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羽田慎之介

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
羽田 慎之介
埼玉西武ライオンズ #43
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 埼玉県所沢市
生年月日 (2003-12-25) 2003年12月25日(20歳)
身長
体重
192 cm
96 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2021年 ドラフト4位
初出場 2024年5月14日
年俸 600万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

羽田 慎之介(はだ しんのすけ、2003年12月25日 - )は、埼玉県所沢市出身のプロ野球選手投手)。左投左打。埼玉西武ライオンズ所属[2]

経歴

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プロ入り前

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荒幡小学校2年から荒幡ライオンズで野球を始め、小学校6年生の泉ホワイトイーグルス在籍時に埼玉西武ライオンズジュニアチーム入りを果たした。山口中学校時代に東練馬シニアでG杯準優勝。

八王子学園八王子高等学校では1年からベンチ入り。2年の秋季大会中に左肘の骨膜炎を発症、その年の冬をほぼ体力トレーニングに当て、2021年3月より投球を再開した[3]。3年生の春季大会は「20球以内、変化球も制限」という条件で登板、149km/hを記録した[3]

3年の夏は左肘の骨髄浮腫によりマウンドに立つことなく終わる[4]。同年の全国高等学校野球選手権西東京大会では、敗退した試合で代打として1度だけ出場し、最後の打者となった[3]。勝ち上がれば登板の予定があったという[3]。9月、プロ野球ドラフト会議に向けてプロ志望届を提出した[5]

2021年10月11日に行われた2021年度ドラフト会議埼玉西武ライオンズから4位指名を受けた[6]。11月9日、契約金4000万円、年俸600万円で入団に合意した(金額は推定)[7]。背番号は43[8]。埼玉西武ライオンズジュニア出身では初のプロ野球選手となった。担当スカウトは竹下潤[9]

西武時代

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2022年は、6月10日のイースタン・リーグ東京ヤクルトスワローズ戦(カーミニーク)で初登板し、先頭打者を空振り三振に抑えると三者凡退に抑え、デビューながら最速151km/hを計測した[10]。クイックや制球などの課題に取り組み、最終的に5試合に登板し、防御率7.04という成績だった[11]

2023年は、イースタン・リーグで8試合に登板し1勝2敗、防御率2.15という成績だった[12]。後半戦は左肩痛の影響で登板を控え、シーズン終了後、10月のみやざきフェニックス・リーグから実戦復帰した[13]。11月25日、現状維持となる推定年俸600万円で契約を更改した[13]

2024年は、開幕から二軍で5試合に登板し、防御率0.33と好成績を残し、5月11日に一軍に昇格[14]。5月14日の北海道日本ハムファイターズ戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)で、8回に中継ぎとして登板し、1安打1失点(自責0)でプロ初登板[15]。7月2日の福岡ソフトバンクホークス戦(東京ドーム)で、プロ初先発登板を迎えるが、63球を投げて3安打2失点、その中で4四球1死球と制球に苦しみ、3回でマウンドを降りる結果となり[16]、翌日に登録を抹消された[17]。9月7日に行われたイースタン・リーグ東北楽天ゴールデンイーグルス戦で4回無失点の好投を見せ[18]、9月14日に出場選手登録[19]岡田雅利の引退試合であるその日の対千葉ロッテマリーンズ戦で本拠地初先発登板に臨み、1回は岡田とバッテリーを組み、併殺打の間に得点を許すも、自己最長の5回を投げ6奪三振1失点[20][21]。しかし援護には恵まれず2敗目を喫した[20]

選手としての特徴・人物

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身長192cmの大型投手であり、ランディ・ジョンソンを彷彿とさせるフォームから繰り出す最速157km/hの速球が武器の左腕[22][23][24]。変化球はスライダーフォーク[25]チェンジアップカーブカットボールを投げる[26]

幼少期は西武ファンで、本拠地のベルーナドームは実家から近所だという[7]

詳細情報

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記録

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初記録

背番号

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  • 43(2022年 - )

