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扁桃周囲膿瘍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
扁桃周囲膿瘍
別称 急性扁桃炎
右側扁桃に炎症が原因の腫脹が見られる
概要
診療科 耳鼻咽喉科
症状 発熱、喉の痛み、開口障害、声の異常[1]
原因 細菌感染[1]
鑑別 咽頭後壁膿瘍伝染性単核球症急性喉頭蓋炎[1]
合併症 気道閉塞、誤嚥性肺炎[1]
治療 穿刺による排膿、抗生物質解熱鎮痛剤ステロイドなどの投与[1]
分類および外部参照情報

扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)または、扁桃炎(へんとうえん)は、感染により扁桃の後部にが貯留する疾患である[2]

症状には、発熱、のどの痛み、開口障害、声の異変などがあげられる[1]。通常、痛みは片側に偏る[1]。合併症には、気道の閉塞または誤嚥性肺炎があげられる[1]

一般的に扁桃炎は多種の細菌による感染が原因である[1]レンサ球菌性咽頭炎にかかった後に発症することがよくある[1]。通常、扁桃摘出術をした人には発症しない[1]。診断は一般的に症状に基づいて行われる[1]。合併症の可能性を除外するために医用画像処理が使用される場合がある[1]

治療は、膿の摘出、抗生物質投与、十分な水分補給、鎮痛剤投与である[1]ステロイドが有用な場合もある[1]。一般的に入院は不要である[1]。米国での罹患率は、年間10,000人あたり約3人である[1]。扁桃炎が最も多く診られる年齢層は若年成人である[1]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Galioto, NJ (15 April 2017). “Peritonsillar Abscess.”. American Family Physician 95 (8): 501–506. PMID 28409615. 
  2. ^ Tonsillar Cellulitis and Tonsillar Abscess - Ear, Nose, and Throat Disorders - Merck Manuals Consumer Version”. Merck Manuals Consumer Version. 25 October 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。24 October 2017閲覧。