム「Fate/Grand Order」で自身がシナリオ(虚月館)・シナリオ原作(鳴鳳荘)を執筆したイベントストーリーのノベライズ。

その他

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アンソロジー

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「」内が円居挽の作品

単行本未収録作品

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  • 05
    • 05 (『エソラ Vol.15』2012年12月)
    • 定跡外の誘拐(『小説現代 2013年12月号』2012年11月)
  • シャーロック・ノート
    • 金田一剛助の事件簿(『yomyom vol.37』)
  • 越天学園
    • I owe you(『小説屋Sari-Sari』2015年8月号)
    • Triangular(『小説屋Sari-Sari』2016年1月号)
    • Calling(『小説屋Sari-Sari』2016年2月号)
    • Asymmetry(『小説屋Sari-Sari』2016年3月号)
    • You owe me[前編](『小説屋Sari-Sari』2016年4月号)
    • You owe me[後編](『小説屋Sari-Sari』2016年5月号)
  • 単発作品
    • 盗人待ルノワール(『パンドラ Vol.2 SIDE-A』2008年10月)
    • 解人待メモワール(『パンドラ Vol.2 SIDE-B』2008年12月)
    • BBDB(『Powers Selection 新走』2011年5月)
    • 六月三十日 花嫁日和(『メフィスト 2012 Vol.2』2012年8月)
    • 三に三つ(『三密堂書店最新入荷情報』2015年5月号)
    • 黒猫はなにを見たか(「Mephisto Readers Club」2022年8月)

共著

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漫画

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ゲームシナリオ

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アニメ

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文庫解説

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関連人物

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  • 麻耶雄嵩 - 京大推理小説研究会14期先輩、ペンネームを貰う[8]。「円居挽」以外の候補に「芥川受賞(あくたがわじゅしょう)」がある。
  • 森川智喜 - 京大推理小説研究会後輩。

脚注

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  1. ^ 会員名簿 円居挽|日本推理作家協会
  2. ^ 推理作家の来校 |矢田丘陵からの風(校長) |奈良学園中学校・高等学校
  3. ^ メールマガジン 講談社『ミステリーの館』2009年11月号(2009年11月3日配信)参照
  4. ^ 講談社BOX新人賞第2回“流水大賞”であしたの賞を受賞した「短編4連作」(高安正康)と登場人物名が共通しているが、新人賞受賞については公式のプロフィールでは発表されていない。
  5. ^ パンドラVol.2 SIDE-A「下剋上ボックス」コーナー参照
  6. ^ UIやゲームデザインすらも変化するPC向けSFミステリーアドベンチャー『EDEN.schemata();(エデン・スキマータ)』が発表。記憶喪失の主人公がアンドロイドと共に殺人事件の解明に挑むマルチエンディングタイプの作品”. 電ファミニコゲーマー (2021年6月5日). 2021年6月5日閲覧。
  7. ^ 「Fate Project 大晦日TVスペシャル2023」にて新作スペシャルの放送が決定!”. ショートアニメ「Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない」 (2023年11月29日). 2023年11月29日閲覧。
  8. ^ 「メルカトルかく語りき」解説参照

関連項目

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外部リンク

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