脚注

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  1. ^ 西武 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2023年11月26日閲覧
  2. ^ 羽田慎之介」『週刊ベースボールONLINE』。2021年10月31日閲覧
  3. ^ a b c d 登板せずに最後の夏を終えた八王子・羽田慎之介。“ドラフト上位候補”の決断は?」『週刊ベースボールONLINE』2021年7月26日。2021年9月23日閲覧
  4. ^ 通算56発の昌平・吉野創士と八王子学園八王子の192センチ左腕・羽田慎之介がプロ入り決断」『スポーツ報知』2021年9月5日。2021年9月23日閲覧
  5. ^ 2021年プロ野球志望届提出者一覧」『日本高等学校野球連盟』2021年9月21日。2021年9月23日閲覧
  6. ^ 【ドラフト】西武4位八王子学園八王子・羽田慎之介「憧れ」球団と赤い糸」『日刊スポーツ』2021年10月11日。2021年10月31日閲覧
  7. ^ a b 西武4位・羽田慎之介 ジュニア時代と同じエース背番号18を目指す」『日刊スポーツ』2021年11月9日。2021年12月13日閲覧
  8. ^ 本日「2021ドラフト新入団選手記者発表会」が実施!」『埼玉西武ライオンズ』2021年12月10日。2021年12月13日閲覧
  9. ^ 【新入団選手のスカウトに聞いた!第2弾】羽田慎之介投手・滝澤夏央選手」『埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト』2021年12月12日。2021年12月13日閲覧
  10. ^ 【西武】羽田慎之介、実家近くで2軍戦デビュー 151キロ1回パーフェクト」『スポーツ報知』2022年6月10日。2023年7月15日閲覧
  11. ^ 西武・羽田慎之介 球団にとっても特別な存在 長身左腕はロマンの塊/地元愛を胸に」『週刊ベースボールONLINE』2023年4月23日。2023年7月15日閲覧
  12. ^ 【西武】羽田慎之介が自主トレを公開「160キロを投げたら、なんか面白いですよね」」『スポーツ報知』2024年1月22日。2024年7月4日閲覧
  13. ^ a b 【西武】期待の左腕・羽田慎之介が更改 年俸非公表を宣言も…〝羽田ワールド〟全開の会見」『日刊スポーツ』2023年11月25日。2024年1月22日閲覧
  14. ^ 【西武】3年目左腕の羽田慎之介投手がプロ初登板で155キロ「エスコンはいいグラウンドです」」『スポーツ報知』2024年5月14日。2024年7月4日閲覧
  15. ^ 西武・期待の20歳左腕・羽田慎之介が収穫の1軍デビュー 1失点も155キロ連発!」『スポニチ』2024年5月14日。2024年7月4日閲覧
  16. ^ プロ初先発の西武・羽田慎之介、3回2失点でプロ初勝利はお預け」『サンスポ』2024年7月2日。2024年7月4日閲覧
  17. ^ 【西武】羽田慎之介の登録を抹消 初先発2失点で初黒星」『日テレNEWS』2024年7月3日。2024年9月15日閲覧
  18. ^ 西武・羽田慎之介が4回無失点の好投 ロッテのドラ1上田が2安打…7日のパ・リーグ2軍」『Full-Count』2024年9月7日。2024年9月15日閲覧
  19. ^ 【西武】引退試合の35歳・岡田雅利ら3選手を1軍登録 羽田慎之介はプロ2度目の先発登板予定」『日テレNEWS』2024年9月14日。2024年9月15日閲覧
  20. ^ a b 【西武】羽田慎之介が本拠地初登板初先発 5回1失点も2敗目「粘って投げ抜くことができたと思います」」『スポーツ報知』2024年9月14日。2024年9月15日閲覧
  21. ^ 【西武】羽田慎之介が自身最長の5回105球を投げ1失点 初回にはバッテリー・岡田雅利と笑顔を浮かべながらの投球」『日テレNEWS』2024年9月14日。2024年9月15日閲覧
  22. ^ 191cm左腕の150キロ超直球は「伸びエグいな」 19歳逸材は「メジャー行ける」」『Full-Count』2023年1月8日。2023年11月28日閲覧
  23. ^ これぞ“ダイヤの原石”…今季中に1軍戦力となり得る若手有望株5人。ポテンシャル抜群の選手たち」『ベースボールチャンネル』2023年7月15日。2023年11月29日閲覧
  24. ^ 後半戦の起爆剤となるか? ファームで躍動する若手たち」『パ・リーグ.com』2023年7月20日。2023年10月26日閲覧
  25. ^ 【西武】羽田慎之介、実家近くで2軍戦デビュー 151キロ1回パーフェクト」『スポーツ報知』2022年6月10日。2023年11月28日閲覧
  26. ^ ロマンしかない190センチの大型左腕・羽田慎之介(八王子)。才能を伸ばした指導方針」『高校野球ドットコム』2020年10月19日。2023年11月28日閲覧
  27. ^ 西武・期待の20歳左腕・羽田慎之介が収穫の1軍デビュー 1失点も155キロ連発!」『スポニチアネックス』2024年5月14日。2024年5月14日閲覧

関連項目

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外部リンク

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